作業療法士の給料・年収はどれくらい?地域や年齢、経験年数などの条件別に紹介

  • 神戸医療福祉専門学校
    作業療法士科

  • 神戸医療福祉専門学校 三田校 作業療法士科は、兵庫県で唯一の4年制。
    じっくりと確実に、医療職としての専門性が身につけられます。また、作業療法士の国家試験とは別に、福祉住環境コーディネーター検定試験2級の資格獲得の機会もあります。

人助けをしたいと思い、作業療法士として働こうと思っている方は多いです。
しかしながら、同時に作業療法士の給料と年収について気に掛かっている人も多いのではないでしょうか。
人から尊敬される職業と言えど、生活できるだけの給料を貰えるのか知っていないと、不安になってしまうのも仕方ありませんよね。
ここでは作業療法士の給料と年収について、詳しく解説してみたいと思います。

  • 神戸医療福祉専門学校 作業療法士科

  • 神戸医療福祉専門学校 三田校 作業療法士科は、兵庫県で唯一の4年制。
    じっくりと確実に、医療職としての専門性が身につけられます。また、作業療法士の国家試験とは別に、福祉住環境コーディネーター検定試験2級の資格獲得の機会もあります。

作業療法士の平均給料と年収

はじめに、作業療法士の平均給料と年収を条件別にまとめました。
全体的な平均給料・年収の相場が知りたい方はもちろん、地域や年齢などピンポイントの作業療法士の平均給料・年収が知りたい方もぜひご覧ください。

全体平均

平均給料(月給) 約30万円
平均年収 約431万円

参照:賃金構造基本統計調査 / 令和4年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種|総務省

作業療法士の年収は、以前までおよそ380万円と言われていました。しかし、令和3年に公開された厚生労働省の調査結果によると、現在では作業療法士の平均給料は表の通り、400万円を上回っています。

なお、平均年収のうちの約70万円は年間賞与(ボーナス)にあたります。

それでも、仕事内容や需要を考えると、「作業療法士の年収が約400万円前後は少ないのでは?と思う方は多いかもしれません。

400万円という数字が出ているのは、作業療法士として働いている方の4割が20代ということが大きく影響しています。経験を積んで長く作業療法士として働いている方が少ないことから、年収も上がりにくいのではないでしょうか?

アルバイト・パート・派遣社員

作業療法士はアルバイト・パート、派遣社員の募集もあります。参考までにアルバイト・パート、派遣社員の給料も見てみましょう。

アルバイト・パートや派遣社員で働く場合、時給でお給料が支払われるケースが大半です。

アルバイト・パート 派遣社員
平均時給 約1,300円 約1,400円
平均月給 約214,000円 約224,000円
平均年収 約2,568,000円 約2,688,000円

参照:作業療法士の仕事の年収・時給・給料|求人ボックス

アルバイト・パートや派遣社員は正社員のようにボーナスが支給されないケースが多いことから、フルタイムで週5日働いても、月給や年収が低い傾向にあります。

しかしアルバイト・パートはプライベートを優先しやすいため、子育てと仕事を両立したい場合などの選択肢として人気です。

派遣社員は、様々な施設で広く経験を積みたい方に向いています。

地域別

地域 平均年収
北海道・東北 319万円
甲信越・北陸 330万円
関東 377万円
東海 351万円
関西 353万円
四国 336万円
中国 321万円
九州・沖縄 325万円

参照:作業療法士の仕事の年収・時給・給料|求人ボックス

地域別に見ると、もっとも年収が高いのは関東地方、もっとも年収が低いのは北海道・東北地方で、その差は約58万円です。

正社員の年収だけではなく、アルバイトやパートの時給にも差があるので、引っ越しを視野に入れた就職を考えている方は、地域別の平均年収もしっかりとチェックしておくことが大切です。

施設・企業規模別

10人以上 10~99人 100~999人 1,000人以上
平均給料(月給) 300,700円 317,000円 290,600円 319,000円
平均年収 4,306,800円 4,311,800円 4,168,400円 4,728,900円

参照:賃金構造基本統計調査 / 令和4年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種|総務省

基本的に規模の大きな施設や企業は月給・ボーナスともに多く、年収も高い傾向にあります。

しかし、100~999人の平均給料と年収は、それ未満の規模の施設・企業よりも低いことが調査の結果に表れています。

中規模の施設・企業では思ったように給料や年収をもらえない可能性があるため、就職の際は施設・企業の規模にも注目しましょう。

年齢別

経験年数を考慮しない場合、年齢ごとの平均給料・年収は以下の通りです。

年齢 平均給料(月給) 平均年収
20~24歳 241,200円 3,185,100円
25~29歳 266,200円 3,843,600円
30~34歳 291,300円 4,227,200円
35~39歳 319,000円 4,647,900円
40~44歳 349,000円 5,023,500円
45~49歳 361,800円 5,268,400円
50~54歳 337,500円 4,960,700円
55~59歳 378,300円 5,487,700円
60~64歳 336,100円 4,753,800円
65〜69歳 332,400円 4,853,100円

参照:賃金構造基本統計調査 / 令和4年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種|総務省

表を見ると分かる通り、働き始めである20代の平均給料は約24万円で、一般的な会社員と変わりありません。

ただし、年収やボーナスは年齢と共に増加していくので、キャリアを積みさえすれば、充分な給料の額を得られると言われています。実際に40代には、平均年収が500万円まで上がっています。

もちろん職場の規模などにより給料や年収の上げ幅は異なるかもしれませんが、地道にキャリアを積み重ねる事が、重要だと言えるでしょう。

現在の若い人達は、仕事には給料ではなく心の充実を求める傾向がありますが、作業療法士は理想的な働き方が体現しやすい仕事でもあります。

安定した生活を重視するのか、それともプライベートを重視するのかを、早いうちに決めてキャリアプランを立てておきましょう。

経験年数別

1年未満 1〜4年 5〜9年 10〜14年 15年以上
平均給料(月給) 239,100円 259,800円 277,000円 305,900円 340,100円
平均年収 2,926,700円 3,722,400円 4,023,000円 4,436,500円 5,056,900円

参照:賃金構造基本統計調査 / 令和4年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種|総務省

多くの仕事がそうであるように、作業療法士も経験年数が増えるほど給料や年収が上がる傾向にあります。15年以上の経験を積むことで、ボーナスを含めた年収が500万円を超える可能性も。

1年未満の月給や年収は一般的な会社員と大差ないため、作業療法士を目指すのであれば、長く働き続けるつもりでキャリアプランを立てましょう。

作業療法士の働き方

作業療法士の働き方
キャリアを積めば年収500万円超えを望める作業療法士。しかし、作業療法士の魅力は給料面だけではなく、働き方にもあります。

作業療法士は国家資格であるため、福利厚生や各種手当が充実している特長があります。

なおかつ、ほとんどの職場ではシフト制かつ休日は週2日というケースであるため、プライベートとの両立がしやすいという声が上がっています。

そして、作業療法士の男女の割合は女性の方が多いため、出産や子育てに関しての理解を比較的得やすいです。

つい給料や年収に目がいってしまうのは仕方ありませんが、福利厚生や各種手当、プライベートや家庭との両立という点にも着目すると、見え方がだいぶ変わってきます。

作業療法士はワークライフバランスという点においても魅力的と言えるのではないでしょうか。

作業療法士の特長

働き方の他にも、作業療法士の仕事には以下のような特長があります。

安定した職業

作業療法士になるには国家資格が必要ですが、専門職であるからこそ、職を失いにくい傾向があります。
以前までは医療施設がメインの職場でしたが、現在では介護事業所や児童福祉施設、老人ホームなどでも働いている方が多くいます。
そのため、年収はサラリーマンと比較するとあまり増加はしないかもしれませんが、全国各地に作業療法士として働ける職場が点在していると言えるでしょう。
それは需要があるという証であるため、生涯を通じて失職するケースが少なく、安定して給料を得続けることが可能なのではないでしょうか。

パートでも働ける

パートでも働ける女性の作業療法士の場合だと、出産や子育てを機に離職してしまうケースが多々あります。
しかしながら、パートや非常勤職員として復帰し働いている女性もいます。
それは作業療法士という職業において、一度働いている経験というアドバンテージが大きいと言える証なのではないでしょうか。
職場によっては育児を優先にして働けるだけでなく、雇用保険への加入や有給の使用が可能な場合もあります。
そして、先程もご紹介したように女性の割合が多いため、家庭との両立という面で理解が比較的得られやすいです。
そのため、育児を優先したいと考えている女性の方は、パートとしても働ける職場を探してみましょう。

作業療法士が給料アップを目指すには

作業療法士が給料アップを目指すには
どのような働き方をするにしても、給料はできるだけアップさせておきたいものです。
作業療法士として給料アップを目指すなら、以下の方法を実践してみてください。

経験を積む

前述の通り作業療法士は、経験年数が増えるほど給料も上がる傾向にあります。これは、作業療法士が専門性が高く、知識だけではなく技術も求められる仕事であるためです。

作業療法士として給料アップを目指すなら、まずは長く働き続けることを目標にしましょう。働き続ける中で自然とノウハウが身につき、少しずつ給料もアップしていくはずです。

また、リハビリテーション科長などの役職に就けば役職手当をもらえるケースもあります。責任は増えるものの、ひたすら仕事に打ち込んで給料を上げたいという方は目指してみてください。

資格を取得する

施設や企業によっては、以下のような仕事に関連する資格を取得することで手当をもらえる場合があります。

  • 認定作業療法士
  • 専門作業療法士
  • 認定訪問療法士
  • 呼吸療法認定士

資格を取得することで知識・技術を持つことの証明になり、そのスキルが評価されて給料アップにつながることも。将来のために資格を取りたいと考えたら、ぜひ紹介した資格の取得を検討してみてください。

活躍の場を広げる

近年の作業療法士は、医療機関以外でも必要とされるようになっています。介護事業所や児童福祉施設などが一例です。

また、学問として作業療法を教えたり、研究したりする作業療法士もいます。このように活躍の場を広げ、ノウハウを得ることでも給料アップを見込めるでしょう。

作業療法士を目指す20代の方へ

作業療法士として働いている方は20代が多いため、ある程度まで働かないと、年収が中々上がりにくい現状は否定できません。
しかしながら、作業療法士にはキャリアを積んだ経験豊富な方が比較的少ないため、長く働いてさえいれば、満足に生活できるだけの給料を得られます。
それには我慢が必要かもしれませんが、そもそもとして、作業療法士は素晴らしい職業です。
年収だけでなく、ワークライフバランスや福利厚生という面にも目を配りつつ、何よりも人助けをしているという自覚を強く持ち続けましょう。

まとめ

作業療法士は、年収だけでは一概に語れない職業です。
働いていると給料にばかり目がいってしまうかもしれませんが、広い視野で見てみると、仕事内容も含めとても魅力的です。
その点にも是非焦点を当てて、作業療法士になるために邁進しましょう。

作業療法士になるには知っておきたいこと

作業療法士を目指すなら神戸医療福祉専門学校で学びませんか?

神戸医療福祉専門学校の作業療法士科では、国家試験の合格率が91.3%(2019年度実績)と高く、就職率はなんと100%(2019年度実)です。

4年制で基礎にしっかり時間をかけて段階的に無理なくレベルを高めていくことでき、卒業時には大学卒業と同等の称号「高度専門士」が附与されます。

卒業生の声

「チーム医療が徹底されていて、患者さん一人ひとりに質の高い医療を提供できることにひかれました。」(2018年度卒業)

「医療チームのなかで、患者さんの生活に寄り添う役割」(2016年度卒業)

「入学時から憧れていた児童や精神科領域へ進む」(2016年度卒業)

>>卒業生の声の詳細はこちら

ご興味がある方はぜひ以下のリンクより学校の詳細をご覧ください!

監修・運営者情報

監修・運営者<神戸医療福祉専門学校 中央校>
鍼灸・介護・精神
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