【卒業生インタビュー】医療と教育の現場で活躍する義肢装具士!
2021.01.21
三田校| 4年制/3年制
文部科学省「職業実践専門課程」認定学科
国際義肢装具協会(ISPO)認定校
モノ作りで医療のミライを創る
ケガや病気によって失われた身体機能を「医学」、「工学」、「芸術」の視点から、最新の技術を修得します。
活躍できるフィールド
◎義肢装具製作会社 ◎リハビリテーション病院 ◎パーツメーカー ◎教育機関
学校の雰囲気・体験授業に参加しよう。
数字で見る義肢装具士科
※2019年度実績 31名中31名
※2019年度実績 31名中30名合格
義肢装具士輩出者数
全国No.1!
義肢装具士国家試験合格率100%
(2018年度全国新卒合格者222名中、義肢装具士科4年制23名、義肢装具士科20名 合計43名)
医療とモノ作りで人生をサポートする
医師の処方に従って患者さんの採寸や採型を行い、義肢装具を製作し、適合をする仕事です。義肢装具製作事業所と提携している病院・リハビリテーション施設では、多くのメディカルスタッフと連携し、チーム医療を実践しています。
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義肢装具製作で大切なデータ収集には、採寸(メジャーなどを用いた計測)と採型(ギブスを用いた型取り)があります。断端の長さや周計を測定し、次にギブスを断端に巻きつけていきます。このとき、締め付け方などにより患部のボリュームが変わり、後の適合に大きく影響します。
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採った型(陰性モデル)に石膏を流し込みパイプを立て、モデル(陽性モデル)に起こします。起こした陽性モデルに修正を加えます。陽性モデルは必要に応じて修正作業をします。体重を充分にかけられるところはモデルを削り込み、体重をかけられない部分は石膏を余分に盛り付けていきます。
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修正完了した石膏モデルをもとに、義肢装具の製作を行います。教員の指導のもと、専用工具・機械工具を用いて加工していき、機械の操作方法や安全性についても学んでいきます。実習は現場で使用されている材料を用いて行われます。プロジェクトにより学生自身のセンスが問われる実習もあります。
高さや角度の調整を行ったあと、実際に装着して頂き、フィットするかどうかをさらにチェックします。義肢装具士と患者さんとの共同作業で、適合作業は重要です。ミリ単位の調整を繰り返し行い、完成させます。
縄 由里加さん
(義肢装具士科 2019年度卒業)
島根県立大田高等学校出身
中村ブレイス株式会社(島根県) 勤務
小学生のときに観た映画がきっかけで義肢装具士になろうと決めました。入学前から憧れていた地元の企業で、3年生の臨床実習を経験し、より就職したいという思いが強まりました。
松久 達哉さん
(義肢装具士科4年制 2019年度卒業)
岐阜県・岐阜東高等学校出身
株式会社洛北義肢(京都府) 勤務
もともとモノ作りが好きで、パラスポーツにも興味があったことから義肢装具士をめざしました。三田校は、普段の授業から先生方の手厚いサポートがあり、就職活動においても、面接練習などとても丁寧に指導いただきました。
就職率
※2018年度実績就職希望者40名中40名
就職実績
川村義肢株式会社(大阪府大東市)/ 株式会社洛北義肢(京都府京都市)/ 株式会社松本義肢製作所(愛知県小牧市)/ 京都スポーツ装具研究所(京都府京都市)/ 株式会社大井製作所(京都府京都市)/ 株式会社澤村義肢製作所(兵庫県神戸市)/ 株式会社近畿義肢製作所(兵庫県神戸市)/ 株式会社冨金原義肢(大阪府門真市)/ 中村ブレイス株式会社(島根県)/ 株式会社日本義肢製作所(東京都)/ 公益財団法人鉄道弘済会 義肢装具サポートセンター(東京都)/ 株式会社愛和義肢製作所(東京都)etc
・義肢装具士(国家資格)
・義肢装具士国家試験受験資格
・高度専門士
(義肢装具士科4年制)
・専門士(義肢装具士科)
・国際義肢装具協会(ISPO)認定義肢装具士
・福祉用具プランナー
義肢装具士の活躍の場は、障がいのある方のスポーツやレクリエーションのサポート、途上国などの国際支援活動など、多岐にわたります。
義肢装具士輩出者数全国No.1!
義足ユーザーの方にお越しいただき、その方の義足を製作する実習授業で技術とコミュニケーションスキルを磨きます。
清末 起生さん
(義肢装具士科4年制2年生)
大阪府立緑風冠高等学校出身
義足ユーザーの方との授業は
自信につながります。
常に患者さんの立場に立ってコミュニケーションをとるようになり、授業で製作だけを行っているよりも多くの気づきを得ることができます。
20年のノウハウを活かした国家試験対策で、一人ひとりの学びを徹底サポートします。
充実の試験対策のポイント
自己学習を支援するWEBツール
過去問題を徹底分析した模擬試験
担任制による個別指導
国家試験の合格率
※2019年度卒業生(31名中30名合格)
個別での就職相談や面接練習はもちろん、普段の学校生活についての相談もしやすい環境です。
義肢装具士科4年制 学科長
佐々木 伸先生
グローバル人材の育成にも
力を入れています
グローバル化が進む中で、義肢装具の分野での最新研究や情報は英語の論文で発表されています。そして、義肢装具の職域拡大に向けた可能性を探る中では、英語を読み解く力を身につけておくことは大きなメリットとなります。そのために本校では、外国人講師による英語の授業や、海外から招いた講師による特別講義など、国際教育に力を入れています。また、卒業後、海外で活躍できる人材育成にも力を入れています。
グローバルに学ぶ4年制と最短で学ぶ3年制
モノ作りと医療を深く学ぶ
実習中心のカリキュラム
医師の処方に基づき、患者さんの採寸・採型から製作、適合まで行うために、実習中心のカリキュラムで、
義肢装具を製作するために必要な医学・工学の知識を基礎から専門職としてのレベルまで修得します。
[基礎科目・専門基礎科目]
義肢装具士になるための
世界基準
国際義肢装具協会(ISPO)とは?
1970年にデンマーク・アメリカ・カナダ・ドイツ・スイス・イギリス等の整形外科医・義肢装具士・セラピストおよびリハビリテーションエンジニアのグループにより設立。世界各国に3,500名の会員をもち、80カ国にISPO支部があります。
ISPO認定校に!
ISPO(国際義肢装具協会)では、義肢装具専門職の教育レベルを3つのレベルに分類し、教育の質を保証しています。本校の義肢装具士科4年制は、世界最高峰の義肢装具教育と認められた日本初の学科です。
向江 雅人さん
(義肢装具士科4年制 2019年度卒業)
名古屋工業大学大学院出身
世界大会でポスター発表
ISPO世界大会でポスター発表を行いました。タイのマヒドン大学に留学した際の仲間に協力を得ながら研究し、日本と海外の違いについて学びました。
豊岡 育樹さん
(義肢装具士科4年制 2年)
兵庫県立明石南高等学校出身
世界の最新技術を体感
ISPO世界大会で、現在実用化に向けて研究が進んでいる最新筋電義手のモデルを務めました。
[義肢・装具製作実習]
多彩な実習で実践力を養う
義肢装具ユーザーの方の協力のもと、採型から製作、適合までの実習や、製作工程のデモンストレーション、設計や型取りなどを行い、技術を修得します。1年次からの豊富な製作実習で基礎から技術を身につけることでより高度な技術の修得へとつなげます。さらに現場で求められるコミュニケーションスキルも学びます。
義足
義手
体幹装具
装具 腕
装具 足
整形靴
佐々木先生
#海外勤務17年
#義肢装具士科4年制
学科長
佐熊先生
#大手義肢会社
20年勤務
#義肢装具士科 学科長
鎌田先生
#国試対策
#三田卒業生
(社会人入学)
山藤先生
#スポーツ義足
#三田卒業生
(大卒入学)
川上先生
#福祉用具プランナー
#三田卒業生
(現役入学)
[研究開発・整形靴・福祉用具]
協力:公益財団法人鉄道弘済会 義肢装具サポートセンター
メディアでも取り上げられた、パラアスリート支援の第一人者でもある臼井二美男先生をはじめ、義肢装具業界の第一線で活躍されている方の特別講義で視野を広げます。
協力:愛和義肢株式会社
生まれつきの障がいや事故、病気などで失われた身体の一部を補うため、人体用シリコンを使って製作する人工ボディ。この授業では指の製作を行います。
ヨーロッパの整形靴技術や小児特有の疾患に対する装具療法を学ぶため、海外から特別講師を招き、世界基準の知識と技術を学びます。
協力:オットーボック・ジャパン株式会社
筋電義手とは、筋肉が収縮する際に発生する微弱な電流を電極で採取し、ハンドの開閉モーターのスイッチとして利用する義手のことです。この授業では筋電義手の構成要素と訓練方法について学びます。
協力:株式会社プロテオールジャパン
簡易スキャナーを用いた撮影から映像を取り込み、CADシステムによるモデル修正の技術まで学びます。これからの義肢装具士に求められる、最新機器を学びます。
平松 良友さん
(義肢装具士科 2年)
兵庫県立西宮今津高等学校出身
靴製作の仕事からステップアップ
整形靴科を卒業後、靴製作の仕事に従事し、さらなる知識と技術を身につけたいと考えて義肢装具士科に入学。将来の目標は、パラスポーツに携わることです。
大塚 謙吾さん
(義肢装具士科4年制 2年)
大阪府・大阪高等学校出身
外部のセミナーに参加
教科書には書いていないことも学べるのでとても刺激になっています!
川村 豪斗さん
(義肢装具士科4年制 4年)
関西大学出身
3Dスキャナーを使った研究
従来とは異なる、直接身体に触れずに採型を行う方法で義足製作に挑戦しました。技術の発展とともに今後注目されていくテーマです。
片嶋 愛結さん
(義肢装具士科4年制 3年)
兵庫県・第一学院高等学校出身
海外に義足を届けるボランティア
学内で活動している義足再利用のプロジェクトに参加しています。海外の義肢装具の状況についても知ることができ、この活動を通してとても視野が広がりました。
左より
吉野 樹さん
(義肢装具士科4年制 4年)
兵庫県・向陽台高等学校出身
大林 律己さん
(義肢装具士科4年制 4年)
兵庫県立神戸甲北高等学校出身
大室 杏奈さん
(義肢装具士科4年制 4年)
東京都・明蓬館高等学校出身
福祉用具のコンクールで表彰
身体の不自由な方や高齢者の生活が便利になるようにと考えた福祉用具のアイデアが、コンクールで表彰されました。
左より
吉野 樹さん
(義肢装具士科4年制 4年)
兵庫県・向陽台高等学校出身
大林 律己さん
(義肢装具士科4年制 4年)
兵庫県立神戸甲北高等学校出身
大室 杏奈さん
(義肢装具士科4年制 4年)
東京都・明蓬館高等学校出身
2015年に始まった義足再利用のプロジェクト。中古の義足パーツを修理し、アフリカや東南アジアに届ける取り組みを行っています。
健常者の方が義足装着の体験ができる模擬義足。歩いたり、片足でバランスをとるなど、義足に慣れる練習を行っています。
本校の義足モデルの松本さんが中心のランニング同好会。義足ランナーの松本さんの姿に、学生は刺激を受けています。
2019年に日本で開催されたISPO世界大会に教員と学生が大会運営スタッフとして参加しました。他にも学会やセミナーへの参加の機会があります。
2008年度卒業
藤田 悠介さんYusuke Fujita
北海道稚内高等学校出身
公益財団法人鉄道弘済会 義肢装具サポートセンター 勤務
スポーツ用義足の最前線で。
兄が事故で義足になったことをきっかけに義肢装具士を志し、現在は臼井二美男研究室長のもとで働いています。製作した義足が患者さんに適合せず悩むときもありますが、患者さんに本当に喜んでいただけた時、やりがいを感じます。今、ニーズが増えているスポーツ義足。ドバイで行われた世界陸上でのサポート経験をふまえ、東京パラリンピックではより高い技術が要求されると感じました。これからもチャレンジ精神を持ち、日本の技術向上に貢献したいです。
2018年度卒業
松本 萌さんMoe Matsumoto
姫路市立飾磨高等学校出身
株式会社洛北義肢 勤務
患者さんに寄り添い続ける
義肢装具士に。
中学1年生のときに義肢装具士の方と出会って以来、「患者さんに寄り添い続ける義肢装具士になりたい」という強い思いを抱き続けています。毎日病院に出向き、さまざまな装具の受注をいただいています。患者さんから「この装具がないと不安。とても助かっている」という言葉を聞いたときは、本当に嬉しかったです。将来は学会で発表ができるように、勉強を継続していきたいと思っています。
2017年度卒業
廣澤 佑輔さんYusuke Hirosawa
大阪府立大学工業高等専門学校出身
川村義肢株式会社 勤務
あきらめなければ、必ずまた進める。
義肢装具士の存在を知り、国家資格取得の必要があるのがわかり躊躇しましたが、「自分の好きな“モノづくり”を活かし人の力になれるのは,義肢装具士しかない!」とこの道に決めました。直接お客様と関わる仕事なので、学校で培ったコミュニケーション能力が生きています。単に歩くことだけをサポートするのではなく、患者さんの願いを叶えられるスペシャリストをこれからもめざしていきます。
義肢装具士科の授業の様子&キャンパスライフはこちらから!
2021.01.21
2021.01.13
2020.12.27
2020.12.04
2020.12.01
2020.11.27
DEPARTMENT
CAMPUS