障害者スポーツ「ボッチャ」ってなに?
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この記事の執筆者神戸医療福祉専門学校 三田校 義肢装具士科
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みなさん、ボッチャというスポーツをご存じですか?

ボッチャは、ヨーロッパで生まれた重度障がいの方々のために考案されたスポーツで、身体障害者の国際スポーツ大会の正式種目ともなっています。

今回の記事ではそんなボッチャの競技方法や、魅力について紹介していきます!

障害者スポーツ「ボッチャ」ってなに?

ボッチャは、重度脳性麻痺者もしくは同程度の四肢重度機能障がい者のために、ヨーロッパで考案されたスポーツです。

近年では障がいの有無に関わらず、老若男女誰でも楽しめるスポーツとして注目を集めています。

ボッチャの競技方法

ボッチャの競技方法はとてもシンプル。

ジャックボール(目的球)と呼ばれる白いボールに、赤・青のそれぞれ6球ずつのカラーボールを投げたり転がしたりしながら、いかに近づけるかを競います。

カーリングのように、自分にとって優位な位置取りができるよう相手のボールを弾くだけでなく、的自体も弾いて移動させることができます。

誰でも参加できる、奥が深いスポーツとして人気!

誰でも参加できる、奥が深いスポーツとして人気!

ボッチャの魅力は、どんなに障害が重くても、補助具や介助者を使いながら参加できるという点にあります。

投げることが難しければ蹴るのはもちろん、介助者に自分の意思を伝えて、勾配具(ランプ)と呼ばれる滑り台のようなものを使用し、ボールを転がしてもらうことも可能です。

勝つためにはさまざまな戦略が必要な奥が深いスポーツであるにも関わらず、このように全ての垣根を超えて、誰でも参加することができるのがボッチャの魅力。

実際に競技人口は年々増えており、今や世界の40か国以上で行われているスポーツです。

1992年には国際大会の競技に認定

ボッチャは、子どもから高齢者まで楽しめるレクリエーションスポーツとして、南ヨーロッパで生まれました。

その起源はとても古く、古代ギリシャまで遡るといわれています。

そんな歴史あるボッチャは、1988年にソウルで行われた身体障害者の国際スポーツ大会で、公開競技に認定。

その次に行われた1992年のバルセロナ大会からは、正式種目として採用されるようになりました。

それと同時期に、日本でも誰でも楽しめるレクリエーションスポーツの一つとして、障害者スポーツセンターで紹介されるようになり、1997年には千葉県で日本ボッチャ協会が発足。

2016年に行われたリオ大会では、日本チームが銀メダルを獲得するまでにいたり、今後もその活躍が期待されています。

実際の試合の流れをのぞいてみよう

実際の試合の流れをのぞいてみよう

それでは早速、ボッチャが一体どんなスポーツなのか、実際に試合の流れを少しのぞいてみましょう。

ボッチャにはシングル戦と呼ばれる1対1と、ペア戦と呼ばれる2対2、そして団体戦と呼ばれる3対3の3つの形式があります。

使うのは、ジャックボールと呼ばれる白い球1個と、赤6個、青6個の計13個のボール。

コイントスまたはじゃんけんをして赤(先攻)か青(後攻)、好きな方を選んだら、コートに並んで試合開始です。

まず先攻の赤がジャックボールを投げ、続けて赤いボールを投げます。
次に青チームが青いボールを投げます。

この後はボッチャのルール上、ジャックボールに遠い側(負けている側)が投げ続けることになります。

例えば、この時点で一番ジャックボールに近いボールが赤だったら、次の投球は青。
赤のボールよりもジャックボールに近い青ボールが出るまで、残りのボールを投げ続けます。

そして、赤より青がジャックボールに近づいたら、今度は負けている赤チームに投球順番が入れ替わります。

13球全てのボールをコートに投げ入れたら、試合終了です。

(もし途中でどちらかの持ち玉がなくなった場合、その後に続けてもう片方のチームも、残りの持ち玉を全て投げきります。)

得点の計算方法

ボッチャでは、ジャックボールに1番近い球があった色のチームに得点が入ります。

たとえば赤の方がジャックボールに近かった場合は、赤の得点。(青は0点)

青のボールより、ジャックボールに近い赤ボールの個数分が、そのまま赤の得点になります。

国際大会ではもっと細かいルールがある

ここまで紹介したのは、あくまでもレクリエーションスポーツとしてのボッチャの基本ルールです。

国際大会の場合、ボッチャは障がいの程度によって、『BC1』~『BC4』の4つのクラスに分かれ、各々のクラスで勾配具の使用やアシスタントの可否など、細かくルールが異なります。

みんなで楽しめる「ボッチャ」でスポーツの輪を広げよう

ボッチャをはじめとするさまざまな障害者スポーツは、楽しみながら、体力や筋力の向上、関節の可動域の拡大などの身体的効果がのぞめます。

このためレクリエーションやリハビリの一環として、ボッチャを導入している介護福祉施設や障がい者施設は少なくありません。

さらにスポーツを始めることは、人との輪を広げたり、地域とのつながりを深めるきっかけとなります。

ボッチャは、障がいのある・なしに関わらず、誰でも簡単に取り組めるスポーツです。

最近あまり体を動かしていないという人は、ぜひこの機会新しくボッチャを始めてみてはいかがでしょうか。


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