義肢装具士になるには

  • この記事は、神戸医療福祉専門学校の義肢装具士科が執筆しています。

義肢装具士は、ケガや病気などによって失われた身体能力を「医学」「科学」「工学」の観点から、義肢や装具を製作し、適合を行う医療職です。
義肢装具士は医療系の仕事にして、義肢や装具を製作するからこそ、モノづくりの側面もあります。
今の世の中になくてはならない存在なのですが、具体的にはどういう仕事内容で、どうしたらなれるのでしょうか。
ここでは、義肢装具士になるにあたって見ておきたい様々な情報を、詳しくご紹介します。

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義肢装具士になる方法

義肢装具士になるルート義肢装具士として働くには、義肢装具士国家試験に合格しなければなりません。患者さんの採型採寸や適合を行うには資格が必要となるためです。
しかし、国家試験を受験するためには受験要件を満たさなければなりません。
義肢装具士の国家試験受験資格を取得するためには、義肢装具士養成施設を卒業し、受験資格を得る必要があります。

義肢装具士の国家試験について

義肢装具士は現状、他の医療職と比較すると有資格者数が少ないため、これから目指していく人たちにとってはチャンスの多い職業だと考えることができます。
また近年では女性の義肢装具士も増えていて、女性が活躍できる職業としても発展してきています。
自生の患者さんにとっては、女性の義肢装具士は身体のことを相談しやすい存在として、現場で求められています。

受験資格

①学校教育法の規定により大学に入学することができる者であって、文部科学大臣が指定した学校または都道府県知事が指定した義肢装具士養成所において、3年以上義肢装具士として必要な知識及び技能を修得した者

②学校教育法に基づく大学もしくは高等専門学校、旧大学令に基づく大学又は義肢装具士法施行規則第13条に規定する学校、文教研修施設もしくは養成所において1年(高等専門学校にあたっては、4年)以上修業し、かつ、厚生労働大臣の指定する科目を修めた者であって、法第14条第2号の規定により文部科学大臣が指定した学校または都道府県知事が指定した義肢装具士養成所において、2年以上義肢装具士として必要な知識及び技能を修得した者

③職業能力開発促進法第44条第1項の規定に基づく義肢及び装具の製作に係る技能検定に合格した者のうち、規則第14条に規定する者であって、法第14条第3号の規定により文部科学大臣が指定した学校または都道府県知事が指定した義肢装具士養成所において、1年以上義肢装具士として必要な知識及び技能を修得した者

④外国の義肢装具の製作適合等に関する学校もしくは養成所を卒業し、または外国で義肢装具士の免許に相当する免許を受けた者であって、厚生労働大臣が①、②または③に掲げる者と同等以上の知識及び技能を有すると認定した者

⑤義肢装具士として必要な知識及び技能を修得させる学校または養成所であって、法附則第2条の規定により文部大臣または厚生大臣が指定したものにおいて、法施行の際現に義肢装具士として必要な知識及び技能の修得を終えている者または法施行の際現にこれを修得中であって、法施行後にその修得を終えた者

試験内容

「臨床医学大要(臨床神経学、整形外科学、リハビリテーション医学、理学療法・作業療法、臨床心理学及び関係法規を含む)」「義肢装具工学(図学・製図学、機構学、制御工学、システム工学及びリハビリテーション工学)」「義肢装具材料学(義肢装具材料力学を含む)」「義肢装具生体力学」「義肢装具採型・採寸学及び義肢装具適合学」
以上5科目の筆記試験

登録・更新手続きについて

義肢装具士の国家試験に合格したのち、義肢装具士免許を正式に取得するためには登録申請が必要になります。
この手続きを行わない場合、厚生労働省が管理する有国家資格者の名簿に登録されないため、義肢装具士として業務に当たることができません。もし未登録の状態で業務を行ってしまうと、行政処分を受ける対象になってしまうため注意が必要です。
手続きとしては、申請書類などを厚生労働省へ提出する必要があります。
厚生労働省によって定められた様式の免許申請書に加え、本人確認のための戸籍抄本、健康診断書、返信用の封筒など必要書類一式を、「厚生労働省医政局医事課試験免許室免許登録係」宛てで郵送するという形です。郵送の際には原則として、所定の免許申請用封筒を利用する必要があるため、注意が必要です。

なお、義肢装具士の国家資格は更新制ではありません。一度取得してしまえばそのまま半永久的に資格が与えられた状態になるため、定期的な更新手続きなどは不要となっています。

義肢装具士とは

義肢装具士は、ケガや病気などによって失われた身体能力を「医学」「科学」「工学」の観点から、義肢や装具を製作し、適合を行う医療職です。

特徴

義肢装具士は、他の医療やリハビリ職と比較すると、患者さんとの訓練要素が少なく、技術職としての側面が強くあります。
しかし、義肢装具を製作するには、患者さんのニーズや意見を取り入れることが大切になってきます。
そのため、義肢装具士は他の職種以上に、人との関わりやコミュニケーションが必要です。

仕事内容

義肢装具士は、医療職やリハビリテーション食と共に働くことの多い職業です。
病気や事故などによって手足を失ってしまったり、体幹機能に問題を抱えている患者さんに対して、その人の身体に適合する義肢および装具を製作するという仕事を行っています。
義肢とは、人工で作られた手足のことをいい、主なものでは義手や義足があります。
装具とは、あらゆる理由で低下した身体機能を補う目的で使用する道具のことで、広く知られているものではギブスやコルセットなどがこれにあたります。
義肢装具士の主な仕事は採型、義肢装具の製作、適合であり、他のリハビリテーション職よりも、やや技術職としてのイメージが強くなっています。
とはいえ、義肢装具を作る上では患者さんのニーズを聞き取ることは非常に重要であり、コミュニケーション力も求められます。

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人生の手助けをする義肢装具士の仕事像や使命についてはこちら

義肢装具士に求められるもの

義肢装具士として大切になるのが「ものを作ることが好き」という気持ちです。
義肢装具のトラブルを防いだりメンテナンスをするので、仕組みや素材に精通していなければなりません。
そのため、素材や機能、組み立て工程など常に意識が向いていなければなりません。
さらに、義肢装具士は、素材やメリットなどを紹介していくことも大きな役割となるので、義肢装具にたいして情熱を持っていることが必要になります。

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義肢装具士のスキルの上達には

義肢装具士として活躍するためには、新しい技術に興味を持ち、学び続けることです。義肢装具は科学技術の発展とともに、機能や素材が目まぐるしく進化して新しいものになっていきます。
患者さんにより良い義肢装具を提供するためにも、変化する技術についていかなければなりません。
現状に満足せず、積極的に情報を集めて義肢装具製作に応用することが何よりも大切です。
そのため、義肢装具士としてキャリアを進めた後も、学び続ける姿勢が活躍できるかどうかの鍵になってきます。

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神戸医療福祉専門学校三田校の義肢装具士科では

神戸医療福祉専門学校では、義肢装具製作に欠かせない設備や技術を磨く製作実習などが豊富に取り揃えられており、卒業後即戦力として活躍できる技術を身につけることができます。
そのため、義肢装具士を志している方には、力を身につけられる環境とも言えます。

義肢装具士になる基礎的な学問

義肢装具士国家試験は出題科目が多く、出題範囲が非常に広いため日々の学習が何よりも重要になってきます。
そのうえ、患者さんと接する上で不可欠になる知識なので、受験のための学習となってはいけません。
実践を想定した上での知識蓄積でなければ、学んだことが意味を失ってしまいます。
そのため、学んだ知識をどう応用するかを考えながら、学習していきましょう。

義肢装具士に向いている人

義肢装具士は医療に関係する職業の中では珍しく、もの作りに携わる仕事となっています。
そのため義肢装具士に向いている人の条件として、まず「ものづくりが好き」であるということが挙げられます。
また、患者さんのためのものを作る仕事であることから、「人と話すのが好き」な人も向いています。
義肢装具のスペシャリストである以上、義肢装具の専門知識は必須です。
納品すれば終わりではなく、定期的なメンテナンスや修理の対応をすることもあります。商品知識や保険制度についても理解している必要があるため、新しい技術に興味を持つ姿勢も求められるでしょう。
もの作りだけの仕事ではないので、不器用な人はなれないというわけではありませんが、手先の器用さがあれば義肢装具士としての大きな強みとなるでしょう。

義肢装具士に必要とされる能力の詳細はこちら

義肢装具士を目指す人の理由

患者さんの笑顔を見ることが何よりも仕事のモチベーションになる方が、義肢装具士には多い傾向にあります。
義肢装具を使用することで、患者さんは将来の可能性を見出し、社会復帰を果たそうと希望を持つことができます。
義肢装具士は、患者さんの人生を作っていくことでもあるので、他の仕事では感じることができないほどのやりがいがります。

義肢装具士の活躍の場所

義肢装具士が主に活躍しているのは、義肢装具を作る企業です。
患者さんの採型・適合は主に病院で行いますが、実際に義肢装具を製作するのは企業となります。
施設が整っている病院では、義肢装具士が病院で簡単な義肢装具を製作することもあります。

義肢装具士の就職先に関してはこちら

神戸医療福祉専門学校三田校の義肢装具士科では

神戸医療福祉専門学校では、担任制の個別指導で生徒一人ひとりに合わせた試験対策や国家試験対策講座を行なっているため、国家試験合格率が96.5%と非常に高いものになっています。
その上、業界との強いパイプがあるため、就職率100%を誇っています。
そのため、義肢装具士になりたい方にとっては、目標に大きく近づける学校とも言えます。

義肢装具士の給料

義肢装具士の平均年収は、およそ300万〜400万円とされています。
場合によっては年収が400万円以上の人もいますが、やはり給料は職場の雇用形態などに左右される面があります。
この金額を高いと思うか安いと思うかは人それぞれになりますが、義肢装具士は義肢と装具を製作するからこそ、モノづくりとしての実力が問われます。
そのため、実力があれば職場によっては昇給ができますし、400万円以上の年収を稼ぐこともできる可能性があります。
ちなみに、多くの義肢装具士の方は、人を手助けできる面があるからこそ、年収よりもやりがいを優先する人が多いようです。

義肢装具士の給料の詳細はこちら

義肢装具士の1日

義肢装具士は義肢装具制作会社への就職が主になります。患者さんの採型と適合の際には病院へ赴き、制作の工程は会社の中で行うことになります。
ここでは、ある義肢装具士の1日の勤務の流れを説明していきます。
日によっては朝一番で直接病院へ採型に行くことがありますが、基本的には製作会社に出勤します。
出勤後はさっそく作業場に移り、現在取り掛かっている製作工程の続きを始めていきます。細かな作業も多いため、集中力が切れてしまわないように注意しなくてはいけません。そのため、長時間根詰めて作業をするのではなく、ある程度休憩を取りながら進めていくことも必要です。
作業の進捗によって、各自のタイミングで昼休憩を取ります。
退勤時間が近づくと作業スペースを清掃して、その日の作業を終了します。納期が迫っている時などは残業する場合もあります。
病院での勤務をした後には、業務内容の報告などといった事務処理も行います。
最後に次の日の作業確認や準備を行い、退勤となります。

筋電義手の訓練についてはこちら

義肢装具士のこれから

義肢装具士は、日本独自のものではなく世界でも需要の高い仕事でもあります。
世界には治安の悪い国も多く、四肢を失うような大怪我をしてしまう方が多いです。そのため、義肢装具士は世界にとっても希望の一つとなることができます。
技術力が高いと定評の高い日本の義肢装具士は、世界でも非常に頼りにされる存在になることができるでしょう。

国内の状況に目を向けてみると、義肢装具士の求人は多いため、現状における需要はまだまだ高いと言えます。
近年はパラスポーツを機に義肢装具士が以前よりも注目され、動物専門の義肢装具士として働く道もあります。そして何よりも、デザインにも配慮されたオーダーメイドの義肢装具が、患者さんから求められています。
そのため、これからも義肢装具士はますます必要な存在になりますし、実力さえあれば、ご紹介したような今後の需要に対応することができます。

義肢装具士の将来性についてはこちら

義肢装具士の教育訓練給付制度の拡充

教育訓練給付制度とは、特定の職業への再就職を希望している社会人に対して、教育訓練講座にかかる費用の一部を給付するという制度です。
雇用の安定と再就職の促進が大きな目的となっており、給付金を利用することで、本来経済的な理由で教育訓練の受講が難しい方でも受講が可能になるでしょう。
2018年1月より教育訓練給付制度の内容が拡充され、給付額が大幅に引き上げられました。これによって、今後ますます義肢装具士の資格取得を目指す若者が増えていくことが予想されます。

義肢装具士の教育訓練給付制度についてはこちら

まとめ

義肢装具士は、国家試験を必要とする仕事なので、義肢装具士を志してもてすぐになることのできる仕事ではありません。
また義肢装具士は、世界で求められる仕事でもあります。
そのため、グローバルに仕事をしてみたい方も、義肢装具士という選択肢は向いているかもしれません。

精神保健福祉士を目指すなら神戸医療福祉専門学校で学びませんか?

神戸医療福祉専門学校義肢装具士科は、国家試験合格率が100%!(2018年度実績)就職率も100%!(就職希望者40名中40名)
2018年度までに神戸医療福祉専門学校を卒業し、活躍する人数は730名で、これは全国の義肢装具士4分の1の人数になります。

4年制独自のカリキュラムで、医学や工学の基礎知識から整形靴の本場であるヨーロッパでマイスターの国家資格を取得したヘルプスト先生より直接指導を受けられます。

卒業生の声

「就職サポートを受け、業界大手の会社に就職!」(入学時26歳)

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