こんにちは。作業療法士科入学事務局です。
今回のブログでは、高校生の皆さんから多く寄せられる質問「作業療法士と理学療法士の違いってなんですか?」にお答えしたいと思います!
まずはそれぞれのリハビリの仕事について。
理学療法士のリハビリ
「歩く」「立つ」など体の基本的な動作の回復を目指す
ケガや病気、加齢などによって身体能力が低下した患者さんに、運動療法や機器を使った物理療法でリハビリテーションを行い、自立へと援助していきます。
作業療法士のリハビリ
社会に適応するまでの日常の生活動作の回復を目指す
身体や精神に障がいを持つ方に対して、衣食住に関わる日常生活に必要な動作全般のリハビリを担当します。陶芸や手工芸、木工などの作業などを通して、「その人らしい、いきいきとした生活を送っていただく」ための支援を行います。
続いて、それぞれのリハビリの仕事が着目するポイントを見てみましょう!
「食べる」動作に対して
食べるために
例:テーブルについて、スプーンを使って食べ物を口まで運ぶ
理学療法士
→食べる体勢になっているかチェック!
□座る姿勢を確認
□肩や首の動きはどうか
□呼吸は正しくできているか
作業療法士
→食べる動作そのものに着目!
□どのぐらいの力でスプーンを持てるか
□どうしたら一人で食べ物を運べるか
□どんな形のお皿なら食べられるか
「書く」動作に対して
書くために
例:何を表現するか頭で思い描き、ペンを持って手を動かす。
理学療法士
→書くための基本動作ができているか確認!
□どのくらいひじを伸ばせばペンを持てるか
□どのくらいの力でペンを持てるか
□ペンを戻すときの力の加減
作業療法士
→書く動作だけでなく、書くときのこころの動きにも着目!
□何をどう書きたいか
□どのくらいの太さのペンなら握れるか
□道具や作品を大切に扱えるか
「歌う」動作に対して
歌うために
例:マイクを持って歌う姿勢をとって声を出す。楽しみながら発声する。
理学療法士
→歌うときの身体の動きができているかに着目!
□歌う場所まで移動できるか
□座ってマイクを持てるか
□呼吸や姿勢の改善
作業療法士
→その人らしく楽しめるかどうか確認!
□どんな歌に興味・関心があるか
□個人か、それともグループが望ましいか
□リラックスしてその人らしく参加できるか
いかがでしたか?理学療法士と作業療法士の仕事では、同じ病院で同じ患者さんを担当する場合もありますが、そのときに違ってくるのは着目ポイントです。
それぞれの強みを活かしながら、「その人らしい、いきいきとした生活を送っていただく」ための支援を行っていきます。
さらに詳しく仕事の内容、専門学校で学ぶ内容を知りたい方は職業紹介の学科ページをご覧ください!