義肢装具士に必要な能力とは

  • この記事は、神戸医療福祉専門学校の義肢装具士科が執筆しています。

義肢装具士は事故や病などの要因で義肢を必要とする人々の体やライフスタイルなど、さまざまな希望に合わせて義肢装具を製作し、指示を行っていく職業です。
そして仕事を行っていくためには、多くのスキルを要します。
今回は義肢装具士に必要なスキルとは何なのか、見ていきましょう。

 

  • この記事は、神戸医療福祉専門学校の義肢装具士科が執筆しています。

必要な能力とは

根気強さ

まず1つ目は根気強さです。
義肢装具士は患者の方とやり取りをし、何度も微調整ややり直しを行い、納得のできる義肢装具を作り出すまでやり取りを行っていきます。
そのため、専門学校などの養成施設を卒業しても、患者の方に合う義肢装具を製作する技術などを、現場で働きながら根気よく経験を積んでいく必要があります。
さらに、新しい義肢装具の技術がどんどん開発されているため、働きながらも自身の知識や技術の向上をするために、学んでいく根気強さも必要です。

人体の構造に関する知識

2つ目は人体の構造に関する知識です。
義肢装具は人それぞれに合わせて製作するため、基本はオーダーメイドになります。
そのため、使用する患者の方の体型に加え、症状や目的に合う義肢装具を作り出すために、採寸や採型を行っていきます。
しかしいくら採寸や採型を行っても、使用している患者の方から着用後に違和感を感じると声をあげます。
その度に、義肢装具士は医師や理学療法士と連携を取りながら、義肢装具の微調整を繰り返していきます。
いずれの作業を行っていくためにも、義肢装具士は義肢装具を製作する技術とともに、人体の構造に関する知識も必要となるのです。

コミュニケーション能力

3つ目はコミュニケーション能力です。
義肢装具を製作するために籠る印象が強い義肢装具士ですが、実際はそんなことはありません。
義肢装具士は患者の方だけではなく、医師や理学療法士など、多くの人々と関わりながら、製作していきます。
また、ある日障がいを負ってしまう、もしくは手足を失うなどによって大きなショックを受け、心を閉ざしている患者の方と進めていくこともしばしばあります。
そのため、患者の方と距離を近づけながら、目的に合う義肢装具を製作し、快適な生活を送るようになるためにも、慎重と思いやりのあるコミュニケーションを多く重ねることができる能力も必要です。
また、近年は色や柄だけではなく、あえてロボットのようなデザインをした義肢装具を提案したりすることで、患者の方の気持ちを明るく、前向きにしていくことも大切なことです。

柔軟な対応力

4つ目は柔軟な対応力です。
義肢装具の工程はある程度決まっていますが、患者の方に合わせて製作するため、同じものを作ることはありません。
そのため、その患者の方に合わせる、提案をしていくなどの柔軟な対応力が求められます。
患者の方が満足する義肢装具を作り上げるためには、細やかな微調整も欠かせません。
さらに、過去の経験でも対応したことがないケースでも、より良い義肢装具を作り出すために試行錯誤を繰り返し、その患者の方にとって最高の義肢装具を作り出せるように対応をしていくことも必要な能力と言えます。

ものづくりへの探究心

5つ目はものづくりへの探究心です。
義肢装具士は医療職でもあり、技術職でもあります。
義肢装具を製作するプロフェッショナルとして、技術の向上のためにも探究心を持つことも必要な能力です。
また、義肢装具を作る工程である採寸や採型をはじめ、組立、調整はいずれも手作業となります。
そのため、一つ一つの作業を正確に仕上げていくための技術も求められます。

まとめ

義肢装具士は患者の方の義肢装具を作るだけではなく、生活を助けるためにさまざまな支えとなる職業です。
義肢装具士になるためにはどのようなスキルが必要となってくるのかを、ここで見直してみてはいかがでしょうか。

>>義肢装具士になるには知っておきたいこと

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