
胃もたれや食欲不振、お腹の痛みなど、よくある胃腸のトラブル。
症状が軽い場合は、とりあえず市販薬で対応しているという人が多いかもしれませんが、実はこういった胃腸の不調には、ツボ押しも効果的です。
そこでこの記事では、本日は胃腸の調子を整えるツボについてご紹介します。
目次
胃腸の調子を保つには「脾」の働きが大切
まず東洋医学の考え方では、胃腸の調子をいい状態に保つには「脾」の働きがとても大切だといわれています。
脾とは伝統中国医学における五臓の一つで、消化吸収をコントロールする機能や機能を指します。
そんな脾の働きの1つを「運化」といい、これは飲食物をエネルギーや水に変え、必要なところに送る働きのことです。
この運化の働きがうまくいくことで、私たちは美味しいものをしっかり食べ、気持ちよく排便することができます。
「脾」が崩れると、胃腸の不快な症状が発生
消化吸収の機能を持つ脾は、暴飲暴食やストレス、そして冷えや湿度などの環境要因が原因で、その働きが崩れてしまうことがあります。
・仕事や人間関係のストレス
・お酒の飲みすぎや、食べ過ぎ
・冷えや湿度といった環境要因
こういったことで脾の働きは崩れると、以下のような不快な胃腸症状が出やすくなります。
・胃もたれ、食欲不振、
・便秘
・吐き気
・消化不良
・胃痛、腹痛などの痛み


【症状別】胃腸の不調に効くツボを紹介
それでは早速、ここからはそんな困った胃腸の症状に使える効く、以下の簡単なツボ押しについてご紹介します!
・身体のだるさを伴う胃腸疲れに…中脘 (ちゅうかん)
・便秘症状に…天枢(てんすう)
・吐き気を伴う胃腸症状に…内関(ないかん)
・消化不良を感じたときに…足三里(あしさんり)
・今すぐなんとかしたい胃痛、腹痛に…梁丘(りょうきゅう)
呼吸をとめず、3~5秒息をはきながらやさしく押すのが、基本的なツボ押しの方法ですよ。
身体のだるさを伴う胃腸疲れに中脘 (ちゅうかん)
胃腸だけでなく内臓の機能を高めてくれるので、
身体のだるさにも効果的です。
写真のように指の腹で優しく押してください。
お灸やドライヤーで温めるのもオススメです。
※火傷には注意



便秘症状に天枢(てんすう)
少し硬いところを探してください。
便秘でお腹が張っているとき、
トイレでなかなかでないときにオススメ。
指の腹で優しく円を描くようにほぐしてください。

吐き気を伴う胃腸症状に内関(ないかん)
吐き気を緩和してくれるツボなので
つわりや、乗り物酔いの時にも使えます。
ここは少し強めに親指でしっかり指圧押しましょう。



消化不良を感じたときに足三里(あしさんり)
人差し指の先のツボが足三里です。(足の外側)
消化不良や胃腸疲れに効果があります。
ツボの周辺周りも張っていることが多いので
少し範囲を広げてマッサージほぐしてください。

今すぐなんとかしたい胃痛、腹痛に梁丘(りょうきゅう)
太ももの骨の外側にあります。
急な胃やお腹の痛みの他、や下痢などの症状にも効くのツボなので、
今すぐ何とかしたい!というときにオススメです。



まとめ
胃もたれや食欲不振、お腹の痛みなどの胃腸の不調は、消化吸収をコントロールする機能である「脾」の働きが関係しています。
今回の記事では、そんな「脾」に効くツボについて紹介しました。
いかがでしたか?簡単なツボ押しなので、いつでもどこでもできますよ!
ぜひ不調を感じた時に試してみてくださいね。
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