作業療法士の資格が活かせる仕事とは?主な就職先と選び方のポイントを解説

作業療法士の資格が活かせる仕事とは?主な就職先と選び方のポイントを解説
  • 神戸医療福祉専門学校
    作業療法士科

  • 神戸医療福祉専門学校 三田校 作業療法士科は、兵庫県で唯一の4年制。
    じっくりと確実に、医療職としての専門性が身につけられます。また、作業療法士の国家試験とは別に、福祉住環境コーディネーター検定試験2級の資格獲得の機会もあります。

作業療法士の資格が活かせる仕事には何がある?

代表的な職場から意外と知らない職種まで、作業療法士のさまざまな就職先とその仕事内容についてご紹介します。

作業療法士を目指している方や、就職活動を控えている方、転職を検討している方はぜひ参考にしてください。

  • 神戸医療福祉専門学校 作業療法士科

  • 神戸医療福祉専門学校 三田校 作業療法士科は、兵庫県で唯一の4年制。
    じっくりと確実に、医療職としての専門性が身につけられます。また、作業療法士の国家試験とは別に、福祉住環境コーディネーター検定試験2級の資格獲得の機会もあります。

作業療法士の主な就職先

作業療法士は主に、身体障害領域・精神障害領域・発達障害領域・老年期障害領域の4つの領域で活躍しており、それぞれの領域で対象者や働く場所は異なります。

作業療法士の資格取得者によって結成された作業療法士協会の資料によると、作業療法士の主な就職先は以下の通りです。

会員数 割合
病院 35,041 56.3%
介護施設 8,421 13.5%
児童福祉施設 1,238 2.0%
障害者施設 551 0.9%
その他 17,043 27.3%

参照:2019 年度 日本作業療法士協会会員統計資料-作業療法士協会事務局-統計情報委員会

表からわかる通り、作業療法士は全体の半数以上が一般病床のほかに回復期リハビリテーション病棟や精神病院などを含む病院で働いています。

次に働いている作業療法士の数が多いのは介護施設(介護施設老人福祉法・介護保険法関連施設介護施設)で、1位の病院と合わせると全体の7割近くを占める計算になります。

病院

病院や診療所などの医療施設で働いている作業療法士は、患者さん一人ひとりに適したリハビリテーションの提案が主な仕事です。

病気の症状が現れ始めた時期や手術直後の急性期の患者さんには、1日でも早く元の生活に戻れるようさらなる機能の低下予防や機能回復につとめます。

症状が安定している回復期の患者さんには、基本的な動作の訓練から社会生活への復帰に向けた訓練など個々の事情に応じたリハビリテーションを実施。

さらに長期的な治療が必要となる慢性期の患者さんに対しては、歩く・ベッドから身体を起こすなど生活動作を行う能力の向上をサポートするなど、所属する病棟や患者さんの症状・ステージなどによってさまざまな対応が求められます。

また、精神病院で働く作業療法士は、統合失調症やうつ病・認知症などの精神疾患や精神障がいを抱える方が支援の対象です。
創作活動やレクリエーションを通したリハビリで、生きづらさの解消や病気との付き合い方を学び、自宅復帰や社会復帰をサポートします。

介護施設

介護業界で働く作業療法士は、介護サービスの利用者に対する身体的・精神的なリハビリテーションが主な業務です。

身体的な障害を抱える利用者に対しては、日常生活で必要となる基本動作のリハビリを、そして精神的な障害を抱える利用者に対しては、症状に合わせたリハビリを提供します。

そのほか介護士や利用者の家族に対して介護・介助の指導を行ったり、心身の機能向上やコミュニケーションを目的としたレクリエーションを企画・実施することも作業療法士の仕事です。

介護分野で働く作業療法士は、介護老人保健施設(老建)や老人ホーム、デイサービスや訪問リハビリテーションなどさまざまな場所で活躍しています。

しかし、そのなかでも特に介護老人保健施設(老健)は利用者の在宅復帰を支援するという性質上、特に作業療法士の需要が高く、実際に多くの作業療法士に選ばれている職場となっています。

また、作業療法士の資格は機能訓練指導員として働くための要件でもあります。

機能訓練指導員とは、介護施設などで利用者一人ひとりに応じて、身体機能の回復や健康の維持を目的とした機能訓練を行う職業です。

介護施設のなかでも、デイサービスなどの通所介護では人員配置が義務付けられていることから、常に求人でも一定のニーズがあるといえるでしょう。

障がい者施設

作業療法士は、知的障害や発達障害、身体障害などを抱える人に対して、必要な介護や援助を行う障がい者施設でも活躍しています。

障がい者施設で働いている作業療法士は、日常生活を送るための機能・動作訓練や社会復帰に向けた就労支援が仕事です。

施設の特色や患者さんの障害の種類、程度に合わせて身体機能の回復・維持を図るほか、生活上困難を抱えている事柄に対する訓練などを行います。

また、就労支援では一般企業に就労したいと考えている人に対して、仕事で必要となる作業能力の評価やその技能獲得に向けた訓練を行うのが仕事です。

仕事で必要となる作業を確認し、その作業に対応できる能力があるか、レベルはどれくらいかを評価するほか、会社の業務がスムーズに遂行できるよう、就職後の業務内容・就業環境に合わせた訓練を実施します。

児童福祉施設

作業療法士は、発達障害の領域に関しても専門性を持っていることから、児童発達支援事業所児童発達支援センターなどで活躍している人もいます。

児童発達支援事業所や児童発達支援センターは、どちらも障害を抱えている就学前の子どものための通所支援施設です。

児童発達支援事業所はより身近な療育の場として、地域に数多く点在しています。

それに対して児童発達支援センターは、児童発達支援事業所が提供している基本的な福祉サービスに加えて、訪問支援や障がい児支援利用計画の作成などの地域支援を行っているのが特徴です。

これらの施設で作業療法士は、子どもたち一人ひとりに合わせた個別支援計画の作成やケアの実施、障害を抱えている子たちが通う保育園での助言や援助などを行っています。

そのほか作業療法士の資格が活かせる仕事とは?

そのほか作業療法士の資格が活かせる仕事とは?
こういった代表的な就職先以外にも、作業療法士の資格を活かせる仕事には以下のようなものがあります。

作業療法士の養成施設

作業療法士の養成施設やリハビリ関連の学部・学科を持つ大学や専門学校で、教員として働くというのも一つの手段です。

作業療法士を目指す養成校の生徒に対して、講義や実習、国家試験対策などの指導を行います。

ただし、養成施設の教員として働くには、現場で5年以上の臨床経験を積み、厚生労働省が指定した専任教員講習会を修了する必要があります。

参照:理学療法士・作業療法士学校養成施設カリキュラム等改正概要-厚生労働省

スポーツトレーナー

スポーツ分野で活躍できる国家資格というと、運動療法や物理療法を専門とする理学療法士のイメージが強いかもしれません。
しかし、作業療法士もまたスポーツという作業を通じて、運動選手を心身ともにサポートできる資格の一つです。

このため作業療法士のなかにはその資格を活かして、スポーツ選手のけが予防やリハビリテーション、トレーニングの指導を行うスポーツトレーナーとして活躍している人もいます。

特に、ハンドセラピーや手の外科などは作業療法士が得意とする分野のため、専門性を高めることでさらなる需要が期待できるでしょう。

スポーツトレーナーとは? 仕事内容や資格の種類を紹介

福祉住環境コーディネーター

福祉住環境コーディネーターとは、高齢者や障がい者の方が住みやすい住環境を提案するアドバイザーです。

利用者の住環境の現状を的確に把握したうえで問題点を整理し、より安全で快適に暮らせるよう具体的な改善策を提案します。

医療業界や介護・福祉業界、建築業界などで幅広く活躍できる職種のため、これまでのスキルや経験を活かしてフリーランスとして活躍している作業療法士の方もいます。

リハビリ・福祉用品関連の企業

臨床経験を活かして、リハビリ機器や福祉用品を扱う関連企業で働くという選択肢もあります。

自ら直接リハビリを行うのではなく、リハビリ機器や福祉用具、介護用品を提供する側となり、間接的に患者さんや医療従事者をサポートする働き方です。

こういった企業であれば、病院・診療所や介護・福祉施設への営業や技術的なサポートなど、作業療法士の経験が活かせる仕事やポジションが見つけやすいといえるでしょう。

就職先の選び方のポイント

就職先の選び方のポイント
作業療法士の資格を活かして働くにはさまざまな選択肢があります。
そのなかでも自分に合った職場で長く働くためには、どのようなことに気をつければよいのでしょうか?
作業療法士の就職先の選び方のポイントを解説します。

どんなリハビリを行いたいか

作業療法士が行うリハビリテーションは、どの領域で活躍するかによって大きく異なります。

例えば、身体障害領域では基本動作の訓練がメインですが、精神障害領域では、動作や行動の妨げとなっている心的要因の分析・評価も重要になってきます。
また、発達障害領域では体と脳の両面の発達を支援するような「遊び」を通じたリハビリテーションが求められます。

このように領域ごとにリハビリの考え方や仕事内容はさまざまですから、興味のある領域や得意分野から「自分が作業療法士としてどんなリハビリを行いたいか」をまず考えてみるとよいでしょう。

どのような人を支援したいか

自分がどんなリハビリを行いたいか、具体的なイメージがまだわかないという場合は、「自分がどんな人の力になりたいか」「どんな風に患者さんと関わりたいか」を考えてみるともっと分かりやすいかもしれません。

「精神的な悩みやこころの病気を抱える人の力になりたい」なら精神障害領域、「一人の患者さんと時間をかけてゆっくり向き合いたい」なら慢性期の患者さんが多く入院する療養型病院など、自分がアプローチしたい支援対象者をイメージすることで、自ずと就職先も絞られていきます。

条件を整理し、優先順位をつけよう

もちろん自分が作業療法士としてどんなリハビリを行いたいのか、そしてどんな人を支援したいのかということ以外にも、就職先に希望する条件は山程あるでしょう。

仕事内容や給料、福利厚生、雇用形態に働き方、ワークライフバランス…。

数えればきりがありませんが、こういった自分が理想とする希望条件を100%満たす企業を探すのは現実的には難しいです。

希望する条件が多い場合はまず書き出すなどしてそれを可視化し、優先順位を決めて探すとよいでしょう。

まとめ

作業療法士の資格が活かせる仕事は、就職先によってさまざまです。

全体的には、病院や介護施設でリハビリテーションの仕事をしている作業療法士が約7割を占めていますが、そのほかにも障がい福祉や児童福祉などさまざまな分野で活躍している作業療法士たちはたくさんいます。

提供するリハビリや仕事内容は職場によって大きく異なりますので、「作業療法士としてどんなリハビリを行いたいか」「どんな人の力になりたいか」「どんな風に患者さんと関わりたいか」などを軸に、自分に合った就職先を選びましょう。

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