理学療法士と作業療法士の違いとは

  • この記事は、神戸医療福祉専門学校の理学療法士科が執筆しています。

今日、リハビリテーションに関わる仕事には、理学療法士、作業療法士と名前が似ている2種類の仕事があります。
しかし、理学療法士と作業療法士の仕事にはどんな違いがあるのか、なかなか見えてこないという人も多いのではないでしょうか。
今回はリハビリテーションに大きく関わる理学療法士と作業療法士の何が違うのかをお話ししていきます。


  • この記事は、神戸医療福祉専門学校の理学療法士科が執筆しています。

理学療法士と作業療法士で異なる点

資格の種類

まずは理学療法士と作業療法士の資格を見ていきましょう。

まず理学療法士と作業療法士はともに厚生労働省が所管する国家資格です。
そのため、厚生労働省が実施する国家試験に合格しなければなりません。
そして、いずれの国家受験を受験するための資格は、養成課程がある養成施設(大学や短大、専門学校など)で3年以上学んでいき、いずれを修了することが条件となっています。
したがって、資格を取得するためのルートはほぼ同じといっても良いでしょう。

仕事内容

次は仕事内容です。
理学療法士と作業療法士の仕事は、同じリハビリテーションでも、理学療法士と作業療法士は大きく異なります。
ここでも理学療法士と作業療法士それぞれ見ていきましょう。

理学療法士

理学療法士まず、理学療法士の仕事は理学療法をもとに行われます。
理学療法とは、身体に障がいがある対象者(患者)に対し、日常を過ごす上での基本動作能力を図るために行なっていく療法です。

そのため、理学療法士は日頃行う動作である立つ、座るはもちろん、起き上がる、立つ、寝返りを打つなど、基本的な動作のリハビリテーションを行なっていきます。
そして、理学療法士が主に行なっていくリハビリテーションは下記が挙げられます。

  • 運動療法:筋肉や関節を動かしていく
  • 物理療法:電気刺激や温熱、マッサージなどを行う

この他に、基本動作を行なうためのポイントを伝える、もしくは訓練を指導していくなども行っていきます。

作業療法士

それに対し、作業療法士の仕事は作業療法をもとに行われます。
作業療法とは、身体機能低下している高齢者や、身体に障がいがある対象者(患者)に対し、ADL(日常生活活動)という、日常過ごす上での応用的な動作を図るために行なっていく療法です。

作業療法士は移動や入浴、さらには食事をすることや着替えるなど、日常の中でも応用的な動作のリハビリテーションを行なっていきます。
そして、作業療法士が主に行なっていくリハビリテーションは、日常動作はもちろん、遊びや手工芸、運動、休憩などのさまざまな作業が挙げられます。
そのため、作業療法士は日頃の動作をもとにリハビリテーションを行なっていくものと見ておきましょう。

このように、理学療法士と作業療法士はリハビリテーションを行うという意味では仕事内容は同じです。
しかし、理学療法士と作業療法士それぞれがリハビリテーションを行う範囲が異なるものであるということを覚えておくと良いでしょう。

活躍できる場

最後は活躍できる場です。
ここでも理学療法士と作業療法士それぞれ見ていきましょう。

理学療法士

まず理学療法士について見ていきましょう。
理学療法士が力を発揮し、活躍できる場は、病院のリハビリルーム、介護福祉施設、地域包括支援センターなどが挙げられます。
さらに、訪問リハビリテーション事業所や、障がい者福祉施設、児童福祉施設など、さまざまな対象者と接することができることがわかります。

そして、理学療法士はスポーツ分野でも活躍することができます。
スポーツ分野では、スポーツ選手に対して身体動作を改善していかないとできないリハビリテーションや怪我をどう予防すれば指導するなどの立場になることができます。
そのため、理学療法士が活躍できる場は医療や福祉の現場に加え、スポーツ分野でも活躍できるということを覚えておきましょう。

作業療法士

作業療法士そして作業療法士が力を発揮し、活躍できる場は、障がいの領域によって変わっていきます。
身体障がい領域の場合は、総合病院や大学病院(整形外科やリハビリテーションセンター)、身体障がい者更生施設、保健所などが挙げられます。

精神障がい領域の場合は、病院の精神科(デイケア含む)やメンタルクリニック、精神保健福祉センター、精神障がい者支援センターなど、老年期障がい領域の場合は、認知症専門病院や病院の神経内科、在宅介護支援センター、老人保健施設、特別養護老人ホームなどが挙げられます。
さらに障がい領域を問わず活躍できる場として、対象者の人の元へ直接訪問して作業療法を行う訪問リハビリテーションなども挙げられます。
そのため、作業療法士は医療、福祉の現場でも理学療法士よりより幅広く働くことができるといえます。

以上のように、理学療法士と作業療法士は活躍できる場が被っているところもありますが、活躍できる分野が異なる点もあると覚えておくと良いでしょう。

まとめ

今回は理学療法士と作業療法士という仕事にはどんな違いがあるのかを見ていきました。
ポイントを絞って見ていくと、同じリハビリテーションの現場で働いている理学療法士と作業療法士にも明確な違いがあると見えてきたと思います。

今後理学療法士と作業療法士のどちらかになろうかを考えた時、どのような分野で活躍したいのか、どのような形で対象者の人と関わりたいのかによって決めていくと良いでしょう。
そして、理学療法士と作業療法士のどちらかを目指そうか決めるときに、この記事を参考にしてもらえると嬉しいです。

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