
柔道整復師とは骨折や脱臼、捻挫などの損傷に対して出血を伴わない治療「非観血的療法」によって整復し、患者の治癒能力を高められるように施術する職業です。
柔道整復師は体力的にも大変そうですが、やりがいを感じられる職業といえます。しかし柔道整復師として働くのであれば、どのくらいの年収なのか気になりますよね?
そこで今回はこれから柔道整復師を目指す方のために、気になる平均年収や給与を紹介します。
また柔道整復師になるための方法や年収アップする働き方も解説しているので参考にしてください。
目次
柔道整復師の収入は?|平均年収と給料相場
柔道整復師の気になる収入を年収と給料に分けて比較しました。
雇用形態によっても収入が大きく変わってくるため、それぞれどのくらいになるのか把握しておきましょう。
柔道整復師の平均年収は300〜400万円
柔道整復師の平均年収は正社員で300〜400万円だといわれています。
一見年収は低く思われがちですが、スキルや地域、働き方などによっても年収に変動があり、実際には300〜800万円と大きく差が開いているのが特徴です。
近年は高齢化が進んでいるため、介護業界では柔道整復師のニーズが高まっています。
柔道整復師の平均給料は30万円前後
柔道整復師として就職した際の初任給は、手当を含め額面で23万円前後だといわれています。
産労研究所が実施した「2022年度 決定初任給調査」によると、大学卒で210,854円、高校卒で173,032円という結果となり、柔道整復師の初任給は一般と比べて少し高いことがわかります。
また平均年収から換算すると、正社員の給料は30万円前後が相場と考えられるでしょう。
柔道整復師のアルバイトは時給900〜1,500円
柔道整復師として働く場合、正社員だけではなくアルバイトやパートなどさまざまな雇用形態から選択できるのが特徴です。
アルバイトとして契約した場合は平均時給が900〜1,500円といわれています。
時給の差が開いている理由のひとつとしては、東京の最低賃金が1072円(2023年1月時点)となっており、地域によって時給が大きく変動してしまうからということが考えられます。
またアルバイトに対して試用期間を設けている企業も増えており、その期間中の給料は少なく設定していることも平均時給の差が開く要因となっているのでしょう。
参考:厚生労働省


柔道整復師と理学療法士の仕事内容・年収を比較
柔道整復師の仕事は捻挫や打撲などのケガに対して、手術せずに人間が本来もつ治癒力で改善できるようにすることを目的としています。
理学療法士は柔道整復師と仕事内容が似ているといわれていますが、実際はどんなことを行うのでしょうか?
また理学療法士と柔道整復師の平均年収も比べてみましょう。
理学療法士の仕事内容
大きな違いは柔道整復師が「外傷の治療」の専門で、理学療法士が「リハビリ」を専門としていることです。
理学療法士の仕事は病気や身体に障害のある方の運動機能を回復させ、日常生活が送れるように、医師の指示のもと運動のサポートや物理療法を行います。
関節可動域の拡大や痛みの軽減、歩行練習などの能力改善を目指す治療法として、医学に基づいたリハビリテーションの専門医です。
勤務先は主に病院や障害者福祉センター、介護施設などが挙げられます。
理学療法士の平均年収は350万円前後
理学療法士の平均年収は350万円前後となっており、柔道整復師のほうが少し低い傾向にあります。
理学療法士になるためには国家試験に合格しなくてはなりません。合格率は2022年で79.6%と比較的高くなっており、柔道整復師よりも取得しやすいといえるかもしれません。
参考:厚生労働省
柔道整復師になるには国家資格が必要
柔道整復師になるには理学療法士同様、国家試験に合格する必要があります。
さらに国家試験には受験資格があり、柔道整復学科のある4年制の大学や専門学校などでカリキュラムを修了しなくてはなりません。
2022年3月6日に厚生労働省が実施した柔道整復師国家試験の合格者数は、4,359名中2,740名。合格率は62.9%となっており、試験に合格するのは難しいことがわかります。
合格後は柔道整復研修試験財団へ柔道整復師免許申請書を請求し、免許登録の申請を行う必要があり、試験に合格してもすぐに柔道整復師として働けません。
柔道整復師名簿に登録されてから、初めて柔道整復師として勤務できるのです。


柔道整復師で年収をアップさせる働き方
上記でも記載したように、柔道整復師の年収は300〜400万円といわれており、一般の平均年収と比較してもずば抜けて高いとはいえません。
年収をアップさせるためには、勤務先の雇用形態などを調べて少しでも条件の良いところを選んだり、自信のスキルアップを図ったりする方法がおすすめです。
歩合制度を導入している求人に応募する
固定給ではなく、施術した患者の人数によって給料がプラスされる「歩合制」を導入しているところもあります。
特に整骨院や接骨院など個人で開業しているところは、求人で歩合制にしていることも多く見受けられるようになりました。
歩合制によるメリットは柔道整復師として技術を高めたり、患者と多く接することで自信を持てたりと、やりがいを見出せるのが特徴です。
さらに一定の成果を出すことで給与に反映されることから、仕事に対するモチベーションが高まるでしょう。
接骨院・整骨院を独立開業する
柔道整復師の年収を上げるのに効果的なのは、接骨院や整骨院で働いて実績や経験を積んだ後に独立開業することです。
近年は接骨院・整骨院が増加傾向にあり競争率も高まりましたが、それでもまだニーズは多くあります。
これまでの経験を活かし、さらにやりがいを求めたい方におすすめです。
理学療法士・鍼灸師の資格を取得する
理学療法士・鍼灸師の資格を取得することで仕事の幅が広がるだけではなく、資格手当として給与がアップすることがあります。
特に整骨院や接骨院ではこれらの資格を持っていると、どんな症状にも対応できる即戦力に。
独立開業する方にとっても、資格を持っていると将来的にも強みになります。
柔道整復師の資格だけではなく、理学療法士・鍼灸師の資格を持っていると、機能訓練指導員としても活動の場を広げることができます。
機能訓練指導員とは高齢者が日常生活を過ごせるように、マッサージや歩行練習などをサポートする仕事です。
仕事の幅も広がり、将来的にも安定できるでしょう。
まとめ
柔道整復師は手術をせずに、本来人間が持っている治癒力を高めるための施術を行います。
年収は一般に比べてそれほど高くありませんが、スキルやほかの資格を取得することによっていくらでもアップすることが可能です。
神戸医療福祉専門学校では、柔道整復師として働くのに役立つ理学療法士をはじめ、介護福祉士・作業療法士・鍼灸師など、リハビリ系や医療系に関する知識や技術が学べます。
さらに当校は国家試験の合格率が各学科で90%以上を誇り、すでに活躍している卒業生も多数います。
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「訪問鍼灸専門の治療院を開業」(2008年度卒業)
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監修・運営者情報
監修・運営者 | <神戸医療福祉専門学校 中央校> 鍼灸・介護・精神 |
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