社会福祉士の主な就職先5つを紹介!職種や支援の対象、仕事内容の違い

社会福祉士の主な就職先5つを紹介!職種や支援の対象、仕事内容の違い
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神戸医療専門学校 中央校 社会福祉士科は兵庫県唯一の夜間1年制!
たった1年で「社会福祉士」の国家試験の受験資格を取得できます。
培った教育ノウハウと実績を元に国家資格合格と就職活動を全力サポートし、理想のソーシャルワーカーを目指せます。

社会福祉士の仕事は、社会の中で支援を必要としている人を適切なサービスにつなげることです。

高齢者や障がい者、子どもや低所得者など支援の対象は幅広いため、社会福祉士が活躍している場所も多岐にわたります。

そこでこの記事では、社会福祉士が活躍している主な就職先やそれぞれの仕事内容について紹介。

これから社会福祉士として活躍したいと考えている人は 「自分がどんな人の力になりたいのか」「どんな仕事をしたいのか」考えながら、職業選びの参考にしてみてくださいね。

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この記事の執筆者神戸医療専門学校 中央校 社会福祉士科

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社会福祉士の仕事内容

社会福祉士の主な仕事は相談業務です。

高齢者や、身体や精神に障害がある人、日常生活に何らかの困難を抱えている人の相談に乗って、問題解決に向けた支援、サポートを行います。

社会福祉士の主な就職先とその割合

社会福祉士の代表的な就職先は、主に以下の5つです。

  • 高齢者福祉関係(39.3%)
  • 障がい福祉関係(17.6%)
  • 医療関係(15.1%)
  • 地域の福祉関係(8.4%)
  • 児童・母子福祉関係(8.2%)

※()内は割合

とくに高齢者福祉関係の施設は、少子高齢化の影響で需要が高くなっており、約4割もの社会福祉士が働いています。

参考:社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士就労状況調査結果 速報版(令和2年):社会福祉振興・試験センター

社会福祉士の就職先①高齢者福祉関係

社会福祉士の就職先①高齢者福祉関係
社会福祉士は、介護施設などの高齢者福祉関係の施設で生活相談員として活躍しています。

生活相談員とは、介護業界における職種の1つです。
社会福祉士や精神保健福祉士、社会福祉主事のいずれかの資格を持っていることでなれる職業で、介護施設の利用者や入居希望者、その家族などの相談にのります。

社会福祉士(生活相談員)が活躍している主な介護施設は以下の通りです。

  • 介護老人保健施設
  • 特別養護老人ホーム
  • 短期入所(ショートステイ)
  • 通所介護(デイサービス)

社会福祉士(生活相談員)はこれらの施設で、入居や制度活用の手続き、福祉サービスの提供、関係機関との調整などを行います。

これらの介護施設は、それぞれに目的や入居条件などに違いがあります。

介護老人保健施設

要介護者の在宅療養支援および在宅復帰を目指すための介護保険施設です。

介護保険の要介護認定で「要介護1」以上の認定を受けた高齢者が入居可能で、介護をうけながら心身の機能回復をはかり、リハビリを行って、自宅に戻れるよう自立した生活を支援します。

ちなみに、介護老人保健施設で働く場合は、生活相談員ではなく支援相談員と呼ばれます。
支援相談員となるのに資格はいりませんが、生活相談員と同様、医療や介護など幅広い知識が求められるため、社会福祉士や介護福祉士、精神保健福祉士などの資格があると採用に有利です。

特別養護老人ホーム

「特養」とも呼ばれ、常に介護が必要な高齢者に対して、日常生活の支援や機能訓練、療養上の世話などを行う介護保険施設です。

介護保険の介護認定で「要介護3」以上の認定を受けた高齢者が入居できます。

短期入所(ショートステイ)

普段は自宅で生活している高齢者が宿泊できる居宅サービスの1つです。
最短1日から宿泊可能で、宿泊している間は必要な介護や生活支援が受けられます。
また、宿泊中は家族の介護負担軽減にもなります。

介護保険の介護認定で「要支援1」以上の認定を受けた高齢者が利用可能です。

通所介護(デイサービス)

入居するのではなく、レクリエーションや食事・入浴などの介護サービスを受けることを目的に利用者が通う居宅サービスの1つです。
自宅でできるだけ自立した生活を送れるよう、身体機能の維持や向上を目的とした生活機能訓練が受けられます。季節に応じたレクリエーションや、外出などもあります。

介護保険の要介護認定で「要支援1」以上の認定を受けた高齢者が入居可能です。

社会福祉士の就職先②障がい福祉関係

社会福祉士の就職先②障がい福祉関係
身体障がい者や精神障がい者、知的障がい者など、さまざまな障がいを抱えている人も社会福祉士の支援の対象です。

障がい者福祉関係の施設で働く社会福祉士は、相談支援専門員として活躍しています。

相談支援専門員とは障害者の相談・支援を行う職種で、相談支援業務や介護業務などで一定の経験を積んでから、相談支援従事者初任者研修を修了することでなることが可能です。

社会福祉士の資格保有者の場合は、国家資格に基づく仕事に5年以上従事し、なおかつ相談支援業務に3年以上従事することで、研修の受講要件を満たすことができます。

社会福祉士(相談支援専門員)が活躍している主な障がい者福祉関係の施設は以下の通りです。

  • 基幹相談支援センター
  • 障害者相談支援事業所
  • 指定特定相談支援事業所
  • 障害者就業・生活支援センター

社会福祉士(相談支援専門員)はこれらの事業所で、障がいを抱える本人やその家族の相談にのり、適切な支援が受けられるようサポートします。

また、一般企業で働くことが困難な障がい者の方が自分のペースで働けるよう、障害や体調に合わせて就労の機会や就労の準備、訓練の場などを提供します。

社会福祉士の就職先③医療関係

社会福祉士の就職先③医療関係
病院やクリニックなどの医療機関で働く社会福祉士は、医療ソーシャルワーカーとして活躍しています。

医療ソーシャルワーカーとは、患者さんやその家族の相談に乗ったり、問題の解決を図り、在宅復帰を目指すために他の医療機関や高齢者福祉サービス事業所などと調整や連携を行う職業です。
また、ケースによっては、介護認定の手続きを進めたり、退院前に関係者を集めてカンファレンスの開催調整を行うこともあります。

医療ソーシャルワーカーとして働くには、社会福祉士または精神保健福祉士の資格が必要です。

社会福祉士の主な就職先④地域の福祉関係

社会福祉士の主な就職先④地域の福祉関係
社会福祉士は、各市区町村で地域住民の支援を行う福祉関係施設でも活躍しています。
代表的な地域の福祉関係施設は、以下の4つです。

  • 地域包括支援センター
  • 社会福祉協議会
  • 役所の福祉課
  • 保健所・保健センター

地域包括支援センター

地域包括支援センターとは、高齢者の暮らしを支える地域の総合相談窓口です。
介護・医療・保健・福祉などさまざまな側面から高齢者の生活をサポートします。

名称は自治体によって異なり、たとえば神戸では「あんしんすこやかセンター」という名前がつけられています。

地域包括支援センターで働く社会福祉士は、高齢者本人やその家族の相談にのって、アドバイスを行ったり、適切な窓口へとつないだりするのが仕事です。

また、健康な生活を長く続けられるよう、 介護の必要度が低い要支援者に向けて介護予防プランを作成しています。

社会福祉協議会

社会福祉協議会とは、 地域福祉の推進を目的として全国の都道府県や市町村に設置されている民間組織です。

介護福祉サービスの提供やボランティアなど、誰もが暮らしやすいまちづくりを目指して地域福祉に貢献するさまざまな活動を行っています。

社会福祉協議会に勤務する社会福祉士は、生活に困っている人や福祉サービスを必要としている人への相談対応や、成年後見制度の相談業務を行っています。

また、ときには地域福祉の向上を目的に、町内会などに対して福祉の専門家として助言を行うこともあります。

役所の福祉課

社会福祉士の中には、都道府県や市町村の役所内の福祉課で活躍している人もいます。

地域の窓口となって、住民から福祉に関する相談を受けたり、生活保護に関する業務を行ったり、各機関と連携してより良い福祉サービスが提供できるよう働きかけたりするのが主な仕事内容です。

地方公務員として働くため、公務員試験に合格する必要があります。

保健所・保健センター

地域住民の健康を支える保健所や保健センターで働く場合は、窓口での相談業務を担当することが多いです。

相談を受ける中で福祉や医療が必要だと判断した場合は、関係機関と連携をとりながら、適切なサービスへつなげます。

医師や看護師、薬剤師などさまざまな人が働いている保健所や保健センターでは、他職種と連携しながら問題を解決していくのが特徴です。

また、保健所や保健センターに勤めるには、役所と同様に公務員試験に合格する必要があります。

社会福祉士の主な就職先⑤児童・母子関係

社会福祉士の主な就職先⑤児童・母子関係
社会福祉士の中には、児童福祉司として乳幼児や子ども、保護者に支援を行っている人もいます。

児童福祉司とは、社会福祉法の1つである児童福祉法に基づいて、各自治体(都道府県)に設置されている児童相談所に勤務する公務員です。

子どもや保護者からの相談にのり、医師や児童心理士などの他職種と連携しながら、問題解決に向けて必要な支援・サポートを行います。

社会福祉士は児童福祉司の任用資格

児童福祉士になるには、一定の要件を満たして児童福祉の任用資格を取得し、地方公務員試験に合格する必要があります。

児童福祉司の任用資格にはさまざまなものがありますが、社会福祉士もそのうちの一つです。

任用資格とは、公務員の特定の職業につくために必要な資格のことで、実際にその職に就くことではじめて適用されます。

つまり、社会福祉士が児童福祉司になるには、地方公務員に合格する必要があるということです。

児童福祉司とは?仕事内容や資格の取得方法、似ている職業との違い

まとめ

社会福祉士の支援対象者は、高齢者や障がい者、子どもなどさまざま。

そのぶん就職先も多岐にわたるため、たくさんの選択肢の中から自分のやりたい支援ができる場所を選びましょう。

さまざまな人と関わるため、ときには大変な場面や苦労もあるかもしれませんが、人の人生をより良くするお手伝いができる非常にやりがいのある仕事です。

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