鍼灸治療:逆子の対処法について

逆子
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神戸医療専門学校 中央校 鍼灸科はスポーツ・美容・医療・福祉4つの分野全てが学べる3年生! 鍼灸師としてはもちろん、スポーツトレーナーや美容鍼灸など、特定の分野のスペシャリストとしても活躍できる知識と技術が身につきます。

こんにちは。神戸医療福祉専門学校中央校 鍼灸科の教員 若林 秀治です。
これまでブログで様々な体調不良に対する鍼灸をご紹介してきましたが、今回は妊婦さんに行われる施術についてご紹介させていただきます。

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この記事の執筆者神戸医療専門学校 中央校 鍼灸科

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逆子について

妊娠された方はご存知かと思いますが、妊婦さんは定期的な検診を受けていて母子共に健康に過ごせているかを確認する機会があります。
検診ではエコー検査で赤ちゃんの発育状況を確認したり、出産に向けて準備が必要なことを知ることができますが、その際に「逆子」という言葉を聞くことがあります。

「逆子」とは、お母さんの頭の方を上としたときお腹の中の赤ちゃんの頭が上で足が下に位置している状況を指します。逆子の場合、分娩時のリスクを考えて帝王切開などの対応がとられる場合があります。

そんなことを聞くと少し心配になるかもしれませんが、文献によると「日本における正期産での骨盤位の頻度は3~5%で、妊娠28週未満ではおよそ30%であるとされる。(※1)」とあり、育っていくうちに自然と直っていく例が多いようです。

もし32週を迎えても逆子が直らないときには逆子が直るように体操や手技などの対応方法をとることがあります。その方法の一つとして鍼灸が選ばれることがあります。今回はこの治療方法について紹介させていただきます。

逆子の治療方法

具体的には下記の2箇所を中心に施術を行っていきます。
①三陰交:足の内側で足首の少しのところにあるツボ
②至陰:足の小指の爪の脇に取るツボ
※「三陰交」は鍼を刺しながら温め(灸頭鍼)、「至陰」は小さなお灸を行うことがよく知られていますが、治療家によって違った方法を用いることもあるようです。

治療回数や開始時期についてですが、「筑波技術大学統合医療センター鍼灸部門での逆子治療は、平均治療期間2週間、平均治療回数4回であるので、3週間に6回の治療を一応の目安として、30週までに治療を開始したい(※1)」とのことなので参考になるかと思います。

妊娠中は特に安全性が気になりますが、「1363例で検討したが、4例の吐き気と灸による水疱や色素沈着のほかに鍼灸刺激によると考えられる重篤な症状はみられなかった(※1)」とあり、報告されている患者数と事象発生数や副作用の内容を見れば比較的安全な治療だということがわかります。

まとめ

今回は妊婦さんへの鍼灸治療を紹介しました。逆子の灸は症例数も多く比較的安全で安心して受けられる治療だといえます。もし治療を希望する場合、まずはかかりつけのお医者さんに相談して頂き、受けても大丈夫な状況か確認してから受診することをオススメします。

○引用文献
※1:形井秀一 編著(2009).イラストと写真で学ぶ 逆子の鍼灸治療 医歯薬出版株式会社

神戸医療福祉専門学校中央校
鍼灸科教員 若林 秀治

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「訪問鍼灸専門の治療院を開業」(2008年度卒業)

「鍼灸院を営みながらスポーツトレーナーとして活動」(2006年度卒業)

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