リハビリテーションの3つの専門職とは?そのほかリハビリの仕事を紹介

  • 神戸医療福祉専門学校
    作業療法士科

  • 神戸医療福祉専門学校 三田校 作業療法士科は、兵庫県で唯一の4年制。
    じっくりと確実に、医療職としての専門性が身につけられます。また、作業療法士の国家試験とは別に、福祉住環境コーディネーター検定試験2級の資格獲得の機会もあります。

リハビリテーションとは、高齢者や病気・怪我による後遺症など、心身に障がいを抱えている人に対して、機能の回復や改善を目的とした訓練を行うことです。

単なる機能回復訓練と捉えられがちですが、リハビリで本当に重要なのは「人間らしく生きる権利の回復」や「自分らしさを取り戻すこと」。

広くいえば、機能の回復に限らず、残された能力を最大限に高めたり、身体的・精神的・社会的に、できる限り自立した生活を目指したりするために行われるすべての活動がリハビリテーションといえます。

この記事では、そんなリハビリに関するさまざまな仕事を紹介。

代表的な3つの専門職や、それ以外でも広義の意味でのリハビリテーションに関わるさまざまな職業について解説していきます。

  • 神戸医療福祉専門学校 作業療法士科

  • 神戸医療福祉専門学校 三田校 作業療法士科は、兵庫県で唯一の4年制。
    じっくりと確実に、医療職としての専門性が身につけられます。また、作業療法士の国家試験とは別に、福祉住環境コーディネーター検定試験2級の資格獲得の機会もあります。

リハビリテーションに関する3つの専門職を紹介

リハビリテーションに関する3つの専門職を紹介
リハビリテーションには、衰えた身体機能を回復させたり、体の痛みを軽減したりして、患者さんの日常におけるQOLを維持・向上するという重要な役割があります。

一般的に、そんなリハビリテーションに関わる専門職としては以下の3つがあげられます。

  • 理学療法士(PT)
  • 作業療法士(OT)
  • 言語聴覚士(ST)

理学療法士(PT)

理学療法士(PT:Physical Therapist)とは、立つ・歩く・座るなど日常生活を送る上で欠かせない、基本的な動作のリハビリを担当する職業です。

身体機能の回復や維持、障害の悪化を予防するために、運動療法や物理療法(マッサージや電気刺激、温熱)などを用いて患者のリハビリテーションをサポートします。

主に医療・介護分野で活躍しており、具体的な職場としては病院・クリニック・診療所などの医療機関や介護関連施設などがあげられます。

ちなみに2021年3月末時点で、「日本理学療法士協会」に登録している理学療法士の数は、合計129,875人です。※1

これは代表的なリハビリテーション専門職である3つの中でも最も多い数字となっています。

>>理学療法士が目指せる4年制の専門学校【神戸医療福祉専門学校 三田校】

【参考URL】※1 統計情報-日本理学療法士協会

作業療法士(OT)

作業療法士(OT:Occupational Therapist)とは、日常生活で必要となる食事や料理、字を書くなどの応用的動作のリハビリを担当する職種です。

理学療法士とは異なり、こころもリハビリテーションの対象となるのも一つの特徴で、手芸や陶芸などさまざまな作業を通じて心身の回復をサポートします。

医療・介護の他にも福祉分野や教育分野などで幅広く活躍しており、心の病に対するリハビリも行うことから、その就職先には精神科病院や職業センターなどもあげられます。

2020年3月末時点で「日本作業療法士協会」に登録している作業療法士の数は、合計62,294人です。※2

>>作業療法士が目指せる4年制の専門学校【神戸医療福祉専門学校 三田校】

【参考URL】※2 2019 年度 日本作業療法士協会会員統計資料

言語聴覚士(ST)

言語聴覚士(ST : Speech Therapy)とは、理学療法士や作業療法士と並ぶリハビリテーションの専門職です。

話す・聞く・理解するなどのことばの機能や、嚥下(飲み込み)に関する機能に障がいを抱えている人たちのリハビリテーションを担当します。

医療や介護・福祉施設だけでなく、聾(ろう)学校や養護学校、児童相談所といった児童向けの施設や、学校の特別支援学級などの教育分野も、言語聴覚士が活躍している場所です。

2021年3月末時点で、「日本言語聴覚士協会」に登録している言語聴覚士の数は、36,255人となっています。

理学療法士と作業療法士が国家資格として認められたのが1966年で、それに対して言語聴覚士が国家資格として認められたのは1997年。

このように、理学療法士や作業療法士に比べて言語聴覚士の数が少ないのは、まだ比較的新しい資格であるということが関係しています。※3

>>言語聴覚士が目指せる4年制の専門学校【神戸医療福祉専門学校 三田校】

【参考URL】※3 言語聴覚士とは-日本言語聴覚士協会

そのほかリハビリに関する仕事

そのほかリハビリに関する仕事
そのほかにもリハビリに関する仕事をもっと知りたい!

そんな方のために、次は上記の3つの専門職以外にも、広い意味でのリハビリテーションを行ったり、リハビリテーションを手助けできる国家資格について紹介していきます。

看護師

看護師といえば、医師の診療補助や患者さんのお世話をするイメージですが、中には、リハビリテーション病院や病院のリハビリテーション科に所属する看護師もいます。

リハビリ看護師やリハビリテーションナース(リハ・ナース)とも呼ばれ、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士などのリハビリ専門職とともに、患者さんの在宅復帰や職場復帰を目指して支援します。

精神保健福祉士

精神保健福祉士(PSW:Psychiatric Social Worker)とは、精神に障がいを抱えている方の相談にのり、自立した生活や社会復帰をサポートする職業です。

自立した生活をサポートするために、公的支援制度の紹介や就労支援などを行うなど、精神障がいを抱える方を対象に広義でのリハビリテーションを行います。

>>精神保健福祉士が目指せる夜間1年制の専門学校【神戸医療福祉専門学校 中央校】

義肢装具士

義肢装具士(PO:Prosthetist and Orthotist)とは、病気や事故などで手足を失ってしまった方に対して、義手や義足などの義肢や、コルセットなど身体をサポートする装具を作る職業です。

医師と連携して歩行訓練などのリハビリテーションを実践し、一人ひとりにフィットした義肢装具を製作できるよう、適合・調整を行います。

>>義肢装具士が目指せる4年制の専門学校【神戸医療福祉専門学校 三田校】

鍼灸師

鍼灸師は、血流や内臓にアプローチすることで身体の自然治癒力を高め、さまざまな不調を改善していく職業です。鍼(はり)や灸を使って経穴といわれるツボを刺激していきます。

はり師ときゅう師は別々の国家資格ですが、まとめて取得されることが多いため鍼灸師と呼ばれています。

>鍼灸師が目指せる3年制の専門学校【神戸医療福祉専門学校 中央校】

視能訓練士

視能訓練士は、視力の測定やメガネ・コンタクトの処方に必要な検査、視機能の矯正訓練などを行う目のスペシャリストです。

医師の指示のもと、斜視の場合は眼位の改善、弱視の場合は視力の向上などのリハビリテーションを行います。

リハビリに関する仕事で活躍できる場所

リハビリ職は主に、病院やクリニックなどの「医療施設」か、老人ホームやリハビリセンターなどの「介護・リハビリ施設」での従事となります。

病院や施設まで通えない人のために訪問でリハビリテーションを行ったり、スポーツ選手として活躍する人のメディカルサポートトレーナーとしてサポートをしたりすることも。

また、身体だけではなく精神的なケアを行うリハビリの現場があるなど、リハビリ職が求められる場は数多く増えてきています。

リハビリ職にはどんなやりがいや苦労がある?

どんな職種でも、やりがいと苦労はあるもの。楽しいと思える瞬間や乗り越えなければならないことなどは実際に現場に入ってからでないとわからないことも多いですが、従事者の声として多いものを参考程度に知っておきましょう。

リハビリ職のやりがい

大きなやりがいの一つとしてはやはり、患者さんの調子がどんどんと回復していくことや社会に復帰していく様子を見届けられること。それに対して感謝をしてもらえたときには、これまで気長にリハビリを支えてきてよかったと思える瞬間になります。

また、リハビリテーションは高齢化社会やスポーツ選手のサポートなど、さまざまな場面で求められている職業です。個人で独立して開業する場合には、経営にも携わっていくことになるため、リハビリテーション以外の部分でもやりがいを感じることができるでしょう。

個人だからこそできるサービスと組み合わせて独自のリハビリテーションが施術できるのも、やりがいの一つです。

リハビリ職の苦労

リハビリは患者さんと二人三脚で進めていくものなので、コミュニケーション能力が大切になってきます。リハビリがうまくいっているときは問題なくとも、うまく調子が出ないときなどの患者さんのメンタルのケアや声かけなどは、少し大変なところもあるでしょう。

また、患者さんの症状は、教科書に載っているものや実習で経験するものばかりではありません。それぞれの細かい症状の違いに合わせた勉強も必要になってきます。日々進歩していくリハビリ分野の最新の治療法や情報なども、自分で取りにいかなければなりません。

そして何より、リハビリ職は肉体労働のため、その点はシンプルに辛いと感じることが多いかもしれません。

リハビリに関する専門職を目指すには

ここまで紹介してきたリハビリテーションに関する職業を実際に目指すには、国家資格を取得しなければなりません。

流れとしては、専門学校や短大、大学などの厚生労働省指定の教育機関にそれぞれ定められた期間(3年以上)通学して、受験資格を取得した後に国家試験を受験して、合格する必要があります。

このように、リハビリに関する専門職を目指すには、各養成校でしっかり時間をかけて勉強しなければなりません。

しかし、一度取得してしまえば手に職がつく一生ものの資格だといえるでしょう。

神戸医療福祉専門学校では、リハビリ職に必要なさまざまな資格について学ぶことができます。

この記事で紹介したリハビリ系の資格で神戸医療福祉専門学校で学ぶことができるのは、

  • 理学療法士
  • 作業療法士
  • 言語聴覚士
  • 精神保健福祉士
  • 義肢装具士
  • 鍼灸師

です。

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