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鍼灸科コラム 『病気の治療(消化器)』 by若林先生

鍼灸科

2017.10.16

すっかり涼しい季節になってきました☆

鍼灸 鍼灸師

みなさん、こんにちは。鍼灸科教員の若林です。
今回はご紹介するのは、胃や腸などの消化器系の病気における鍼灸治療についてです。

○便秘は困りもの(便秘と鍼灸治療)

鍼灸 鍼灸師

食べ物がおいしい季節。食べるのは楽しくても便秘が続くと苦しいし、肌が荒れてきたりしますよね。
そこで、今回は便秘と鍼灸の関係について紹介していきます☆

○お腹の中では何が…(便通メカニズム)

鍼灸 鍼灸師

便通のメカニズムを大きく3つに分けてみます。
①口から大腸:食べ物を消化・吸収しながら大腸へ送ります。
②直腸(大腸内の移動):朝食などの刺激を合図として便を直腸に送ります。
③神経(意識、排出):直腸からの刺激が脳に伝わり「トイレに行きたい」と思うようになります。腸の動きも活発になり、トイレで便を排出します。

①~③の全てが問題なければ1~2日に1回程度でお通じがあります。
どこか1箇所でも問題があれば便秘となります…。

○原因把握が大切です!!(便秘の分類)

鍼灸 鍼灸師

便秘は「特発性(原因となる病気が無いもの)」と「二次性(原因となる病気があるもの)」の2つに分けることができます。
今回は比較的多い「特発性」をみていきましょう。

・一過性単純性便秘:旅行など環境変化で起こります。ストレスとの関連が考えられます。
・弛緩性便秘:腸の動きが悪くて起こります。硬く太い便が出ます。筋力低下(高齢者)、食物線維の少ない食べ物などが原因となります。
・痙攣性便秘:腸が動きすぎて起こります。コロコロ(兎糞状)の便が出ます。精神的な要因が影響すると考えられます。
・直腸性便秘:トイレを我慢することで鈍感になり、トイレにいきたいと思わなくなります。

○どうすればいい?(便秘の改善方法)

生活習慣を整えて改善を目指します。ただし、効果が出るまでは時間が掛かるでしょうし、様々な誘惑や制約との戦いになるかもしれませんね。

・排便習慣を整える:朝食後など定期的な排便活動に取り組む。
・食べ物を変える:食物線維を多く含む食品を摂る、水分摂取量を増やす、ヨーグルトなどの摂取などを心がける。
・精神的な安静:リラックスできる時間を作る。
・運動:腹筋、ウォーキングなどを行う。

○「ウン」を天に任せる?(鍼灸治療)

鍼灸 鍼灸師

効果が出るまで続けられたらよいのですが、ひとりで取り組んでいると挫折してしまうかも…。せっかくやる気になったのなら成功確率を上げたいですよね。
鍼灸はそんなアナタの「サポーター」として活躍します。

鍼灸治療は「自律神経を整える」、「腸の動きを改善する」、「ストレス解消」など、体の内面からサポートしていきます。治療家が一緒になって取り組むので、取り組みも続けやすくなります。

鍼灸治療の効果
・全身の治療:東洋医学的な治療で全身の治療を行います。自律神経を整えることを目指します。
・体幹部の治療:大腸に関連するツボを刺激して腸の働きの改善を目指します。
・便秘のツボ:神門(手首のツボ)、大巨(お腹のツボ)、大腸兪(腰のツボ)。

○まとめ

鍼灸 鍼灸師

いかがだったでしょうか。

「便秘改善とその継続」を目的とするのであれば、生活習慣の変化が必要となります。
「鍼灸治療」は体の内面から便秘改善の取り組みをサポートしますし、副作用が少ないため継続して行うのにぴったりな治療といえます。
是非、便秘の改善に取組んでいきましょう。

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