社会福祉士を目指す社会人の方にとって、有力な選択肢の一つとなるのが通信教育です。
通信制の養成校に入学したり、国家試験対策の通信講座を受講したりすることで、自宅にいながら社会福祉士の資格取得が目指せます。
しかし、なかには通信制の養成校が自分に合っているのか判断に自信がない、通信教育の活用方法がいまいち分からないという人もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、通信制のメリット・デメリットや学校選びのポイントについて解説します。
目次
社会福祉士の資格は通信教育で取得できる?
家事や育児、仕事などで忙しい社会人の方にとって、通学する時間や手間なく勉強できる通信教育は大きな魅力です。
社会福祉士の資格取得に関しても、通信制を導入している大学や専門学校は多くあります。
令和5年現在、通信課程のある社会福祉士養成施設は、一般養成施設が56校、短期養成施設が15です。(参照:社会福祉士国家試験]受験資格:短期養成施設・一般養成施設)
しかし、残念ながらこれらの通信教育を受けるだけでは、社会福祉士の資格を取得することはできません。
社会福祉士の資格を取得するには、一定の受験資格を満たした後、社会福祉士国家試験に合格する必要があります。
社会福祉士の受験資格を取得するには
社会福祉士の受験資格を取得するには、さまざまな方法があります。
そこで今回は、最終学歴ごとに大きく以下の3つに分けてそのルートをご紹介します。
- 福祉系の学校を卒業している場合
- 一般大学や短大を卒業している場合
- 中卒 ・高卒から目指す場合
福祉系の学校を卒業している場合
4年制の福祉系大学で指定科目を履修している場合は、すでに社会福祉士国家試験の受験資格を満たしています。
このため大学を卒業後、社会福祉士国家試験を受験し、合格することですぐに社会福祉士の資格取得が可能です。
4年制の福祉系大学で基礎科目のみを履修している場合は、短期養成施設などで6ヶ月以上学ぶことで受験資格を得ることができます。
また、 福祉系の短大等で指定科目を履修、卒業している場合は、3年制なら1年間、2年制なら2年間の相談援助の実務経験を積むことで受験資格を取得可能です
基礎科目のみ履修していた場合は、上記と同期間の相談援助の実務経験を積んだ後、短期養成施設などで6カ月以上学ぶことで受験資格が得られます。
一般大学や短大を卒業している場合
一般の4年制大学を卒業している場合は、一般養成施設などで1年以上学ぶことで社会福祉士国家試験の受験資格を取得可能です。
一般の短大を卒業している場合は、3年制は1年、2年制は2年の相談援助実務経験を積んだ後、一般養成施設などで1年以上学ぶことで受験資格が得られます。
中卒 ・高卒から目指す場合
最終学歴が中卒、または高卒の場合は、相談援助の実務経験を4年以上積んでから、一般養成施設などで1年以上学ぶことで社会福祉士の受験資格を取得可能です。
通信教育で受験資格を取得できるルートとは?
福祉系大学で基礎科目のみを履修している場合と一般大学を卒業している場合は、通信制の養成施設で学ぶことで社会福祉士の受験資格が取得できます。
福祉系大学で基礎科目のみを履修している場合は通信制の短期養成施設が、そして一般大学を卒業している場合は通信制の一般養成施設が選択肢に入ってきます。
そのほか短大や中学、高校などが最終学歴となっている場合は、それぞれ相談援助の実務経験を一定年数積んだ後、通信制の養成施設で学ぶことで受験資格の取得が可能です。
また、4年制の福祉系大学で指定科目を履修、卒業している場合は、国家試験合格に向けて通信講座を利用するというのも一つの手段だといえるでしょう。
通学制と比較したときのメリット・デメリット
養成施設には、通信制だけでなく昼間や夜間に学校へ通う通学制も存在します。
そこで、通信制の養成施設の中から学校選びを始める前に、通学制と比較したときの通信制のメリット・デメリットについても一度確認しておきましょう。
通信制のメリット
通信制のメリットは、場所や時間を選ばずに学習ができることです。
PCやタブレット、スマホなどを使って、仕事や家事の合間をぬって勉強できるため、忙しい社会人の方にぴったりだといえるでしょう。
また、通信制の養成校は学費が安いのもメリットです。
通学講座に比べてその受講料は2〜5万円ほど安く設定されています。
通信制のデメリット
通信制のデメリットは、モチベーションの維持や学習管理が難しいところです。
通信制の授業は基本的に自習となるため、自分で学習計画を立てて勉強を進める必要があります。
仕事が忙しかったり、勉強となるとやる気が出なかったりして思うように進まないことも珍しくありません。
その点通学制なら、講師から直接アドバイスをもらえるほか、同じ資格取得を目指す仲間に出会えるためモチベーションを保ちやすい環境といえます。
通信制でも実務経験がない人は通学が必要
毎日の通学の手間が省けるというのも通信制のメリットの一つです。
しかし、福祉関係の実務経験がない人は、学校で実践的な専門科目を学ぶスクーリングや実習に参加する必要があります。
スクーリングとは学校や会場に登校し、講師から直接指導を受けることです。
完全にオンラインで受験資格を取得できるわけではないため注意しましょう。
神戸医療福祉専門学校 社会福祉士科では
通学制と通信制で迷っているなら 夜間制の養成校を選ぶというのも一つの手段です。
夜間制の学校なら、夜から授業が始まるため、仕事帰りの方でも通学することができます。
神戸医療福祉専門学校 中央校では、2024年4月に夜間1年制の社会福祉士科を新開設!
平日の授業時間は18時10分〜のため、仕事が忙しい社会人の方でも無理なく通学することができます。
また、希望者には現場を経験できる各種施設の業界アルバイトも紹介しているため、働きながら勉強できるところを探している人にもぴったりです。
さまざまな年齢層、キャリアの方がチャレンジできる環境を整備しておりますので、まずはぜひ資料請求でカリキュラムやオープンキャンパスなどの情報をチェックしてみてください。
通信制の学校を選ぶときのポイント
ここからは、社会福祉士の通信教育を選ぶときのポイントについて紹介していきます。
カリキュラム
一口に通信制といっても、学習内容やスケジュールは学校によってさまざまです。
同じ短期養成施設でも9ヶ月〜11ヶ月、一般養成施設の場合は1年〜1年11ヶ月と学校によってその修業期間には幅があります。
早く社会福祉士として活躍したいという人は、短期合格を目指せるカリキュラムを。
そして自分のペースでゆっくり勉強したいという人は、比較的ゆとりのあるカリキュラムの学校を選ぶとよいでしょう。
入学の時期
養成施設は、春入学だけでなく9月・10月頃の秋入学を実施している学校もあります。
ただし、そうすると卒業も約1年後の秋頃となり、社会福祉士の国家試験は毎年2月上旬に実施されることから試験の受験や就職活動開始までに空白期間が発生します。
このため養成施設を卒業後、すぐに社会福祉士として働きたい方は春入学を選ぶと良いでしょう。
サポート体制
通信制の学校では、対面の授業や同級生との交流が少ないためサポート体制をしっかり確認しておくことも大切です。
個別対応の有無や質問しやすい環境かどうか、講師や他の受講生と交流できるかなどチェックしておきましょう。
孤立感を感じさせないサポート体制が整備されていることは、学習の進度だけでなくモチベーション維持にも大きく関わってきます。
アクセスのしやすさ
通信制であっても、課外活動に参加することを考えるとアクセスのしやすさも重要なポイントです。
例えば北海道にいる人が東京の養成学校を選択した場合、スクーリングのために東京まで行く必要があります。
なかには課外活動の場所を複数の会場から選べる学校もありますので、入学前にスクーリングの時期や開催場所をきちんとチェックしておきましょう。
まとめ
忙しい社会人の方にとって通信制の養成校は有力な選択肢の一つです。
時間や場所を選ばずに社会福祉士の資格取得が目指せるほか、通学制と比べて学費が安いなどのメリットがあります。
ただし、基本は自習となるためモチベーションの維持や学習管理が難しいというデメリットも存在します。
また、通信制といっても、福祉系の実務経験がない方は学校で直接講師から指導を受けるスクーリングが必要です。
仕事が忙しい時期と重なって行けないなどということがないように、学校選びの段階で日程や会場を確認しておくとよいでしょう。
また、通学制と迷っているなら夜間制の学校もおすすめの選択肢の一つです。
神戸医療福祉専門学校 中央校では、2024年4月に夜間1年制の社会福祉士科を新規開設!
平日の授業時間は18時10分〜のため、仕事が忙しい社会人の方でも無理なく通学することが可能です。
まずはぜひ資料請求でカリキュラムやオープンキャンパスなどの情報をチェックしてみてくださいね。
>>資料請求はこちら 神戸医療福祉専門学校の社会福祉士科では、夜間1年でスクールソーシャルワーカーはもちろん、その他医療や福祉の現場でソーシャルワーカーとして幅広く活躍できる社会福祉士の資格取得が目指せます。 夜間制で授業時間は基本的に18時10分〜のため、日中は仕事で忙しい社会人の方でも無理なく通学できます。 ご興味がある方は、ぜひ以下のオープンキャンパスや社会福祉士科の詳細情報をご覧ください。
>>オープンキャンパス情報はこちら
社会福祉士を目指すなら神戸医療福祉専門学校で学びませんか?
また、社会福祉士科の学科の詳細を知りたい方は「社会福祉士を目指す専門学校」でご紹介していますので、こちらも併せてチェックしてみてください。
監修・運営者情報
監修・運営者 | <神戸医療福祉専門学校 中央校> 鍼灸・介護・精神 |
---|---|
住所 | 〒650-0015 兵庫県神戸市中央区多聞通2-6-3 |
お問い合わせ | 078-362-1294 |
詳しくはこちら | https://www.kmw.ac.jp/ |
中央校