作業療法士まるわかりページ
作業療法士とは
どんな仕事?
作業療法士の仕事とは?
「自分らしい生き方」を支える!
病気やケガ、もしくは生まれながらに障がいのある方など、年齢に関係なく、日常生活に支援が必要なすべての方の豊かな生活づくりに関わります。
作業療法とは?
食べること、寝ること、楽しむこと、何気ない日常の動作を一つとってみても、こころとからだの複雑な動きが必要です。
作業療法士は、障がいがあってもいきいきとした生活が送れるように身の回りの日常の動作や仕事・遊びなどの活動(作業)を通して、こころとからだを元気に自分らしく生きるための支援を行うリハビリテーション専門職です。
作業療法士が
対象とする疾患
こころ
統合失調症/気分(感情)障がい/神経症性障がい/ストレス関連障がい/アルコール依存症/認知症 etc
からだ
脳血管障害/高次脳機能障害/能・脊髄腫瘍/脊髄損傷/多発性硬化症/パーキンソン病/脊髄小脳変性症/骨折/切断/関節リウマチ etc
発達期
脳性麻痺/脳形成不全/小頭症/水頭症/奇形症候群/二分脊椎/低酸素性脳症/脳炎・脳症/髄膜炎/知的障害/多動性障害/学習障害 etc
高齢期
認知症/脳血管障害/骨折/骨関節障害/廃用症候群 etc
作業療法士が維持・改善を
めざす能力って?
基本的能力
運動神経機能
応用的能力
食事、トイレ、生活で行われる活動
社会的適応能力
地域活動への参加、就労、就学
治療の手段や援助の
手段として、
作業療法士の
リハビリ訓練って
どんなことをするの?
感覚・運動活動
風船バレーボールなど運動での動作
生活活動
掃除や調理など生活のなかでの動作
仕事・学習活動
農作業や勉強など社会での動作
創作・表現活動
陶芸や編み物など、手芸や工芸での動作
福祉用具の適応や環境調整
障害により難しい活動(動作)については、必要な能力を補うため物品(自助具)や生活環境を調整
どんなところで働くの?
医療
一般病院/特定機能病院/精神病院/地域医療支援病院 etc
職業関連
就労支援事業施設 etc
福祉
身体障害者厚生施設/児童福祉施設/知的障害者福祉施設 etc
保健
地域包括支援センター/保健所/保健センター/地方自治体 etc
介護
介護老人保健施設/通所リハビリテーション/訪問看護ステーション etc
教育
特別支援学校 etc
どんな人に
向いている仕事?
神戸医療福祉専門学校三田校 作業療法士科のアドミッションポリシー(どんな方に作業療法士を目指してもらいたいか)を元に解説します。
・相手の立場に立って物事を考えられる人
・自ら進んで学ぶことができる人
・人とのコミュニケーションを大切にできる人
・学習意欲をもって、努力できる人
作業療法士の国家試験は
難しい?
作業療法士の国家試験は、年に1回、2月頃に実施されます。作業療法士の養成校では、国家試験を受験するために必要な科目を、講義や演習・実習で学びます。
開催場所 | (1)筆記試験 (2)口述試験及び実技試験 |
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試験形式 | 筆記試験(5肢択一式) |
問題数 | 200問 (午前中100問、午後100問) |
合格率 | 新卒受験者:94.2%(既卒者含む全体:87.3%) ※2019年2月実施国家試験結果 |
どんな目指し方があるの?
作業療法士として働くには、国家資格を取得することが必要です。国家資格を取る方法は、一般的には大きく分けて3つのルートがあります。
高等学校卒業
作業療法士養成過程の
短大
・
専門学校
作業療法士養成過程の
専門学校
作業療法士養成過程の
大学
作業療法士 国家試験
作業療法士
向いている!▼
3年制
専門学校
・学費(総額)が安い
・最短で働くことができる
・勉強に自信があり、自ら進んで勉強できる人
4年制
専門学校
・高卒者でも入学でき、大卒と同等の高度専門士の称号が与えられる
・段階的に学べ、幅広く専門知識を獲得できる
・じっくりコツコツ勉強できる人
・多くの実習経験を積んで、即戦力で働きたい
4年制
大学
・専門の知識以外に一般教養も学べ る
・研究に利用できる施設、設備などが充実
・自ら進んで勉強できる人
自分に合った学校を
見つけるには?
特に高校生の方には医療系分野の勉強は未知の世界だと思います。だからこそ、どんな環境で・どんな先生から・どんな同級生や先輩と一緒に学べるのか体感して決めていくことがオススメです。様々な学校のオープンキャンパスに参加して、雰囲気を確かめてみてください!