介護業界への就職を考えた時に、気になるのは離職率ではないでしょうか。就職したのに、すぐ辞めたくなるような職場だったら不安を感じてしまいますよね。
他業界に比べて特にきついといわれている介護業界ですが、実際にはどのくらいの離職率なのかを調査しました。また、離職率の高い職場の見分け方なども解説しているので参考にしてくださいね。
目次
介護業界の離職率
2020年、公益財団法人介護労働安定センターは、「事業所における介護労働実態調査(事業所調査)」を実施したところ、介護業界の離職率が過去最低を更新したと発表しました。
介護士(訪問介護員・介護職員・サービス提供責任者)の離職率は 14.9%で、前年度と比べて 0.4 ポイント低下しています。
さらに「厚生労働省令和元年雇用動向調査結果」では、全産業の平均離職率 15.6%と比較して介護士は 0.7 ポイント下回っているのです。
その背景となるものが、2019年に新設された「特定処遇改善加算」にあります。これはリーダークラスの職員を対象とし、賃金水準の引き上げを目的にはじまったものです。
介護福祉士についても10年以上経験のある人(複数勤務での合計も可)なら、「月額平均8万円相当」か「年収440万円以上」の処遇改善を行うとしています。このような加算による処遇改善が、介護士を引き止める要因になったのです。
介護業界から離職する主な3つの理由
「介護業界はきついのではないか」というイメージを持っている人も多いかと思いますが、実際の離職理由を知ることで、介護業界の「内情」を見られます。
特に多かった理由として、以下の3つが考えられます。
人間関係の悩み
介護業界の特徴として、高齢の利用者さんや比較的若い世代のお子さんなど、幅広い年齢層の方と関わる必要があります。そのため、これまで関わったことのない年齢層の方とは、コミュニケーションの取り方がわからない場合もあるかもしれません。
中には介護士の人が気に入らず、冷たく当たってしまう利用者さんもいます。さらに利用者さんだけではなく、その家族との付き合いも必要になるなど、多くの人たちとコミュニケーションを取らなくてはなりません。
介護士は好きだけれど、人間関係に悩んで辛くなって、限界が来てしまった人は、解決策として「離職する」という選択肢を選んでしまうこともあるかもしれません。ただ、人間関係の悩みは介護士だけではなく、どの業界でも起こりうることです。
自分のライフスタイルが変化
結婚や病気など、人生のターニングポイントで介護士を離職や休職する人もいるでしょう。職場にもよりますが、介護士は早番や遅番、夜勤などの交代制で行うことが多く、人手不足ということもあり長時間勤務になることも。
そのため、自分のライフスタイルが変わってしまうと、職務がきちんと行えなくなってしまう悩みも出てくるでしょう。
しばらくは無理をすれば継続かもしれませんが、やはり夜勤などが続いてしまうと生活リズムが崩れてしまい、体調を壊してしまうことも。体力的にも厳しくなることで、やむを得ず離職を選んでしまう人もいるでしょう。
運営方針に不満があった
自分は利用者さんに対して手厚いサービスをしたいと思っているのに、施設側は介護士に対して効率化を求めることも少なくありません。施設側との食い違いに悩みを抱える人も出てきます。
そして、施設側に「運営の改善を求めても何も動いてくれない」ということもストレスの原因に。介護士を続けたいけれど、不満がどんどん溜まってしまい離職してしまう人もいます。
ただ、こちらも介護業界だけではなく、他の業界にも多くある悩みです。
離職率が高い職場の見分け方
離職率の高い職場に入るのは避けたいですよね。「理想を描いていた職場とは違う」とならないように、離職率が高い職場の見分け方を見ていきましょう。
求人募集を常に行っている
いつ見ても求人募集を常に行っている会社は、定着率の低い職場の可能性があります。離職率が高いのに、改善する気配もなくそのまま運営している会社にありがちなケースです。
ただ、単純に人手不足の可能性もあるので、求人内容をよく確認してください。調べても内容が不明瞭な場合は、離職率の高い職場である可能性があります。
施設が不衛生
見学してどことなく施設が不衛生な場合は、離職率が高くて介護士の手が足りない職場の可能性があります。それ以外の理由でも、もともと衛生面に関してあまり気を使っていないのかもしれません。
通常、厚生労働省の「感染対策マニュアル」に沿って、手洗い・うがいの徹底や排泄物などの処理などを行うものです。不衛生な介護施設などは、院内感染などの事故につながることもあります。
まずは施設に感染症の病原体を施設に持ち込まないようにしなくてはならないのに、そこを怠っている職場は危険です。見学して怠慢さが見えてしまう職場は避けるようにしましょう。
また、汚物処理がしっかり行われていない施設は、入ってからすぐ臭いが充満しているのがわかります。臭いがきついと働いていてストレスの原因になってしまうこともあるので注意しましょう。
職員に笑顔がない
明らかに疲れ切った顔や態度がよくない職員は、職場に対して何かしらのストレスを抱えている可能性があります。同僚同士の喋り方や利用者さんへの態度などで、職場環境の良し悪しが見えてくるものです。
例えば、利用者さんに丁寧な言葉を話すのは基本中の基本ですが、タメ口や赤ちゃん言葉などで話している介護士がいたら要注意。そのような態度は他の介護士などにも伝わり、それが当たり前の職場となってしまうのです。
離職率が高くなる原因となってしまうので、施設の雰囲気などは必ずチェックしておきましょう。
職場環境は自分で改善できる?介護士から管理職へのキャリアアップも
介護の仕事をただ行うだけではなく、キャリアアップすればもっとやりがいが出ますよね。職場改善ができ、自分の力で離職率を減らせる可能性もでてくるかもしれません。
介護士の中で介護福祉士は国家資格でもあり、上位資格なのでおススメです。
介護士はずっと長く続けられる仕事!
介護士未経験でも始められ、年齢や学歴は関係ありません。「人のために介護の仕事に就きたい」という思いが強くないとできない職業でもあります。だからこそ、利用者さんやその家族からも感謝されることが多く、「やっててよかった」と実感するでしょう。
介護士はキャリアアップも目指せるので、ずっと長く続けられる仕事です。
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