
将来、義肢装具士になりたい方や、自分や身近な人が義肢装具が必要になったという方にとって、義肢装具の種類はぜひ知っておきたい知識です。
ここでは初心者の方向けに、義肢装具の種類を解説していきます。
ぜひ、義肢装具を知るきっかけにしてください。
神戸医療福祉専門学校は、義肢装具士として活躍するのに必要な知識や技術を学べる専門学校です。
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目次
義肢とは
まず義肢装具のうちの「義肢」からご説明します。
義肢とは、病気や外傷などにより手や足を失った方が用いる器具です。
失った部位に取り付け、物を持つ・歩くといった機能を持ったり、外見を再現したりといった目的で使用されます。
義肢は、手の役割を果たす義手と、足の役割を果たす義足に分けられます。


義肢の種類
義肢は、義手・義足それぞれの中でも種類が分けられます。
ここからは、義手と義足の種類を詳しくみていきましょう。
義手の種類
義手の種類を機能ごとと切断部位ごとに分けると、次のようになります。
機能ごとの種類
- 装飾用義手
- 外観重視のため、手先の開閉機能などの細かい機能は備わっていませんが、反対の手を使って肘や手先を曲げることができるタイプもあります。
- 能動義手
- 手先の開閉や、肘の曲げ伸ばしなどの機能が備わった義手です。
ハーネスとケーブルを介し、体の動きを使って能動義手を動かします。 - 作業用義手
- 労働や演奏するときなど、特定の作業をするのに特化した義手です。
日常生活で使うことはあまりありませんが、特殊な動きが必要なときだけ作業用義手に取り替える人もいます。
切断の部位ごとの種類
切断部位に合わせて、義手の種類も変わります。
なお切断部位は、義肢装具士の助言を受けた上で医師が決定します。
- 手指義手
- 指を失った方向けの義手です。
シリコーン製で本物に似せたものが多く、切断部にはめて使います。 - 手部義手
- 手首より先の、掌の一部を失った方向けです。
残った部位に合わせて、前腕に差し込んだり、残った指にはめたりして装着します。 - 前腕義手
- 手首と肘の間で切断した場合に使用します。
掌の役割を果たす「手先具」と、切断された腕を収納する「ソケット」という部品があります。 - 上腕義手
- 肘から肩の間で切断した場合に使用される義手です。
「手先具」と、肘の役割を果たす「肘継手」、「ソケット」に分かれ、それぞれアダプターでつながっています。 - 肩義手
- 肩周囲で切断された方が使用します。
上腕義手の部品に、さらに「肩継手」を足した義手です。
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義足の種類
続いては義足の種類を見ていきましょう。
義手と同じく、機能ごとと切断部位ごとに種類が分かれます。
機能ごとの種類
- 常用義足
- 身体を支える、歩くといった、日常動作をするための義足です。
- リアルコスメチック義足
- リアルコスメチック義足は、表面が本物の足に近い見た目になっているのが特徴です。
ファッションを楽しみたいという女性からのニーズが高いです。 - スポーツ義足
- スポーツ用義足の中でも、陸上用や水泳用、スキー用など、スポーツに合わせてさまざまな種類があります。
常用義足とは異なるパーツや素材を使うことで、速く走る、水の中に入るといった動作が可能になります。
切断の部位ごとの種類
- 足根義足
- 足首より下の切断の場合、足根義足を使用します。
足部での切断レベルは全12以上と、非常に細かく分類されます。 - 下腿義足
- 膝より下の部分を切断した方向けの義足です。
足首より先の「足部」と、切断部を収納する「ソケット」が、アダプターを介してつながっています。 - 大腿義足
- 大腿義足は、太ももで切断した方用の義足です。
「足部」と「ソケット」の間に、「膝継手」が追加される構造となっています。 - 股義足
- 股関節周辺で切断した場合、股義足が必要となります。
股義足は、大腿義足のパーツに「股継手」を足したものです。
装具とは
義肢の種類に続いて、今度は装具の種類をご紹介します。
装具とは、ケガや病気による痛みなどや損傷などに対し、治療やリハビリ、矯正を行う器具のことです。


装具の種類
装具は、装着する部位ごとに種類が分けられます。
装具の分類は、大きく分けて3種類です。
上肢装具
上肢装具は、肩から指にかけてのケガや病気の際に装着します。
各関節を固定して安静にしたり、矯正したりする目的で使われます。
肩関節用の「肩装具」、肘関節用の「肘装具」の他にも、鼻骨折用の「フェイスガード」など、顔や頭部に装着する上肢装具もあります。
体幹装具
体幹装具とは、「頚椎装具」、「胸腰椎装具」などの、首から腰に装着する装具です。
体重を支持して痛みを軽減させたり、姿勢を維持したりするために使用されます。
下肢装具
股関節から足先に装着するのが、下肢装具です。
こちらも「股装具」や「膝装具」といった具合に、体の部位ごとの装具があります。
位置を固定したり、動きを制御したりといった機能を持ちます。
義肢装具についてもっと詳しく知りたいなら
義肢装具は部位や機能ごとに、非常に多くの種類があります。
義肢装具士になるためには義肢装具の種類だけでなく、その仕組みや材料まで、さまざまな知識が必要です。
義肢装具士をめざすなら、ぜひ独学ではなく専門学校に通って、必要な知識やスキルを最短で身につけることをおすすめします。
2021.4.1時点で、国家試験である義肢装具士の合格者は5,887名いるといわれています。
参考:義肢装具士情報|公益財団法人テクノエイド協会
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