eスポーツで楽しくリハビリ!障がい者に新しいきっかけをもたらすゲームの世界

  • 神戸医療福祉専門学校
    作業療法士科

  • 神戸医療福祉専門学校 三田校 作業療法士科は、兵庫県で唯一の4年制。
    じっくりと確実に、医療職としての専門性が身につけられます。また、作業療法士の国家試験とは別に、福祉住環境コーディネーター検定試験2級の資格獲得の機会もあります。

皆さんは、eスポーツという言葉を聞いたことはありますか?

eスポーツとは、エレクトロニック・スポーツ(Electronic Sports)の略で、コンピューターゲーム、ビデオゲームを使った対戦型ゲームを指します。

今、国際大会の開催など世界中で大きな盛り上がりを見せているeスポーツですが、最近では、障害者や高齢者のリハビリテーションや、社会参加を促すきっかけとしても注目されているんです。

この記事では、障害の有無や年齢、距離や言語などさまざまな垣根を超えて、みんなが楽しめるeスポーツの世界や、eスポーツを活用したリハビリテーションの魅力などについて紹介していきます。

  • 神戸医療福祉専門学校 作業療法士科

  • 神戸医療福祉専門学校 三田校 作業療法士科は、兵庫県で唯一の4年制。
    じっくりと確実に、医療職としての専門性が身につけられます。また、作業療法士の国家試験とは別に、福祉住環境コーディネーター検定試験2級の資格獲得の機会もあります。

eスポーツとは

eスポーツとは簡単にいうと、対戦型のオンラインゲームです。
ネットワーク上に人が集まり、ゲームで個人やチームの勝敗を競い合います。

その競技人口はなんと世界で1億人以上!
特に海外では、1万人を超える観客が大きな会場を埋め尽くすほど大規模な大会が開催されることもあります。

2022年のアジア競技大会では正式種目に採用され、他国に比べてまだ認知の低い日本でも、国体のeスポーツ大会が開催されるなど、徐々に盛り上がりをみせています。

今、eスポーツが福祉分野で注目されている!

そんな風に世界で盛り上がりをみせているeスポーツは、実は今、福祉分野でも注目されています。

なんと高齢者や障がい者の方のリハビリテーションや、社会参加のきっかけづくりとして、eスポーツが活用され始めているんです。

実際にeスポーツをリハビリテーションに取り入れる病院や、障がい者を対象にしたeスポーツ事業なども増えてきています。※1.2

※1 【参考URL】eスポーツを病気や障害を持つ人にも-日経BP
※2 【参考URL】eスポーツを通して高齢者の認知症予防や障害者の社会参加を【熊本】

eスポーツをリハビリに活用するメリットとは?

eスポーツをリハビリに活用するメリットとは?
一見結びつくようには思えない、ゲームとリハビリテーション。

しかし、障がいを抱える人たちや高齢者がeスポーツをプレーしたり、eスポーツをリハビリテーションの一環として導入することには、以下のようなメリットがあります。

  • 楽しみながらリハビリに取り組める
  • 貴重な『体験』の機会になる
  • 社会参加のきっかけとなる

一つずつ詳しく見ていきましょう。

楽しくリハビリに取り組める

楽しみながらリハビリテーションに取り組めることこそが、eスポーツを活用したリハビリテーションの最大の特徴。

リハビリはプログラムの内容によっては、辛かったり退屈だったりということも珍しくありませんが、それに対して、eスポーツは楽しみながら体を動かすことが可能です。

また、自然と「次は勝ちたい」「もっと上手くなりたい」という向上心が生まれるため、リハビリが苦にならず、楽しく続けられます。

「ゲームで使うのって指くらいじゃないの?」と思う人もいるかもしれませんが、そこはリハビリテーションの専門職である作業療法士の腕の見せどころ。

小さな力で反応するようコントローラーを改造したり、自助具を外付けしたりすることで、力が衰えてきた高齢者や、障がいを抱えている人でもプレーできるよう工夫します。

こういった工夫により、手足の動きや頬・舌の動き、さらには視野の拡大や注意力の向上など、リハビリが必要な箇所にもピンポイントで対応できます。

楽しくeスポーツをプレーしながら、障害の悪化を予防したり、機能改善を目指すことが可能になります。

貴重な『体験』の機会になる

高齢者や障がいを抱える方にとって、eスポーツをプレーすることは貴重な『体験』の機会になりえます。

病気や障害を持っていると、何かと「自分にはできない」と諦めがちになることも多いです。

特に、高齢者の方や全身の筋肉が衰えてくる脊髄性筋萎縮症などの患者さんは、できることが減り、できなくなることが増えていくためその傾向が強くなります。

その点、ゲームは努力を重ねることで上達し、できることが増えるため、成功体験が増えて自信につながります。
実際、eスポーツのプレーヤーの中には、健常者と比較しても遜色ないどころか、それ以上の腕前を持っている障がい者の方も少なくありません。

また、障がいを抱えている方は、普段あまり競い合うということがない環境に身を置いています。

しかし、eスポーツは競技ですので当然勝ったり負けたりするほか、時には仲間同士でぶつかることもあります。

そんな風にeスポーツは、障がいを抱える方にとって、新鮮なコミュニケーションや、自分での課題解決、チームでの協働など、日常ではなかなか得難い体験をもたらしてくれるものとして、その価値が注目されています。

社会参加のきっかけとなる

eスポーツの中でも特に有名なのは、「League of Legends(リーグ・オブ・レジェンド)というオンライン対戦ゲームです。

世界で1億人以上がプレーしているといわれ、2つのチームに分かれて対戦し、相手チームの拠点を制圧した方が勝利となります。

このようにeスポーツはチームプレーのものも多いため、障がい者がコミュニティに参加し、社会とつながるきっかけ作りにもなりえます。

さらに、eスポーツをプレーすることはパソコンの操作を習得するのにも役立つため、障がい者の就労支援の一種としてもその活躍が期待されています。

実際にeスポーツでパソコンの基本的な操作を習得したことがきっかけとなって、動画制作やランディングページの制作などに興味を持ち、そのスキルが仕事につながったという人もいます。

特に、最近ではリモートワークを導入している企業も増えているため、このようにeスポーツを通じてパソコン操作を身につけることは、障がい者の就労の場を広げるのに今後さらに役立つといえるでしょう。

ゲームが「新しい世界」への扉を開く

ゲームが「新しい世界」への扉を開く
そんなeスポーツを活用したリハビリテーションは、作業療法士というリハビリの専門職によって支えられています。

作業療法士は、食事や入浴、着替えなどの日常動作がスムーズにできるよう支援するほか料理や陶芸、手芸などの作業活動を通じて、ココロとカラダの健康を取り戻すお手伝いをします。

そんな「作業活動」の一つとしてeスポーツを扱う場合、作業療法士は、障害や症状に合わせて特別なコントローラーを作成するなど、患者さんがゲームをプレーできるように環境を調整。

楽しみながら心身の回復をはかれるよう操作方法を指導するほか、eスポーツのイベント参加を促すなど、社会参加への機会づくりをサポートします。

>>作業療法士を目指すなら:神戸医療福祉専門学校 三田校 作業療法士科

まとめ

リハビリを続ける毎日というのは時に、その辛さや退屈さから、自分の価値や役割が見出しにくくなることも珍しくありません。

その点eスポーツは、高齢者や障がい者の方でも楽しみながらリハビリに取り組むことが可能です。

さらに課題解決や協働など、コミュニティの中で自分の役割が持てるため、自らの可能性を見出したり、自信を深めたりすることにつながります。

自分の価値をきちんと認めてあげられるようになると「外の世界」にも自然と目が向くようになり、社会参加へのきっかけも作りやすくなります。

このようにeスポーツは、こころと健康を取り戻すリハビリテーションの一つとして、今注目を集めています。

そんな風に、時代やその人に合わせた作業活動を通して、患者さんの楽しい時間を創造し、世界を広げるきっかけを作るのが作業療法士の仕事です。

高齢者の方や障がい者の方にとって、日々の楽しみを持つことや、自分の役割を見つけること、そして社会に参加することはそのまま生きがいにつながります。

よりその人の人生が楽しく、豊かになるよう考える。

そんな人の役に立つ、やりがいのあるリハビリテーションの専門職をあなたも一緒に目指しませんか?

少しでも興味のある方はぜひ、神戸医療福祉専門学校 三田校 作業療法士科への資料請求や、オープンキャンパスへの参加をお待ちしております。

監修・運営者情報

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