自立した生活を支援する自助具とは?「生きる力」を引き出す福祉用具を紹介

  • 神戸医療福祉専門学校
    作業療法士科

  • 神戸医療福祉専門学校 三田校 作業療法士科は、兵庫県で唯一の4年制。
    じっくりと確実に、医療職としての専門性が身につけられます。また、作業療法士の国家試験とは別に、福祉住環境コーディネーター検定試験2級の資格獲得の機会もあります。

あなたは自助具という言葉をご存知でしょうか?

自助具とは「自らを助ける道具」という文字通り、 日常生活で必要な作業を自分で行えるようサポートする福祉用具のことです。

そこでこの記事では、食事や入浴など生活シーン別で使われている自助具の種類や、自助具の活用方法について解説。

さらに、自助具の提供・製作をはじめ、さまざまな日常生活のリハビリテーションを行う作業療法士という職業についても紹介していきます。

  • 神戸医療福祉専門学校 作業療法士科

  • 神戸医療福祉専門学校 三田校 作業療法士科は、兵庫県で唯一の4年制。
    じっくりと確実に、医療職としての専門性が身につけられます。また、作業療法士の国家試験とは別に、福祉住環境コーディネーター検定試験2級の資格獲得の機会もあります。

自助具とは

福祉用具には、病気や加齢により、身体に何らかの障害を抱える方の自立や、介護する方の負担を軽減する役割があります。

そんな福祉用具の中でも、身の回りの動作をなるべく自分でできるよう補助するのが自助具と呼ばれる道具です。

自助具は、食事や入浴、着替えなど生活するうえでの基本動作や、歯磨きや爪切り、髪を整えるなど身だしなみを整える動作を、自分でより簡単に行えるよう支援します。

自助具の種類

自助具の種類
自助具は主に、病気や事故などで麻痺や関節が固くなるなどして、手足が自由に動かせなくなり、日常生活を送ることが難しくなった人のために製作されるものです。

そこでまずは、生活シーン別に一体どんなものが使われているのか、自助具の種類について見ていきましょう。

食事

お年寄りや身体に障がいを抱えた方など、積極的に体を動かすことが難しい方にとって、食事は数少ない楽しみの一つです。

そんな食事用の自助具には、持ちやすいようなお箸や、握る力弱くても持つことができるスプーンや、倒れにくいように加工された茶碗などがあり、自分のペースで美味しくご飯が食べられるようにサポートしてくれます。

入浴

入浴の場面は、ふらつきや転倒などの危険がいっぱい。

「転倒が怖いから入浴はやめよう」「本当は毎日入りたいけど、迷惑をかけるから2日に1回にしよう」など、家族や介護者に遠慮して入浴を控えている方も少なくありません。

そんな方のために存在するのが、シャワーいす浴室の手すりなどの自助具です。

これらの自助具は、安全に入浴できる環境を整えてくれるほか、介護者の負担の軽減にもつながるため、入浴のハードルを下げるのに役立ちます。

排泄

介助の中でも、トイレは非常にデリケートな問題。

多少時間がかかっても、なるべく自力で排泄行為を行いたいと考える人は多いです。

そんな人のためにトイレで使える自助具としては、片手で使えるペーパーホルダーや、立ち座りがしやすいよう高さを出す便座カバーなどがあります。

更衣

着替えは毎日行うものですから、それにかかる時間やストレスは少しでも減らしたいものです。

そんな着替えを手伝う自助具としては、ボタンエイドソックスエイドなどがあります。

これらは、高齢者や麻痺やリウマチなどがある方にとって特に困難なボタン掛けや靴下を履くのを手伝ってくれる器具となっています。

整容

整容とは、爪切りや歯磨き、整髪など身だしなみを整えることです。

身体を動かすのが困難になったり、外出の機会が減ったりするとつい手をかけなくなることが多いですね。

しかし、身だしなみをしっかり整えることは、病気や認知症の予防、さらには活動性の保持につながります。

片手で切れる爪切りや、手を持ち上げなくても使える長柄のクシ・歯ブラシなどの自助具を使えば、その動作を容易にすることが可能です。

自助具の活用を支える作業療法士

自助具の活用を支える作業療法士
自分に合ったものを選んだり、練習したりと、自助具をより効果的に活用するには、医師やリハビリテーションの専門職である作業療法士の指導やアドバイスを受けるのが理想です。

作業療法士とは、日常生活をスムーズに送るために、食事や入浴、料理など応用動作のリハビリ(作業療法)を行う職業で、自助具を使用したリハビリもそんな作業療法の一つとなっています。

作業療法士は、障がいの程度や状態に応じて、適した自助具選びを提案。

時には、自助具をより患者さんの習慣や癖に合わせて最適なものとするために、市販品を改良・調整したり、一から製作したりすることもあります。

自立した生活が「生きる力」を引き出す

自助具とは、身体を思うように動かせない高齢者や障がい者の方が、身の回りの動作をなるべく自分でできるように補助する福祉用具のことです。

可能な限り自分のことは自分でできるよう、体の一部となって日常生活をサポートします。

このように介護の考え方では、親切な介助だけでなく、日常生活において自分でできる動作を増やしていくということが大切になります。

そして、こういった自助具の提案・作成をはじめとし、さまざまなリハビリテーションで一人ひとりの自立した生活を支援するのが、「作業療法士」という職業です。

作業療法士の「作業」とは、ご飯を食べたり、部屋を掃除したり、入浴したりといった人間の「活動」のことを指し、これらの作業が一人でできるよう支援するのが、「作業療法士」の仕事です。

今までできなかったことができるようになって、笑顔が増やせるのが魅力の一つです。

そんな風にさまざまな形で患者さんの「生きる力」を引き出し、生活の質の向上に貢献するリハビリテーション専門職をあなたも目指してみませんか?

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