【タイプ別】東洋医学式ダイエットに挑戦!痩せるための生活改善

【タイプ別】東洋医学式ダイエットに挑戦!痩せるための生活改善
神戸医療専門学校ロゴ
この記事の執筆者

神戸医療専門学校

神戸医療専門学校

神戸医療専門学校 中央校 鍼灸科はスポーツ・美容・医療・福祉4つの分野全てが学べる3年生! 鍼灸師としてはもちろん、スポーツトレーナーや美容鍼灸など、特定の分野のスペシャリストとしても活躍できる知識と技術が身につきます。

鍼灸治療をしていると、「健康的に長く生きたい」という会話を患者さんとよくします。

もちろん「痩せている」=「健康」というわけではありませんが、健康的な身体作りには、肥満の予防と改善は欠かせません。

そこで今回は、東洋医学の観点から、3つのタイプ別におすすめのダイエット方法を紹介!

自分に合った食事・運動を知って、痩せやすい生活習慣へと改善し、無理なくダイエットを成功させましょう。

神戸医療専門学校ロゴ 神戸医療専門学校

この記事の執筆者神戸医療専門学校 中央校 鍼灸科

神戸医療専門学校 中央校 鍼灸科はスポーツ・美容・医療・福祉4つの分野全てが学べる3年生! 鍼灸師としてはもちろん、スポーツトレーナーや美容鍼灸など、特定の分野のスペシャリストとしても活躍できる知識と技術が身につきます。

肥満はなんでこわいの?

衛生環境や医療水準の発展により「人生100年時代」という言葉もよく見聞きするようになりました。

単純に寿命が延びるのは素晴らしい事ですが、なるべく元気な状態で長く人生を楽しみたいものです。

しかし、それを阻む一つの要因が肥満です。

肥満は、高血圧、糖尿病、脂質異常症など様々な生活習慣病を引き起こしやすく、これらのリスクを高めるメタボリックシンドロームという状態になりやすく健康長寿を邪魔します。

また、体重が増えると膝や腰に負荷がかかり日常の活動が制限されてしまいます。

ダイエットを成功させるには、体質ごとに工夫が必要

ダイエットを成功させるには、体質ごとに工夫が必要

肥満は、日常生活の適度な運動、バランスのいい食生活、睡眠などを実践することによって予防することができます。

しかし、なかなかうまく全員が痩せるというダイエットメニューは存在しません。

TVや雑誌で人気のダイエット方法を試して見たものの効果を実感できず、途中でダイエットを諦めてしまったり、リバウンドしてしまったという経験があるという方も多いのではないでしょうか。

その原因としては、そのダイエットが自分の体質に合っていない方法だったということが考えられます。

健康の源となる「水」「気」「血」とは?

東洋医学では、水分を指す「水」と、生命エネルギーを指す「気」、そして血液を指す「血」の3つから健美が成り立っているといわれています。

そしてこの体のバランスのどこかが崩れていると、いわゆる太りやすい体質となって、肥満の原因になってしまうんですね。

そこでここからは「水」「気」「血」という東洋医学の3つの観点から、体質を「痰湿」「気虚」「血瘀」の3つに分類。

まずは自分がどのタイプに当てはまるかを診断し、体質ごとに合った生活習慣や食事、運動を心がけることで、今度こそダイエットを成功させましょう。

「痰湿」タイプは水をのむダイエットに注意!

「痰湿」タイプは水をのむダイエットに注意!

痰湿とは、「水」のバランスが崩れ、体内の水分が過剰になっている状態です。

いつも食べ過ぎ、飲み過ぎ、また、甘いものや脂っこい味の濃いものを好んで食べていませんか?

こういった食習慣を続けていると東洋医学で五臓の一つを指す「脾」「運化」(消化吸収能力)が低下します。

すると、体にうるおいを与えるはずの水が、めぐりが滞ることにより体にたまり、余計な水がドロドロのよどんだものに変わってしまうんですね。

イメージとしては、プールの水を放置しておくと、緑色のドロッとした水になってしまう感じと一緒です。

痰湿タイプの特徴

痰湿タイプの人には、主に以下のような特徴があります。

・上半身・下半身ともに太っている
・皮膚に張りがあるムチムチ肌
・水太り
・のどが渇きやすい(飲む量に比べてトイレの回数が少ない場合は特に注意)
・ちょっとした動作で頭(上半身)からすぐに汗をかく
・雨や曇りの日に体調を崩しやすい

東洋医学の観点からアドバイス

痰湿タイプの方は、暴飲暴食や甘い物、味の濃い物などが好きな人が多いです。

食べ過ぎていた食事の量を減らすと、少しは減量が期待できますが、食事制限しているのにそれ以上痩せないという場合は、水を飲みすぎているかもしれません。

最近では、美容やダイエットのために毎日お水を2ℓ飲む人も多いですね。

しかし痰湿タイプの方は、水の代謝が悪い状態なので、飲みすぎには注意が必要です。

おすすめの食事・運動方法

痰湿タイプの方は、余分な水分を排出するためにも、利尿作用を高めるレタスや、小豆ハトムギとうもろこしなど水分代謝に効果的な食材が、ダイエットにおすすめです。

また、今までの不摂生によって体に水が溜まっているので、運動はその水を汗として体の外に出すことができる有酸素運動がベスト。

ウォーキングやエクササイズ動画を観て、積極的に体を動かしましょう。

「気虚」タイプは食べないダイエットや野菜を先に食べるダイエットに注意!

「気虚」タイプは食べないダイエットや野菜を先に食べるダイエットに注意!

気虚とは、「気」のバランスが崩れ、体内のエネルギーが不足している状態です。

「気」は主に、食べたり飲んだりしたものが胃腸から消化吸収して作られるため、胃腸が弱かったり、機能が低下したりすると「気」が不足しやすくなる原因に。

また、「気」は体の形や内臓の位置をあるべき位置に留めておく働きがあるため、もともと体力がなかったり、仕事で過労が続いたりして「気」が不足している人は、締まりのない弛んだ体型や胃下垂になりやすくなります。

気虚タイプの特徴

気虚タイプの人には、主に以下のような特徴があります。

・特に顔や腹部に脂肪がつきやすい、皮膚が柔らかくぶよぶよたるみ肌、
・体力がなく運動すると息切れし疲れやすい
・寒がり
・寝汗やダラダラと汗がでる

東洋医学の観点からアドバイス

食事量が少なく、食欲のない人が多い気虚タイプの方は、食べないダイエットや、野菜やサラダを先に食べるダイエットは向いていません。

体を冷やさないように生もの(特に刺身)や冷たいものを避け、野菜も生野菜より温野菜にするなど、なるべく温かいものを食べてください。

さらに気虚タイプの方は、体質的に消化の負担がかかりやすいため、食べ過ぎるとより食欲がなくなります。

お粥、うどん、脂の少ない肉(牛・鶏)など、なるべく消化に良い温かいものを選び、よく噛んで食べるようにしましょう。

また、気が不足している人は体を休めることが大事です。
あまりストレスを溜め込みすぎにように、きちんと睡眠時間を確保して寝るようにしましょう。

おすすめの食事・運動法

気虚タイプの方は、胃腸の機能を低下させるような生もの、冷たいもの、油っこいものを避けて、栄養バランスのよい食生活を心がけることが大切です。

牛肉、鶏肉などの肉類や、鶏卵、えび、山いも、サツマイモ、など食べると「気」を充実させるために役立ちます。

また、気虚タイプの方は体力のない人が多く、もともと筋肉もつきにくい体質ですので、汗をかく運動は不向きです。

しかし、四肢(手足)の運動には「脾」の機能を高め、水分代謝がよくなる効果があります。

このため気虚タイプの方のダイエットには、日常生活の中で手足をよく使い、無理のない手足の筋トレや汗をかかない程度のウォーキングがおすすめです。

血瘀タイプは食事制限だけのダイエットに注意!

血瘀タイプは食事制限だけのダイエットに注意!

血瘀とは、「血」のバランスが崩れ、血液の流れが滞っている状態です。

冷えや運動不足、ストレスなどで筋肉や血管が収縮すると血の巡りが悪くなり、肩こりや頭痛などの原因となるほか、「脾」もうまく働かなくなって、太りやすくなります。

特に女性に多いタイプで、便秘、生理痛・生理不順などの症状を引き起こし、慢性化させてしまう原因でもあります。

血瘀タイプの特徴

血瘀タイプの人には、主に以下のような特徴があります。

・顔色がくすんでいる
・クマやシミ、そばかすができやすい
・肌にツヤがない
・唇や歯ぐきの色が紫っぽい

東洋医学の観点からアドバイス

血瘀タイプの人は、血中に脂肪が溜まってドロドロになっています。

このためダイエットでは、血液をサラサラにする効果がある青魚玉ねぎ生姜を中心としたヘルシーな食事に変更するのがおすすめ。

しかし、血瘀の原因は食生活だけでなく、クーラーや普段の生活習慣や、ストレス、運動不足などからくる「冷え」がその大半を占めています。

このため血瘀タイプの人がダイエットに挑戦する場合は食事制限だけに頼るのではなく、温浴や運動など、血行を良くするような生活習慣を身につけることをおすすめします。

おすすめの食事・運動方法

血瘀タイプの人は、炒め物やスープなど体を温める食事がおすすめです。

しょうがやにんにく、青魚など血の巡りをよくしてくれる食材を積極的に摂取し、体を冷やさないよう冷たいものや甘いもの、脂肪分の高いものは避けたほうが良いでしょう。

また、血行を良くするためには適度な運動も大切です。

上半身の血行には、手の上げ下げ運動やストレッチ、そして下半身の冷えが気になる場合はウォーキングがおすすめ。

生活習慣の中に軽い運動を取り入れることで、根本からの体質改善を目指しましょう。

まとめ

体内の水分である「水」、生命エネルギーの「気」、血液を指す「血」。
この3つのバランスを整えることこそが、東洋医学における美と健康の秘訣です。

世の中にはさまざまなダイエット方法がありますが、この3つのバランスがどう崩れているのかによって、向いているダイエットや食事、運動の方法は異なります。

大切なのは、自分の体質に合った食習慣や運動習慣を身につけることです。

無理なく、健康的に痩せるためにも、まずは出来る事から少しずつトライしてみて下さいね!

監修・運営者情報

監修・運営者<神戸医療福祉専門学校 中央校>
鍼灸・介護・精神
住所〒650-0015 兵庫県神戸市中央区多聞通2-6-3
お問い合わせ078-362-1294
詳しくはこちらhttps://www.kmw.ac.jp/