コロナ禍で急増中?ストレートネック(スマホ首)とは

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神戸医療専門学校 中央校 鍼灸科はスポーツ・美容・医療・福祉4つの分野全てが学べる3年生! 鍼灸師としてはもちろん、スポーツトレーナーや美容鍼灸など、特定の分野のスペシャリストとしても活躍できる知識と技術が身につきます。

コロナ禍で在宅時間が増え、ひどい肩こりや頭痛に悩まされていませんか?

“実はそれ、スマホやパソコンの触りすぎなどで起こるストレートネック(スマホ首)が原因かもしれません。

そこでこの記事では、ストレートネック(スマホ首)とは?というところから、ストレートネックになってしまう原因やセルフチェック、その改善方法などについて解説していきます。


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この記事の執筆者神戸医療専門学校 中央校 鍼灸科

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ストレートネック(スマホ首)とは

図1-1 正常

図1-2 ストレートネック

成人の頭の重さは平均約4〜6キロと、意外と重いです。

そんな重い頭を支えるために、首は頚椎(けいつい)と呼ばれる7本の骨で支えられています。
頚椎は、図1-1のように緩やかな湾曲を描いているのが本来の状態です。

それに対してストレートネック(スマホ首)とは、図1-2のように首の骨が文字通りまっすぐになってしまった状態を指します。

ストレートネックになってしまう原因


図2

ストレートネックの原因は、スマートフォンやPCでのデスクワークなどの姿勢に問題があるとためだとされています。

スマホやパソコンを長時間使用するなど、日常生活で首を前に出した姿勢をとり続けることで、本来、カーブを描いているはずの首の骨がまっすぐになってしまうんですね。

ストレートネックの症状

それではストレートネックの方は、具体的にどのような症状を抱えているのでしょうか。

ストレートネックに起因する痛みの症状は、”頭を後ろに反らしたり、左右に首を回すと痛い”、または”こめかみの周り辺に偏頭痛が出る”など比較的、頭頚部・肩に集中して多く見られます。

また、痛くない場合でも、“首を動かすとギシギシ音がする”や“首や肩こりがひどい”。

そのほか全身の症状では“背中、腰の痛みや筋肉の張り感“、目が疲れ易い”、“めまいがしてふらつく”、“寝つきが悪い”、“自律神経症状”など様々な身体の不調や悩み症状を訴える患者さんがいます。

このようにストレートネックは、体全体に大きな悪影響を及ぼすものです。

ストレートネックは猫背の人に多い?

図3

図4

ストレートネックの方の多くは、猫背の傾向にあります。(図2)
猫背の方は手・腕が体幹の前方にあるので両肩が前方に入り込み、顔(顎)が前に出ている状態です。(図2)

本来、人間の脊柱(体を支える支柱の役割)は横から見るとS字の状態になっています。
二足歩行をしない犬・猫・サルなどは脊柱の湾曲はありませんが、二足歩行の人間には湾曲があります。(図3・4)

ストレートネックや猫背になると、この湾曲に変化が起こります。

先に述べた頭・首・肩など体の上部の症状だけでなく、体の重心線が変わることによってため、体の上部(頭・首・肩)や背中(肩甲骨のあたり)にも負荷がかかり、腰痛など全身に様々な症状が出てきます。(図5)

当然、体を支える関節部分や筋肉に負担がかかるため、コリや痛みも生じます。(図6)

図5

図6

あなたもストレートネック(スマホ首)かも!簡単セルフチェック

猫背やストレートネックの人は、自分がそうであると自覚していない人も多いです。

そこで早速、自分がストレートネック(スマホ首)かどうかを確認してみましょう。
壁があるところなら、どこでもすぐにできるセルフチェックの方法を紹介します。

図7

図8

①セルフチェックの方法は簡単で、普通に壁に背中、お尻、かかとを付けるだけでます。      

この時、後頭部がつかないとストレートネックの可能性があります。(図7)

正しい姿勢のチェックがセルフケアにつながる

図9

正しい姿勢のチェックは、ストレートネック(スマホ首)のセルフケアにもよいの効果的です。

立ち姿をチェックしたら、後頭部・背中・お尻・かかとをしっかりと付け、顎を引きましょう。   
このとき、膝裏を壁に付けるよう意識します。

耳孔⇒肩⇒肘⇒股関節⇒膝⇒くるぶしが直線上になるようイメージするのがポイントです。(図9)

体が慣れるまでは結構、ツラいと思いますですが、このようにチェックのついでに体を正しい位置に戻すことは、筋肉の緊張バランスを調整するセルフケアの効果があります。

自分の体に正しい姿勢を教え込むんですね。
治療とは別に、1日のなかで気が付いたらこれを実践する。治療とは別に実践することをお薦めいたします。
  

まとめ

ストレートネック(スマホ)の矯正について調べると、巷では首の牽引や骨盤矯正、ストレッチ、枕を変えるなど様々な治療や対処法が出てきます。

しかし、ストレートネックは全身に影響を与えるものです。

このため私見ではありますが、もし治療するのであれば、全身的かつ長期のケアが必要だと考えます。

特に脊柱やそれを支える筋肉は深層にあるため、それぞれに見合ったアプローチが必要でしょう。

鍼灸治療はもともと症状の局所だけでなく、患者さんの全身状態や生活面など、様々な観点から問題点を抽出し、施術していく特徴があります。

ストレートネックもいわば生活習慣病的な要素を持っているため、ケアのための一つの手段として、全身症状からアプロ―チをしていく鍼灸施術が有効なものと思います。

ストレートネックが気になる方は是非、セルフケアや鍼灸治療をお試しをになってみてください。

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