消防士
  • 神戸医療福祉専門学校
    救急救命士科

  • 神戸医療福祉専門学校 三田校 救急救命士科は、関西初の救急救命士養成校!
    国家試験の合格率は12年連続100%で、2年という最短のカリキュラムで確かな知識と技術が身につきます。授業では、消防などの現場で最前線で活躍する卒業生が、実際に指導を行う特別実習もあります。

消防士は人命救助の最前線でけが人や急病人を助ける大きな使命を持った仕事です。

そんな消防士に憧れて、「なりたい!」と思っている方もいますよね。

消防士の業務は、火災現場の消火活動だけでなく、災害時などの救急・救助活動、防災・予防活動など幅広いのが特徴です。

しかし、消防士になるために、まずは何をすればよいのか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

そこで消防士に関心がある・最近目指し始めた方に向けて、消防士になる方法をはじめ仕事内容やスキルを分かりやすく紹介します。

目次

消防士の仕事内容は?

続いては消防士の主な仕事内容を、4つに分けて紹介します。

消防士の4つの仕事とは、以下の業務内容です。

・警防活動:火災現場で消火・火災調査を行う
・救急活動:事故災害現場で、救急医療を行う
・救助活動:事故災害現場で、人命を救助する
・予防活動:学校や地域で防災・予防活動を実施する

1.警防活動

警防活動とは、火災現場へ1分1秒でも早く向かい、消防車などを用いて消火作業を行うことです。

延焼による近隣の建物への被害を防ぐためにも、迅速な消火が求められます。

また、火災の原因を調査して再発防止に努めるのも、消防士の重要な仕事です。

2.救急活動

救急活動は、事故(交通事故や災害など)に巻き込まれて怪我を負った方や、急病を患った方を救急救命士が病院に搬送するまで医療処置を施すことです。

また、特定行為(医師による指示が必要な医療行為)の一部は無線・電話越しにて医師と連携し、救急救命士が処置できます。

3.救助活動

救助活動は、火災を含むさまざまな災害・事故現場で取り残された人を救助することです。

人命救助の最前線では消防士自身も危険な現場にいるため、日頃の訓練が欠かせません。

火災・水難事故・山岳事故など、あらゆる状況に対応した救助部隊がいます。

4.予防活動

消防士は事故災害時の他にも、活動の場があります。

その代表的なものとして、学校などでの消防・防災指導が挙げられます。

誰もが1度は小学校・中学校で、消火活動や防災などに関する指導を受けたことがあるのではないでしょうか。

このような指導は、最寄りの消防署から選ばれた消防士が行います。

学校以外にも町内会など地域単位で、火災が発生した際の初期消火や防災訓練の準備・実施し、地域の方達と交流する場も設けているのが特徴です。

消防士になるために必要なスキル

続いては、消防士になるために必要なスキル3つを紹介します。

消防士になるためには、体力や技術だけでなく知識や精神力なども必要です。

1.必要不可欠な体力

消防士には体力が必要不可欠です。

たとえば火災現場では重量のある防火服や酸素ボンベ、その他装備を身に付けた状態で迅速に行動・救助活動や消火活動を行っているからです。

また、災害現場では足場が悪い場所などで、要救助者を抱えて助け出すためスタミナ切れや人を持ち上げられないなどでは救助できません。

消防士は消防署でトレーニングを行ったり自主トレーニングしたりすることで、足腰や腕などあらゆる部位を鍛えます。

また、単に鍛えるだけでなくさまざまな現場を想定した訓練場にて、がれきを撤去したりロープ1本で移動したり技術も磨くのが基本です。

2.精神力

火災現場や災害・事故現場では、時に目を覆いたくなるような状況もあったり命を救えなかったり、精神的に辛い場合もあります。

また、消防士という責任のある環境上、人によっては人間関係で悩むこともあります。

人の命を救えるかどうかがかかった仕事でもあるため、時に厳しい言葉が飛び交うこともあるでしょう。

消防士を目指す方は自分が精神的にどれだけ強いか、これまでの経験も踏まえて自己分析しておくのがおすすめです。

3.コミュニケーション能力

消防士の仕事は、1人では進めることができません。

必ず先輩・上司・同期・後輩を含め、1つのチームとして連携しながら迅速に救助・救急活動する必要があります。

もしも連携を取らず、1人で救助活動などを行うと救助者の命も危険な状況になるだけでなく、全体の救助活動・計画も進みません。

1人の力は限られていますが、チームで対処すれば迅速に人命救助や消火活動が可能になります。

日頃から積極的なコミュニケーションをとる必要があります。

消防士(消防官)になるには?

消防士になるには、いくつかのステップを踏む必要があります。

その第一歩となるのが、各自治体で実施されている消防士採用試験に合格することです。

合格したら名目上は消防士になれますが、次のステップとして、消防学校にて初任教育を6ヶ月ほど(自治体によって異なる場合がある)受ける必要があります。

消防学校の卒業後はそれぞれの自治体の消防署で勤務することになるため、晴れて消防士として働くことができます。

参考URL
https://www.pref.chiba.lg.jp/shougaku/shoninkyouiku.html
http://tfd-saiyo.jp/about_school/

消防士の仕事には救急救命士(救急隊)という仕事もあり、「医療行為」は基本的に医師にしか認められませんが、救急救命士であれば医師の指示のもとで救命活動ができる「特定行為」を行えます。

人の命を助けたいという思いが強い方は、救急救命士の資格を取得するのが良いでしょう。

高卒で消防士(消防官)になるには?

高卒で消防士を目指す場合、消防士になるまでにはいくつかのステップがあります。

この消防官採用試験は、学歴に応じて試験区分が分かれている場合が多く、高卒の場合は一般的にⅢ類(初級)の試験区分となります。

高卒で消防士に採用されるためには、採用試験の概要やその後の流れをしっかりと理解し、対策を行うことが大切です。

1.働きたい消防本部の採用試験に応募する

消防士を目指す最初のステップは、自分が働きたい消防本部の採用試験を受験することです。

警察官のように県単位ではなく、消防士は各市町村に設置されている消防本部が採用を行っています。

そのため、希望する地域の試験を受ける必要があります。

ただし、東京消防庁は一部の例外を除き、都内全域を管轄しているため、都内で消防士として働きたい場合は東京消防庁の採用試験に応募します。

試験情報は各消防本部の公式サイトで確認できますが、年度によっては採用試験が実施されない場合もあるため注意が必要です。

2.消防官採用試験に合格する

希望する消防本部へ応募後、消防士に目指す上で最も重要なステップが消防官採用試験の合格です。

採用試験の難易度は高く、区分によって試験内容や合格倍率が異なります。

一般的に、消防官採用試験は教養試験、小論文試験、体力試験、面接試験の4つの試験が実施されます。

これらの試験を突破するためには、体力だけでなく、知識やコミュニケーション能力も必要となります。

3.消防学校で座学や訓練を行う(半年間)

消防官採用試験に合格後、消防士として現場で活動するには、約半年間の消防学校での座学や訓練が必須となります。

ここでは消防士に必要な知識や技術、規律などを集中的に学びます。

消防学校での初任教育を修了してはじめて、各消防署へ配属され、消防士としてのキャリアがスタートするのです。

消防士を目指す際の高卒と大卒、専門学校卒の違い

消防士を目指すにあたり、最終学歴が高卒か大卒か、あるいは専門学校を卒業しているかによって、いくつかの点で違いがあります。

これらの違いを理解することは、ご自身のキャリアプランを立てる上で重要です。

主に、受験資格、試験内容、そして入隊後の年収やキャリアにおいて差が見られます。

学歴によって受験できる区分が異なり、試験の難易度や採用枠にも影響があります。

また、初任給や昇進のスピードにも違いが生じることが一般的です。これらの点を考慮し、ご自身の目標に合った進路を選択することが大切です。

1.受験資格

消防官採用試験の受験資格は、各自治体の試験区分によって異なります。

多くの地方自治体では、大卒程度、短大卒程度、高卒程度の区分があり、それぞれに年齢制限が設けられています。

例えば、東京消防庁では、Ⅰ類(大卒程度)、Ⅱ類(短大卒程度)、Ⅲ類(高卒程度)といった区分があり、それぞれの資格によって受験可能な年齢が異なります。

また、地方公務員法で定められた欠格条項に該当しないことや、日本国籍を有していることも共通の受験資格です。

自分がどの試験区分に該当するのか、希望する地方の消防の資格を事前に確認することが重要です。

2.試験内容

消防士の採用試験は、自治体によって試験内容が異なりますが、主に一次試験と二次試験が実施されます。

試験区分は学歴によって分かれており、大卒程度、短大卒程度、高卒程度の試験内容が設定されています。

一次試験では教養試験や論文試験、適性検査などが行われ、二次試験では体力検査や面接が課されます。

高卒と大卒では、教養試験の難易度などに違いがありますが、体力や面接といった試験は共通して重要な要素となります。

一次試験

消防士の採用試験における一次試験は、自治体によって試験内容が異なりますが、主に教養試験、論(作)文試験、適性検査が実施されます。

教養試験は、大卒程度、高卒程度など区分によって難易度が変わり、知能分野と知識分野から幅広い問題が出題されます。

論(作)文試験では、与えられた課題に対して文章を作成する能力が問われます。

適性検査は、消防職員としての適性を見るための検査です。

これらの試験の総合点で合否が決まりますが、いずれかの試験で著しく低い点数を取ると足切りとなる場合があるので注意が必要です。

二次試験

消防士になるための採用試験の二次試験では、主に体力検査と面接が実施されます。

体力検査では、消防官として必要な身体能力を測定します。

高卒程度と大卒程度の試験区分で、試験内容自体に大きな違いはありませんが、それぞれの難易度は異なります。

面接では、消防官として働く上での適性や意欲が評価されます。

どちらの試験も、消防官として採用されるためには非常に重要な要素となります。

3.給与・年収

消防士の給与や年収は、所属する自治体や経験年数、そして最終学歴によって異なります。

一般的に、大卒で採用された場合は高卒での採用と比較して初任給が高く設定されている傾向があります。

しかし、高卒で早くから働き始めることで、勤続年数による昇給や各種手当により年収を増やしていくことも可能です。

消防士の働き方には、主に交代制勤務と毎日勤務があり、勤務形態によっても手当などが異なり、年収に影響を与えます。

また、昇任試験に合格し、階級を上げることも年収アップにつながります。

したがって、どの試験区分で採用されるかだけでなく、その後の働き方やキャリアアップも年収を考える上で重要な要素となります。

4.就職後のキャリア

消防士として就職した後、高卒と大卒でキャリアに違いがあるのか気になる方もいるでしょう。

多くの消防本部では、昇任試験を受けるために必要な勤続年数が学歴によって異なる場合があります。

例えば、大卒の方が高卒よりも短い勤続年数で最初の昇任試験の受験資格を得られることがあります。

しかし、最終的には個人の能力や勤務実績、そして試験への合格が昇任には不可欠です。

高卒で消防官採用試験に合格するためのポイント

高卒の方が消防官採用試験に合格するには、効率的かつ総合的な対策が重要です。

消防士を目指す上で意識すべきポイントはいくつかあり、これらを踏まえて試験対策を進めることが合格への鍵となります。

特に、高卒区分で採用を目指す場合、効率とバランスを考慮した試験対策が不可欠です。

また、独学が難しい場合は、予備校などを利用することも有効な手段となります。

次項では、具体的にどのような試験対策を行うべきかについて詳しく解説します。

効率とバランスを考えた試験対策を行う

高卒で消防士を目指すにあたっては、効率とバランスを意識した採用試験対策が重要です。

採用試験は主に教養試験、小論文試験、面接試験、体力試験の4つに分けられます。

それぞれの試験に対して適切な対策を立てることが、合格への鍵となります。

1.教養試験

教養試験は、消防官採用試験の最初の関門であり、主に筆記形式で実施されます。

多岐にわたる科目から出題されるため、効率的な学習が求められます。

特に、数的処理や文章理解、社会科学は出題数が多く、重点的な対策が必要です。

これらの科目を優先的に学習することで、合格に必要な点数を効率よく獲得することを目指しましょう。

2.小論文試験

消防士を目指す上で、小論文試験は重要な要素の一つです。

この試験では、定められたルールに基づいて記述する能力が求められます。

そのため、まずは基本的なルールをしっかりと理解することが大切です。

また、過去の出題テーマを参考に実際に小論文を書き、第三者に添削してもらうことで、自身の文章表現や論理構成を客観的に見直すことができます。

このような対策を繰り返し行うことが、採用試験合格への鍵となります。小論文試験は、あなたの考えや適性を伝える魅力的な機会となるでしょう。

3.面接試験

消防士に採用されるためには、消防官採用試験の最終関門である面接試験の対策が非常に重要です。

これまでの筆記試験や体力試験の成果を十分に発揮するためにも、事前の準備は欠かせません。

面接官は、単に知識や体力だけでなく、あなたの人間性や消防士としての適性を見極めようとしています。

4.体力試験

消防士採用試験には体力試験が課されます。

これは、消防の仕事が職務の特性上、ある程度の体力と運動能力を必要とするためです。

しかし、採用時の体力試験はそれほど厳しいものではなく、現時点で最低限の体力があるかを確認するもので、配点もそれほど高くありません。

重要なのは、試験で課される各項目で最低限の基準をクリアすることです。

体力に自信がない方も諦めずに、普段から体力トレーニングを行い、試験に備えましょう。

高卒で消防士(消防官)になるのは難しい?

高卒で消防士になるのは、結論から言うと簡単ではありませんが、適切な対策をすれば十分可能です。

消防士に採用されるためには、各自治体が行う難しい採用試験を突破する必要があります。

高卒の場合、主にⅢ類(高校卒業程度)の試験区分で受験することになります。

この試験は教養試験、小論文試験、体力試験、面接試験など多岐にわたり、幅広い対策が求められます。

高卒の採用試験の倍率は自治体によって異なりますが、一般的に低くなく、しっかりと準備を進めることが重要です。

採用試験はいつ?

高卒者を対象とした消防官採用試験は、例年9月頃に一次試験が行われ、その後の二次試験を経て11月頃に最終合格発表となることが多いです。

ただし、これはあくまで一般的な日程であり、自治体によって試験の実施時期は異なります。

例えば、東京消防庁のⅢ類試験は9月に一次試験が行われ、札幌、大阪、福岡など複数の会場で受験可能です。

二次試験は一次試験合格者を対象に、10月から11月にかけて指定された日に行われます。

希望する消防本部の正確な試験日程は、必ず公式サイトなどで確認するようにしましょう。

採用試験倍率は?

高卒の方が消防士になるため、採用試験の倍率は気になる点です。

概ね10倍前後となることが多いですが、受験する地方自治体によって異なります。

募集人数が少ない地方の消防本部では、より高くなる傾向も見られます。

試験内容への対策をしっかり行うことが重要です。

高卒で消防士を目指すメリットとは?

高卒で消防士を目指すことには、いくつかのメリットがあります。

1.いち早く現場経験を積める

高卒で消防士を目指す大きなメリットの一つは、大卒で消防士になる方と比べて、より早い段階から現場経験を積めることです。

消防士の仕事は、座学だけでは得られない実践的な知識や判断力が求められます。

様々な災害や救急の現場で実際に活動することで、状況に応じた適切な対応や、チームで連携して活動する能力が養われます。

高卒で入職すると、大卒者よりも最大で4年早く現場に出られるため、その分多くの経験を積み、一人前の消防士として成長する期間を長く持つことができるのです。

これは、将来的に専門性の高い分野に進む上でも有利に働くことがあります。

2.地域への貢献が出来る

高卒で消防士を目指すことは、生まれ育った地域への恩返しに繋がります。

特に地元で消防士になれば、災害発生時などに大切な人を守るという使命感を持って活動できます。

体力が求められる仕事であり、若い力が重要視されるため、高卒という早い段階でキャリアをスタートさせることは、地域貢献という点で大きな意味を持つと言えるでしょう。地元への強い思いを仕事に活かしたい方に、高卒で消防士になる道はおすすめです。

3.同世代よりも年収が上がりやすい

高卒で消防士にすぐなりやすい点は、同世代と比較して年収が高くなりやすいというメリットがあります。

多くの同世代は大学に進学しているか、民間企業で働き始めたばかりの時期にあたります。

消防士は地方公務員であり、給与が安定しているため、経験を積むにつれて比較的早い段階から安定した年収を得られる傾向にあります。

特に地方では、他の職種と比較しても高収入となるケースが多く見られます。これにより、経済的な基盤を早期に築くことができます。

高卒で消防士を目指すデメリットとは?

高卒で消防士を目指すことには、いくつかの注意点があります。

消防士は人命救助の最前線で活動するため、現場での危険が伴います。

また、新人時代は雑務を任されることもあり、プライベートな時間が犠牲になる可能性も考慮する必要があります。

しかし、これらは消防士という職業に共通する側面でもあります。高卒で目指す場合は、これらの点を理解した上で、覚悟を持って臨むことが重要です。

1.現場で怪我や殉職する可能性がある

高卒で消防士になる際のデメリットの一つに、現場での怪我や殉職の可能性がある点が挙げられます。

消防士の仕事は常に危険と隣り合わせであり、火災現場での消火活動や災害現場での救助活動など、命の危険に晒される状況も少なくありません。

特に高卒で若いうちから現場経験を積むということは、比例して危険な場面に遭遇する可能性も高くなることを意味します。

総務省消防庁の発表によると、公務により負傷した消防職員は少なくありません。

この仕事に就く以上、常に危険が伴うことを理解し、強い覚悟を持つことが重要です。

2.雑用を押し付けられる恐れがある

高卒で消防士になった場合、経験年数や年齢が若いため、雑務を任される機会が多い傾向があります。

消防の世界は規律を重んじる体育会系の雰囲気があり、上下関係が厳しいため、新人にはさまざまな雑用が求められることがあります。

例えば、訓練の準備や片付け、食事の準備、清掃などが含まれます。

これは組織の一員として、チームで働く上での基礎を学ぶ期間とも言えます。

3.プライベートを犠牲にしなければいけなくなる

高卒で消防士になるためには、試験に向けた早い段階からの対策が重要になります。

高校3年生から試験勉強を始め、1次試験、その後の最終試験、合格後の事前準備と進むため、まとまった勉強時間や体力作りの時間が必要となり、プライベートな時間が限られることがあります。

また、実際に働き始めてからも、大学生として余暇を楽しむ同世代と比べて、仕事に時間を使う必要がある場面が出てくることも理解しておく必要があるでしょう。

高卒で消防士を目指すことは可能ですが、プライベートを犠牲にする可能性がある点を考慮する必要があります。

大学や専門学校に進学するメリット①学びの深さと資格取得

大学や専門学校に進学することで、消防に関する知識や救急救命の専門知識・技術をより深く体系的に学ぶことができます。

特に専門学校では、消防の現場で役立つ実践的なスキルを習得するためのカリキュラムが組まれており、最新の設備を用いた実習を通して即戦力として活躍できる力を養えます。

また、大学や専門学校で救急救命士養成課程を修了することで、救急救命士国家試験の受験資格を得られるため、消防士として働きながら資格取得を目指すよりも、早期に資格を取得できる可能性があります。

大学や専門学校で学ぶことは、消防士として働く上で必要な知識や技術を深め、将来のキャリアの選択肢を広げることにも繋がります。

1.学びの深さ

専門学校では、高卒で消防士を目指す方や社会人が、救急救命の専門知識や技術を深く学ぶことができます。

消防の知識に加え、社会人として必要な人間力を養い、現場で即戦力となる実践的なスキルを身につけるためのカリキュラムが組まれています。

最新のシミュレーション設備を用いた学内演習や、病院・消防での実習を通して、実際の現場に近い環境で学ぶことができるのが特徴です。

2.資格取得

高卒で救急隊を目指す場合、消防士として採用された後に救急救命士の資格取得を目指す流れと、専門学校等で学び資格を取得してから消防官採用試験を受ける流れがあります。

消防士として働きながら資格取得を目指す場合、一定期間の救急業務経験が必要となり、時間と労力がかかります。

一方、専門学校で救急救命士について学ぶことは、最短で資格取得を目指せる方法の一つです。

専門学校では、救急救命士になるために必要な知識や技術を体系的に学ぶことができます。

どちらのルートを選ぶかは個人の状況によりますが、専門学校で資格を取得してから消防官を目指す方が、救急救命士になるまでの時間を短縮できる可能性があります。

大学や専門学校に進学するメリット②就職のしやすさ

大学や専門学校に進学することは、消防士としての就職において有利に働く場合があります。

特に専門学校では、消防の仕事に特化した実践的な知識やスキルを習得できるカリキュラムが組まれており、即戦力として期待される人材になれる可能性があります。

また、学校によっては業界とのつながりが強く、就職支援が手厚いことも就職のしやすさにつながります。

大学卒業程度の採用試験区分を設けている自治体もあり、大学で学ぶことで受験できる選択肢が広がることもあります。

また、救急救命士の資格取得を目指せる専門学校や大学もあり、資格を持っていると採用試験で有利になる場合もあります。

高卒だと消防採用試験を受けられない地域もあるってホント?

全ての地方自治体で高卒の採用試験が実施されているわけではなく、一部の地域では募集条件が異なる場合があります。

特に、救急救命士の資格を持つ人材の需要が高まっている地域では、資格取得者を対象とした採用枠や、専門学校などで救急救命士の資格取得見込みのある方を優先する採用試験が行われることがあります。

これは、救助隊を含む消防の活動において、高度な救急医療の知識や技術が不可欠になっているためです。

高卒で消防を目指す場合は、希望する地域の採用試験要項を事前に確認し、必要な資格や試験区分について把握することが重要です。

大学や専門学校に進学するメリット③得られる仲間

専門学校では、消防士になるという共通の目標を持った仲間と出会えます。

専門性の高い、難しい勉強に一緒に取り組み、困難を乗り越える過程で深い信頼関係を築くことができます。

卒業後も各地で消防士として働く同期は、貴重な情報交換の場となり、困った時には相談できる心の支えとなります。

大学や専門学校に進学するデメリット★学費などの経済的負担

大学や専門学校に進学する際のデメリットとして、学費などの経済的負担が挙げられます。

高卒で就職する場合は学費がかかりませんが、専門学校では課程にもよりますが年間100万円以上の学費がかかることもあります。

しかし、専門学校で消防官や救急救命士に必要な専門知識や技術を学ぶことは、将来のキャリア形成への投資と考えられます。

経済的な負担を軽減するための奨学金制度や教育ローンなど、多様な学費サポート制度も利用できます。

自身に合った制度を活用することで、経済的な不安を軽減し、学びたい分野に集中できる環境を整えることが可能です。

消防士(消防官)に有利な資格とは?

消防士になる(消防士採用試験に合格する)時点では、必ず持っておくべき資格は特にありません。

ただし、自動車免許など、消防士として働くうえで求められる資格がいくつかあります。

また、医師の指示のもと救急車で特定行為を行える救急救命士という国家資格を取得している方も多くいます。

以下にて自動車免許や救急救命士の資格について解説するので、ぜひ参考にしてください。

1.救急救命士

救急救命士は国家資格であり、この資格を持つことで、消防士として勤務しながら医師の指示のもと特定の医療行為が可能になります。

救急救命士になるためのルートは主に二つあります。

一つは、高校卒業後に大学や専門学校など、救急救命士を養成する学校に2年以上通い、資格を取得してから消防士採用試験に合格する方法です。

もう一つは、消防士として勤務し、救急業務に一定期間従事した後に養成所で学び、資格を取得する方法です。

どちらのルートでも国家資格である救急救命士の取得と消防士採用試験の合格が必要となります。

気になる国家試験の合格率は?

救急救命士の国家試験合格率は、例年90%を超える高い水準で推移しています。

特に専門学校の新卒者の合格率は、全体の平均を上回る傾向にあります。

この高い合格率は、専門学校が実践的なカリキュラムや充実した国家試験対策を提供していることが要因として挙げられます。

救急救命士の資格は消防士として働く上で有利になる場合があり、多くの専門学校では資格取得と消防官採用試験合格の両方を目指せるカリキュラムを設けています。

2.大型四輪免許

消防車やはしご車といった大型車両を運転するには、大型四輪免許が必要となります。

大型免許の取得には、年齢が21歳以上で、普通免許または大型特殊免許の運転経歴が通算3年以上といった条件を満たす必要があります。

免許の取得方法は、自動車教習所に通うのが一般的で、段階的に技能講習を受け、試験に合格することで取得できます。

大型免許は、消防士として幅広い車両を運転するために役立ち、キャリアアップにも繋がる可能性があるため、取得を検討すると良いでしょう。

3.移動式クレーン運転士

消防士が災害現場で使用するクレーン車は、重量物の撤去や救助活動に不可欠です。

移動式クレーン運転士の資格を取得すると、つり上げ荷重5トン以上の移動式クレーンを操作できるようになります。

この資格の試験は、安全衛生技術試験協会が行っており、学科試験と実技試験の両方に合格する必要があります。

合格率は例年6割台と比較的高めですが、実技試験に向けて専門の教習所で学ぶことが一般的です。

この資格は、消防士として幅広い現場で活躍するための重要なスキルとなります。

4.危険物取扱者

危険物取扱者は、消防法で定められた危険物を取り扱う際に必要となる国家資格です。

この資格を取得すると、火災予防のための活動や、火災発生時に危険物を適切に処理する業務に携われます。

資格の種類は多岐にわたり、全ての危険物を扱える甲種、特定の類の危険物を扱える乙種、ガソリンや灯油などを扱える丙種があります。

試験の合格基準は科目ごとに60%以上の正答率が必要で、甲種や乙種の合格率は3割から4割程度です。

危険物取扱者の資格取得に向けた勉強を通して、危険物の性質や消火方法に関する専門知識が身につきます。

消防官採用試験のの難易度

先ほどもご紹介したように、消防士になるためには、各自治体(行政機関)が実施している消防士採用試験に合格しなければなりません。

自治体によって違いはありますが、大学卒業の有無、年齢などによって受けられる試験が区分されています。

東京消防庁(令和3年度の採用試験情報)を例に挙げると、以下のように区分されています。

・専門系(1992年4月2日以降に生まれた人で、学校教育法に基づく大学(短期大学を除く。)を卒業している人(2022年3月卒業見込みを含む。)又は同等の資格を有する人)
・I類(1992年4月2日から2000年4月1日までに生まれた人若しくは2000年4月2日以降に生まれた人で、学校教育法に基づく大学(短期大学を除く。)を卒業している人(2022年3月卒業見込みを含む。)又は同等の資格を有する人)
・II類(1992年4月2日から2002年4月1日までに生まれた人)
・III類(2000年4月2日から2004年4月1日までに生まれた人)

このように4年制の大学ではなく短大や高校が最終学歴だとしても、年齢条件を満たしてさえいれば、消防士の試験を受験することができます。

試験は1次(教養試験・論文試験・適性検査など)と2次(身体・体力検査など)に分かれているのですが、1次の教養試験の内容は試験区分によって変わってきます。

I類は大学卒業程度、II類は短大卒業程度、III類は高校卒業程度の内容になります。

そのため、単純な難易度としてはI類が最も高いということになりますが、採用予定者人数は310名になっています。

II類は100名、III類は220名になので、受験者の人数にもよりますが、学力に自信があればI類が最も受かりやすい可能性があります。

ここで注意してほしいのは、教養試験の試験内容が幅広いことです。

国語や数学、物理や政治、法学や生物などあらゆる分野の問題が出題されるだけでなく、判断推理や資料解釈といった、単純な勉強だけでは磨かれにくい知能に関する問題も出題されます。

また、教養試験の成績が基準点に到達しない場合は論文が採点されないため、教養試験はなんとしてもクリアしなければなりません。

倍率は専門を除いてどの試験区分においても10倍を超えるため、いずれの区分でも採用試験の難易度は高いと言えます。

ちなみに救急救命士の資格を持っていれば、自治体によって有利になることがあります。

もちろん教養試験などをクリアするのは必須なので、その点にはきちんと留意しましょう。

引用URL:
参考:東京消防庁令和3年度消防官募集
http://tfd-saiyo.jp/overview/outline/
参考:東京消防庁消防官(I類・II類・III類)採用試験案内
http://tfd-saiyo.jp/assets/pdf/採用試験案内_1,2,3類_2019年度.pdf
参考:平成30年度 職員採用選考・試験結果(平成31年2月7日現在)
http://www.tfd.metro.tokyo.jp/hp-jinjika/saiyo-kk_h20.html

消防士の仕事には救急救命士(救急隊)という仕事もあります。

「医療行為」は基本的に医師にしか認められませんが、救急救命士であれば医師の指示のもとで救命活動ができる「特定行為」を行えます。

人命救助に関わる仕事がしたいという方は、救急救命士の資格を取得するのが良いでしょう。

消防官採用試験に向けた勉強方法とは?

消防士に、なるためには、各自治体が実施する消防官採用試験に合格する必要があります。

試験内容は筆記試験、体力試験、人物試験など多岐にわたるため、それぞれの対策が必要です。

ここでは、消防官採用試験に向けた主な勉強方法についてご紹介します。

1.専門学校に通う

消防士に、なるため、専門学校に通うことも選択肢の一つです。

専門学校には、公務員試験の対策や、消防士になるため必要な知識・技術を効率的に学ぶことができます。

また、多くの専門学校では就職サポートが充実しており、試験対策や面接指導なども受けられるため、自信を持って試験に臨むことができるでしょう。

2.通信講座で勉強する

通信講座では、自宅などで自分のペースに合わせて学習を進めることができます。

動画で講義を視聴したり、テキストで問題を解いたりすることで、理解を深めていく方法が一般的です。

スマートフォンやタブレットに講義動画をダウンロードすれば、移動時間や隙間時間なども有効活用できます。

ただし、通学制と違い強制力がないため、自分で学習計画を立て、モチベーションを維持することが難しい場合もあります。

また、疑問点をすぐに質問できないため、そのままになってしまい挫折に繋がる可能性もゼロではありません。

3.独学で勉強する

独学での勉強は参考書などを自分で準備するため、予備校などに通う場合と比較して費用を抑えられる点が大きなメリットです。

また、自分のペースで学習を進められるため、苦手分野に時間をかけたり得意分野を短時間で終わらせたりと、自由にペース配分ができます。

時間や場所の制約も少ないため、自身のライフスタイルに合わせて勉強しやすいでしょう。

しかし、独学の場合、自分で計画を立て学習内容や進捗を管理する必要があり、モチベーションの維持が難しいと感じる人もいます。

特に論文や面接、体力試験の対策は独学では限界がある場合も考えられます。

専門学校を選ぶポイントは?

消防士になるため専門学校へ進学を検討する方も多いでしょう。

数ある専門学校の中から自身に合った学校を選ぶことは重要です。

学校選びの際には、消防官採用試験の合格率や、現場実習など実践的なカリキュラムが充実しているかなどを確認することが大切です。

専門学校で効率的に学び、消防士への道を切り拓きましょう。

1.消防官採用試験の合格率

消防官になるため、専門学校を選ぶ際に注目したいのが採用試験の合格率です。

専門学校によって合格率は異なり、実績の高い学校は、試験に合格するためのノウハウや質の高い教育を提供している可能性が高いと言えます。

そのため、過去数年分の合格率を確認し、自身が目指す消防への採用実績を比較検討することが重要です。

2.現場実習のカリキュラムが充実しているか

消防士の仕事は、座学で得た知識だけでなく、実際の現場で活かせる実践的なスキルが非常に重要です。

そのため、専門学校を選ぶ際には、現場を想定した実習カリキュラムがどれだけ充実しているかを確認することが大切です。

実際の消火活動や救助活動に近い環境での訓練は、卒業後に即戦力として活躍するために欠かせません。

学校で学んだ知識や技術を実習を通して身につけることで、就職後に自信を持って現場に臨むことができるでしょう。

消防士としてさらに活躍するなら救急救命士資格

消防士は消火活動や救急活動などができます。

しかし、医療行為はできません。

そこでおすすめなのが、先ほどもご紹介した救急救命士の資格取得です。

救急救命士の資格を取得すれば、消防士は特定行為(医師の指示に従い行う医療処置)に関して無線連絡を基に一部救急処置が許可されます。

消防士として働いている場合の資格取得は、以下のような流れです。

・250時間の救急課程を受ける
・救急隊員として5年もしくは2000時間以上、救急に関する業務を経験する
・救急救命士の国家試験を受験し合格する

救急救命士の資格を取ることは、消防士としての活躍の幅が広がる可能性があります。

国家資格である救急救命士を取得したいなら

消防士として働くために、救急救命士の資格取得は必須ではありません。

しかし、救命活動に関する仕事へ更に関わりたい場合は、救急救命士の資格取得がおすすめだということが分かったのではないでしょうか。

救急救命士の資格取得は独学では難しいですし、消防士になってから勉強を始めるのは時間的に厳しいこともあります。

そんな悩みを抱えている方にこそ、神戸医療福祉専門学校の救急救命士科がおすすめです。

先ほどもご紹介したように、消防士採用試験に合格する前に救急救命士養成校を卒業して資格を取得する方が、時間的には短く済みます。

救急救命士科では、救命活動の基礎から実習や座学で学ぶことができ、模擬試験や習熟度別サポートも魅力です。

また、過去16年の救急救命士の合格率は100%と実績もあります。

消防士を目指している方で、救急救命士の資格にも関心がある方は、神戸医療福祉専門学校の救急救命士科を検討してみてはいかがでしょうか。

救急救命士を目指すなら神戸医療福祉専門学校で学びませんか?

神戸医療福祉専門学校の救急救命士科では、国家試験の合格率は、15年連続で100%!(※2009〜2023年度実績) 最短の2年制で人命救助のプロを目指す! 2年間という限られた期間で、消防や救急救命の現場に即戦力となる技術力が身に付けることができます。

国家試験対策は1年次から実施され、習熟度別に学習をサポート、学生一人ひとりの状況を把握し、国家試験対策担当の教員との情報共有を徹底し、学生が主体的に取り組めます。

ご興味がある方は、ぜひ以下のオープンキャンパスや救急救命士の詳細情報をご覧ください。
また、救急救命士科の学科の詳細を知りたい方は「救急救命士を目指す専門学校」でご紹介していますので、こちらも併せてチェックしてみてください。

卒業生の声

「神戸医療でのシミュレーション実習のおかげで実践力が身につき、どんな現場にも柔軟に対応できている」(兵庫県立播磨南高等学校出身)

「現場をリアルに想定したシミュレーション実習を数多くこなせたことが、とても役立っている」(兵庫県立北条高等学校出身)

「学校で学んだシーンに遭遇する場面もある」(鳥取県立八頭高等学校出身)

「採用後は即戦力の隊員として隊長指揮下に入りました。」(愛媛県立今治工業高等学校出身)

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