「靴型装具」を製作する授業をご紹介!
2023.09.21
三田校|4年制
文部科学省「職業実践専門課程」認定学科
国際義肢装具協会(ISPO)認定校
日本で唯一の4年制専門学校
国内の専門学校では唯一の
ISPO(国際義肢装具協会)認定校
義肢装具士は1人ひとりの身体にあった義足やコルセットなど義肢装具製作し、
ケガや病気によって身体機能を失われた方の支えとなる医療専門職です。
学科について詳しく知ろう。
学校の雰囲気・体験授業に参加しよう。
義手・義足から車椅子や動物の義肢装具まで
義肢とは、病気やケガなどで手や足を失った方が装着する、手や足の代わりになる義手や義足のことです。
装具とは、病気やケガなどで手や足、首や腰などに痛みや損傷、麻痺などが生じたとき、治療や症状の軽減を目的として装着する器具のことです。
車椅子や杖などの福祉用具、人工ボディやエピテーゼなど、フィールドは広がっています。
医療とモノ作りで患者さんの「ミライ」を作りだす
医師の指示のもと、患者さんの採寸や採型(型取り)を行い、
義肢装具を製作し、適合(フィッティング)をする仕事です。
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義肢装具を製作するため、採寸や患者さんの身体のコピーを作るための採型(型取り)を行います。
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採型で採った型を元に患者さんの身体のコピー(モデル)を製作し、より形の復元が出来る様に修正を行います。
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モデルから患者さんが必要とする義肢装具を製作します。
製作した義肢装具が患者さんの身体に合っているか、適合(フィッティング)を行います。
適合と修正を繰り返して完成します。
さまざまなシーンで大活躍!
活躍できるフィールド
◎義肢装具製作会社 ◎リハビリテーション病院 ◎パーツメーカー ◎教育機関
川村義肢株式会社(大阪府大東市)/ 株式会社洛北義肢(京都府京都市)/ 株式会社松本義肢製作所(愛知県小牧市)/ 京都スポーツ装具研究所(京都府京都市)/ 株式会社大井製作所(京都府京都市)/ 株式会社澤村義肢製作所(兵庫県神戸市)/ 株式会社近畿義肢製作所(兵庫県神戸市)/ 株式会社冨金原義肢(大阪府門真市)/ 中村ブレイス株式会社(島根県)/ 株式会社日本義肢製作所(東京都)/ 公益財団法人鉄道弘済会 義肢装具サポートセンター(東京都)/ 株式会社愛和義肢製作所(東京都)etc
※2021年度実績 27名中27名
※2021年度実績
全国に就職実績 があります!
(2022年度就職内定実績 *一部紹介)
義肢装具士の活躍の場は、障がいのある方のスポーツやレクリエーションのサポート、
途上国などの国際支援活動など、多岐にわたります。
福間 雄士さん
(義肢装具士科4年制 2015年度卒業)
広島新庄高等学校出身 株式会社みうら義肢製作所 勤務
義肢装具からアスリートのためのスポーツインソールも手掛ける。
一般整形や麻痺等の後遺症がある方への装具・義足・スポーツ用サポーターやインソールなどの製作をメインに仕事をしています。
「楽に歩ける様になりたい」や「かっこういい装具が履きたい」等、患者様と1対1で関わり合いながらの製作に同じ内容はなく、難しくもあり上手くいった時は大きなやりがいを感じます。
スポーツインソールでは、主に怪我予防のためのインソールであったり、パフォーマンスやシューズの適合性を上げるための物を手掛けており、プロ野球やサッカー、バスケ、陸上等の様々な競技のアスリートに提供しています。
グローバルに学ぶ4年制
モノ作りと医療を深く学ぶ
実習中心のカリキュラム
医師の処方に基づき、患者さんの採寸・採型から製作、適合まで行うために、実習中心のカリキュラムで、
義肢装具を製作するために必要な医学・工学の知識を基礎から専門職としてのレベルまで修得します。
大学卒業同等! 「高度専門士の称号」 が取得出来る!
「高度専門士」の称号を付与された者は、大学卒業者と同等の学力があると認められる者として、大学院の入学資格も与えられます。
世界最高峰 の義肢装具教育
ISPO(国際義肢装具協会)では、義肢装具専門職の教育レベルを3つのレベルに分類し、教育の質を保証しています。
本校の義肢装具士科4年制は、日本国内の専門学校で世界最高峰の義肢装具教育と日本にある義肢装具士の養成校で初めて認定されました。
国際義肢装具協会(ISPO)とは?
義肢装具士になるための世界基準
1970年にデンマーク・アメリカ・カナダ・ドイツ・スイス・イギリスなどの整形外科医・義肢装具士・セラピストおよびリハビリテーションエンジニアのグループにより設立。世界各国に3,500名の会員を持ち、80カ国にISPO支部があります。
豊富な製作実習で 専門技術 を習得
義肢装具ユーザーの方の協力のもと、採型から製作、適合までの実習や、製作工程のデモンストレーション、設計や型取りなどを行い、技術を修得します。1年次からの豊富な製作実習で基礎から技術を身につけることでより高度な技術の修得へとつなげます。さらに現場で求められるコミュニケーションスキルも学びます。
義足
義手
体幹装具
上肢装具
下肢装具
靴型装具
協力:公益財団法人鉄道弘済会 義肢装具サポートセンター
メディアでも取り上げられた、パラアスリート支援の第一人者でもある臼井二美男先生をはじめ、義肢装具業界の第一線で活躍されている方の特別講義で視野を広げます。
協力:愛和義肢株式会社
生まれつきの障がいや事故、病気などで失われた身体の一部を補うため、人体用シリコンを使って製作する人工ボディ。この授業では指の製作を行います。
ヨーロッパの整形靴技術や小児特有の疾患に対する装具療法を学ぶため、海外から特別講師を招き、世界基準の知識と技術を学びます。
協力:オットーボック・ジャパン株式会社
筋電義手とは、筋肉が収縮する際に発生する微弱な電流を電極で採取し、ハンドの開閉モーターのスイッチとして利用する義手のことです。この授業では筋電義手の構成要素と訓練方法について学びます。
協力:株式会社プロテオールジャパン
簡易スキャナーを用いた撮影から映像を取り込み、CADシステムによるモデル修正の技術まで学びます。これからの義肢装具士に求められる、最新機器を学びます。
三田校の学びポイント
「他職種との連携」 を学び、 「実践力」 を身につける
義肢装具士・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・鍼灸師の学生が学びを深める授業を行っています。一番大切にしていることは、対象者への関わり方の共通点や他職種の専門性を理解することです。将来協働することを想定し、対象者の方に各職種の学生が「何ができるのか」「何を協力してやっていくのか」などを意見交換し、チームで治療計画を考えます。関連職種連携は、多種多様な経験を積みながら視野を広げることができる授業です。
例えば「理学療法」について学びを深める
医療現場では動作支援を行う理学療法士と関わりが深く、理学療法士の訓練目的を知ることは、義肢装具士として必要な知識となります。コミュニケーションを取りながら、チーム医療を学んでいきます。
例えば「作業療法」について学びを深める
モデル患者さんの病態や訓練計画を理解することは、患者さんに合う装具を提案する上で必要な知識になります。関連職種連携授業では、生活リハビリに重点をおいている作業療法士との関わりを学ぶことで、装具を装着したあとの生活についても考えることができます。 医療現場では動作支援を行う理学療法士と関わりが深く、理学療法士の訓練目的を知ることは、義肢装具士として必要な知識となります。コミュニケーションを取りながら、チーム医療を学んでいきます。
医療のグローバル化を体験し、 海外の最新の医療 を学びます
リハビリの先進国のオーストラリアで海外研修を約1週間の日程で実施しています。
現地の大学での講義や実習を通じて海外の医療制度を学びます。
また、現地の学生との関わりを通じて、異文化の理解にもつなげます。
本校では、1年次から国家試験対策を実施。本番の試験を想定したマークシート方式の模試を実施し、その結果を個別に担任が分析。
学生に合った学習方法できめ細やかにサポートし、国家試験全員合格を目指します。
100%
※2022年度卒業生34名中34名
自宅や通学中にも学習できるようにインターネットを利用した独自のWebツールを活用しています。繰り返し過去問題を解いていくことで、出題傾向をつかみ、問題に慣れることを目的としています。
授業以外に国家試験対策講座を実施しています。対策講座は国家試験担当教員が行い、1年次から学んできた内容や専門性の高い問題などを一つ一つ反復し、理解を深めていきます。
模試終了後には結果を分析し、個別で学習状況を確認していきながら、苦手科目に対する勉強法の指導や年間の勉強スケジュールの組み立てを行い、学生一人ひとりに合った学習アドバイスを行います。
100%
※2022年度卒業生34名中34名
他にもいろいろ話題の活動
兵庫県立コウノトリの郷公園の獣医師と共に、教員の川上先生が片脚を失ったコウノトリの義足作りにチャレンジしました。
義肢装具士は、人だけでなく動物も救える存在として期待されています。
プロジェクト Blog
2023.01.26
こんにちは!義肢装具士科4年制の教員、川上(かわかみ)です!今回は、福岡県で開催された第21回アジア獣医師会連合大会へ参加してきました! 2022年11月~13日の3日間ヒルト...
2022.12.06
こんにちは!義肢装具士科4年制教員の川上です! 最近は、一段と朝晩は寒くなってきましたよね。皆さん体調は大丈夫ですか?義肢装具士科の最終学年は、国試対策・就職試験・12月には卒業試験とラストス...
2022.10.25
10月に入り、結構肌寒くなってきましたね~。義肢装具士科4年制教員の川上です! 私、最終学年の担任なのですが、最終学年は通常授業に加え就職活動や模試、国家試験対策と日々頑張っている姿をみてたく...
本校の義肢装具士科よりエントリーした福祉用具が見事、各賞を受賞いたしました。
2015年に始まった義足再利用のプロジェクト。中古の義足パーツを修理し、アフリカや東南アジアに届ける取り組みを行っています。
タイ・オーストラリア・フィリピン・日本の義肢装具士養成校の教員や学生同士のオンライン交流会を定期的に開催しています。お互いの研究や学生生活についてなど、国内外の学生との情報交換を行っています。
本校の義足モデルの松本さんが中心のランニング同好会。義足ランナーの松本さんの姿に、学生は刺激を受けています。
2019年に日本で開催されたISPO世界大会に教員と学生が大会運営スタッフとして参加しました。他にも学会やセミナーへの参加の機会があります。
2008年度卒業
藤田 悠介さんYusuke Fujita
北海道稚内高等学校出身
公益財団法人鉄道弘済会 義肢装具サポートセンター 勤務
スポーツ用義足の最前線で。
兄が事故で義足になったことをきっかけに義肢装具士を志し、現在は臼井二美男研究室長のもとで働いています。製作した義足が患者さんに適合せず悩むときもありますが、患者さんに本当に喜んでいただけた時、やりがいを感じます。今、ニーズが増えているスポーツ義足。ドバイで行われた世界陸上でのサポート経験をふまえ、東京パラリンピックではより高い技術が要求されると感じました。これからもチャレンジ精神を持ち、日本の技術向上に貢献したいです。
2018年度卒業
松本 萌さんMoe Matsumoto
姫路市立飾磨高等学校出身
株式会社洛北義肢 勤務
患者さんに寄り添い続ける
義肢装具士に。
中学1年生のときに義肢装具士の方と出会って以来、「患者さんに寄り添い続ける義肢装具士になりたい」という強い思いを抱き続けています。毎日病院に出向き、さまざまな装具の受注をいただいています。患者さんから「この装具がないと不安。とても助かっている」という言葉を聞いたときは、本当に嬉しかったです。将来は学会で発表ができるように、勉強を継続していきたいと思っています。
2017年度卒業
廣澤 佑輔さんYusuke Hirosawa
大阪府立大学工業高等専門学校出身
川村義肢株式会社 勤務
あきらめなければ、必ずまた進める。
義肢装具士の存在を知り、国家資格取得の必要があるのがわかり躊躇しましたが、「自分の好きな“モノづくり”を活かし人の力になれるのは,義肢装具士しかない!」とこの道に決めました。直接お客様と関わる仕事なので、学校で培ったコミュニケーション能力が生きています。単に歩くことだけをサポートするのではなく、患者さんの願いを叶えられるスペシャリストをこれからもめざしていきます。
義肢装具士科4年制の授業の様子&キャンパスライフはこちらから!
2023.09.21
2023.09.09
2023.09.08
2023.09.07
2023.09.06
2023.09.02
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