理学療法士を学べる専門学校と大学の違いとは

  • この記事は、神戸医療福祉専門学校の理学療法士科が執筆しています。

理学療法士を目指す上で、大学と専門学校ではどちらの方が優れているのでしょうか?
保護者の方達から見ると、当時のご自身の感覚から、なんとなく大学の方が安心という印象があるかもしれませんが、実は専門学校の方が将来的にメリットになることもあります。
今回は、理学療法士になるための大学と専門学校の違いについてお話ししていきます。


  • この記事は、神戸医療福祉専門学校の理学療法士科が執筆しています。

理学療法士科の専門学校と大学の比較表

項目 専門学校 大学
実習内容 一般病院や介護老人施設
個人病院での実習
附属病院や関連施設での実習
就職 国家資格保有
伝統校なら有利
国家資格保有
伝統校なら有利
学校の雰囲気 最新設備がある
年齢層が幅広い
広い・設備が豊富
同世代が多い
理学療法士の
最終学歴
専門卒62% 大卒28%
給料 専門・大学変わらず 専門・大学変わらず
受験料 平均1万〜3万円 平均1万7千円

授業内容の違い

授業についてですが、専門学校も大学も国家資格の試験科目は学習の中に取り入れているので、座学の授業や臨床実習の内容、実施時間に大きな違いはありません。
しかし、実習する施設に関しては、双方ともに異なります。
専門学校の場合は一般病院や関連施設で実習を行うことが多く、大学の場合は付属病院や介護老人施設、個人病院での実習になるケースが多いです

就職に関しての違い

理学療法士の場合は国家資格に合格する必要があるため、大学へ通うよりも専門学校の方が短期間で実務を中心に学べるため、その後の就職がスムーズになります。
就職率に関しては、どちらの方が優れているか断定することは出来ませんが、理学療法士の場合は専門学校であれ大学であれ伝統校を卒業した方が有利になりやすい傾向があります。
ただし、就職の際に最重視されるのは「どこの学校を卒業したのか」ということよりも、「あなたの人間性や仕事に対する思い」です。
従って、面接の際は自分の思いや情熱を積極的に伝えることが大切と言えます。

学校の雰囲気の違い

学校の雰囲気についてですが、専門学校では、ある特定の分野を専門的に指導しており、専門性の高い設備が設けられているため、自分の身に付けたいノウハウを着実に吸収していくことが出来ます。
また、専門学校には自分と同じ志を持った者が集まるので、生徒同士で溶け込みやすい環境と言えます。
就職先のことを考えても、同世代の人たちだけが働いているわけではありませんので、そんな社会の雰囲気を学生の時から経験したいという方には専門学校が向いているのではないでしょうか。
一方、大学の場合は興味のある授業を選択できる点や、学部や専攻を問わず幅広い講義を受講できる点から、専門学校に比べ自由度が高いと言えます。
幅広い知識を身に付けることに適した環境となっているので、1つの専門分野に囚われず、さまざまな分野を学びたいという方に向いています。
また、大学では講義の時間を好きなように組めたり、まとまった休みや休日を取ることもできるので、アルバイトやプライベートとの両立もしやすいです。
また、クラスメイトの雰囲気に関してですが、大学の場合は専門学校よりも同年代の人が多く集まりやすいです。
気になったときは体験入学やオープンキャンパスなどに参加して自分の目で確かめましょう。

給料について

大学卒と専門学校卒の給料は、全く変わりません。
理由は、大卒の理学療法士と専門学校卒の理学療法士が、同じ条件で患者様にリハビリを行っても病院に入る診療費は同じだからです。
病院の利益は大卒だろうと専門学校卒だろうと変わらないので、当然支払う給料に差をつける必要はありません。
ですので、多くの病院で差はないと思います。
一部の病院や、市民病院や県立や私立の医療センターなどのような公立病院では4年制の養成校出身か3年制の養成校出身かで給料に差があるところもあります。

入試内容の違い

近頃の理学療法士の入試試験では、大学も専門学校もAO入試を設けている割合が多いです。
入試の合格率に関しては、入試方法によって受験者の人数が異なるため一概には断定できませんが、専門学校の方が大学よりも倍率が低い傾向にあります。
今の入試のあり方では、ある一定の学力があるというのも前提ですが、今後プロとして働く上での資質が備わっているかどうかも重視されるポイントです。
ただ、資質だけで合否を判断する訳ではなく、その人の性格や長所・短所など人間的な部分や、将来的に仕事を継続していけるかどうかも強く見られます。
そのため入試では筆記試験の他に「グループ面接」など、本来のテストでは測ることのできない生徒の魅力を探す方法が取られています。

理学療法士の最終学歴と大学卒・専門学校の割合は?

理学療法士の大学卒と専門学校卒の割合は、大学卒業者が28%、専門学校卒業者が62%です。
その他には大学院まで進学したりする人もいますが、専門学校卒業者が圧倒的に多いです。

まとめ

結局、専門学校と大学のどちらが良いのかというと、実践的に学びたいなら専門学校、幅広く学問を学びたいなら大学への入学を目指した方が良いでしょう。
専門学校のメリットは、就職に活かせる実践的な職業教育を受けられ、国家資格の試験対策が充実しているところで、国家資格の全員合格を目標に掲げる学校もあります。
なお、4年制の専門学校は大学卒業と同等の学力を有するとされるため、卒業すると大学院の入学資格を得ることができます。
どちらにするかで悩んだ際は、「自分自身がどのような理学療法士になりたいか?」「理学療法士としてどんな活躍をしたいか?」を考えると良いです。
そういった将来的な展望を明確にした上で「その目標を叶えるために適切な学校はどこか」を探していけば、自分の求めていた学校がだんだんと見えてくるでしょう。

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