精神保健福祉士科の野口 愛さんが取り組んでいる、
精神疾患がある親をもつ子どものグループ「WARAKATA」の活動が、
神戸新聞と読売新聞に取り上げられました。
野口さんのお父様は、野口さんが幼い時から、“手を洗い続ける”などの「強迫性障害」があり、
そのことが精神保健福祉士を目指すきっかけとなりました。
「WARAKATA」立ち上げのきっかけになったのは、
SNSを閲覧している時に偶然見つけた「ひとりやないで!」という、
神奈川県で活動している、統合失調症の親と向き合う子どものグループの存在でした。
野口さんは同じ様な境遇をもつ「ひとりやないで!」の代表の方に連絡を取り、
様々なお話しを聞き、感銘を受け、
「自分も生まれ育った神戸の地で、精神疾患がある親をもつ子どもの交流の場を設けたい!」と思い、
2018年7月に「WARAKATA」を設立☆
「WARAKATA(ワラカタ)」という名前には、
同じ境遇をもつ仲間同士「笑(ワラ)って語(カタ)り合える場にしたい」という想いが込められています。
「WARAKATA」の活動は、しばらくは同じ境遇をもつ方々とのフリートークをメインとし、
まずは仲間がいることを知ってもらう、お互い頑張ろうという気持ちになってもらうというところから始め、
ゆくゆくは、精神疾患がある親をもつ子どもの立場として、
課題やニーズを拾い上げ、社会に問題提起していきたいと野口さんは考えています。
そんな野口さんの将来の夢は、「就労支援」の事業所を立ち上げることです。
野口さんは大学時代、経営学部で、卒業論文のテーマは「ソーシャルビジネス」、
“社会問題の解決を目的とするビジネス”について研究してきました。
精神疾患がある方の就労移行支援は、
大学で研究したこと、専門学校で学んでいることの、両方ともを活かすことが出来ると思っています。
「生きていくためには働いてお金を稼いでいく必要があります。よって“働く”ということは、よりよい生活を手に入れるための重要な手段の1つ。精神疾患がある方により良い生活を送って頂けるようにするには、自分自身でお金を稼いで頂けるようなステップが大事だと思っています。」と野口さん★
精神保健福祉士を取得した後も、
あくまで「精神疾患がある親をもつ子ども」の立場として、「WARAKATA」の活動を続けていきたいとのことで、
そこで築き上げたネットワークを、就労支援の仕事にも活かしていければとのことでした。
野口さんの国家試験合格と、今後のご活躍を祈っています。