介護福祉士の給料・年収とは

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神戸医療福祉専門学校 中央校 介護福祉士科は13年連続で就職率100%!
文部科学大臣から、より実践的な職業教育に取り組んでいる専門学校として「職業実践専門課程」の認定を受けており、2年間で即戦力となる介護福祉士が目指せます。

高齢化が進む現代の社会において、介護福祉士として働く人というのは必要不可欠になっています。
しかしそのように社会での高いニーズがあるのにも関わらず、給料が少ないというイメージがあるのが実情です。
将来、介護福祉士になりたいと考えている人にとっても、就職する上で気にかかるのはやはり給料や年収の面ではないでしょうか。
ここではそんな介護福祉士の給料や年収に着目してお話ししたいと思います。

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この記事の執筆者神戸医療専門学校 中央校 介護福祉士科

神戸医療福祉専門学校 中央校 介護福祉士科は13年連続で就職率100%!
文部科学大臣から、より実践的な職業教育に取り組んでいる専門学校として「職業実践専門課程」の認定を受けており、2年間で即戦力となる介護福祉士が目指せます。

介護福祉士の平均的な給料・年収

介護福祉士の平均月収は、2021年度(令和3年度)で328,720円という調査結果が出ています。また、平均年収は、平均月収×12か月の計算で3,944,640円になります。

ただしこれは額面での給料と年収。手取りは額面の約7〜8割と言われています。

多めに見積もって8割の手取りで算出すると、月収の手取り平均は約26万円(262,976円)、年収の手取り平均は約315万円(3,155,712円)となりました。

参考:令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果

勤務先ごとの給料・年収

介護福祉士の平均収入を、勤務先ごとに見ていきましょう。施設の形態により業務量や内容に差が出るため、それに伴って収入も変動します。業務の負担が大きい施設形態であるほど、収入が多い傾向にあります。

施設 平均月収 平均年収
特別養護老人ホーム 356,310円 4,275,720円
介護老人保健施設 347,570円 4,170,840円
有料・軽費老人ホーム 335,920円 4,031,040円
全体平均 328,720円 3,944,640円
訪問介護事業所 321,350円 3,856,200円
介護医療院 320,900円 3,850,800円
グループホーム 306,430円 3,677,160円
デイサービス 289,000円 3,468,000円

参考:令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果

特別養護老人ホーム

もっとも平均収入が高いのが、”特養”と呼ばれる特別養護老人ホーム。月収で約35.6万円、年収で約428万円となっています。

ただし、24時間体制でスタッフが必要になるため夜勤が含まれるという背景も理解しておきましょう。

介護老人保健施設

特養の次に平均収入が高いのが、”老健”と呼ばれる介護老人保健施設。月収で約34.7万円、年収で約417万円となっています。

こちらも特養と同じく24時間体制でスタッフが必要になるため、夜勤が含まれます。

有料老人ホーム・軽費老人ホーム

有料老人ホームや軽費老人ホームなどの”特定施設入居者生活介護事業所”の平均月収は約33.5万円、平均年収は約403万円となっています。

特養、老健と同じく24時間体制でスタッフが必要なため、夜勤が含まれます。

訪問介護事業所

訪問介護事業所の平均月収は約32.1万円、平均年収は約385万円となっています。

介護者の自宅に訪れホームヘルパーとして生活を補助するという働き方なので、夜間の稼働がないという点では負担が軽いでしょう。

介護医療院

介護医療院の平均月収は約32万円、平均年収は約385万円となっています。

介護レベルが高い高齢者が集まる施設ですが、医療サービスは看護スタッフによって行われます。

グループホーム

グループホームの平均月収は約30.6万円、平均年収は約367万円となっています。

介護度が比較的低い高齢者が集まる施設のため、数ある介護施設と比較すると業務負担は軽いと言えるでしょう。

デイサービス

デイサービスの平均月収は約30.6万円、平均年収は約367万円となっています。

介護度が比較的低い高齢者が集まることと、日勤のみの勤務が可能なことからグループホームと同じく業務負担は比較的軽いと言えます。

雇用形態ごとの給料・年収

介護福祉士の平均収入は、雇用形態によっても変わってきます。正社員は常勤として月収で働き、アルバイトや派遣などの非正規雇用は非常勤として時給で働くケースが多いようです。

雇用形態 平均月収 平均時給
常勤 187,180円 1,040円
非常勤 140,380円 1,130円

参考:令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果

常勤の場合

常勤の場合の平均月収は約18.7万円、平均時給に換算するとは約1,040円となっています。

日本の平均収入と比較すると低めではありますが、持っている資格や業務内容、勤め先の制度などによって昇給や賞与がもらえるケースが多く見られます。

非常勤の場合

非常勤の場合の平均月収は約14万円、平均時給に換算するとは約1,130円となっています。

常勤の場合と同じく、資格や業務内容、勤め先の制度によって昇給の可能性があります。一般的な非正規雇用の時給と比べると、比較的高い時給で働くことができます。

介護福祉士の給料・年収を上げる方

介護福祉士の給料・年収を上げる方
介護福祉士として働く上で、昇給を目指していきたいと考える方も少なくないはず。ここでは給料をアップするための方法を5つ紹介していきます。

1. 関連資格を取得する

介護福祉士の上位資格として「認定介護福祉士」という資格があります。

民間資格ではありますが

  • 介護福祉士の資格を持っている
  • 5年以上の実務経験がある
  • 100時間以上の研修歴がある

などの条件が揃っている状態で、全22科目の養成カリキュラムを受講、修了したのちに書類を提出することで取得できます。

介護福祉士として働きながらとなると少し大変にはなりますが、チームのマネジメントやメンバーの指導などの業務に携われるようになるため、昇給を目指して取得してみるといいでしょう。

また、「ケアマネージャー(介護支援専門員)」の資格も昇給に有力。

こちらも民間資格ですが、

  • 介護福祉士、医師、理学療法士などの国家資格を持っている
  • 5年以上かつ900日以上の実務経験がある

などの条件が揃っていれば受験資格を得ることができます。

2. キャリアアップを目指す

環境の整っている職場であれば、能力や役職が上がるにつれて給料もアップしていきます。

リーダーシップがあり積極的に職場環境の改善に取り組んでいる、後輩スタッフのサポートができる、施設の高齢者からの評判がいいなど、評価につながる実績があれば役職アップや昇給を目指しやすいでしょう。

3. 勤続年数を重ねる

介護福祉士は、勤続年数を重ねていくごとに、給料が上がっていく傾向にあることがわかっています。令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果による勤続年数別の平均月収は、以下の通りです。

勤続年数 平均月収
1年(勤続1年~1年11か月) 290,980円
5年(勤続5年~5年11か月) 318,820円
10年(勤続10年~10年11か月) 327,590円
15年(勤続15年~15年11か月) 343,880円

あくまでもデータなので、職場によっては上記より昇給の幅が狭かったり、多くの昇給が期待できたりすることもあります。

今の職場環境に満足している場合は、勤続年数による給料のアップを目指して働いてみるのもいいかもしれません。

4. もらえる手当の幅を増やす

介護福祉士では、

  • 役職手当
  • 資格手当
  • 深夜手当
  • 年末年始手当

など、さまざまな手当があります。役職手当はキャリアアップが必要になってきますが、深夜手当や年末年始手当は比較的もらいやすい手当です。

夜勤手当の相場は1回につき5,000〜7,000円程度なので、週1回夜勤を増やすだけでも2〜3万円の給料アップが見込めます。年末年始手当も含めれば、年収で考えると大きく収入が変わってくるので、スケジュールに無理のない程度に夜勤や年末年始の勤務を増やしてみるといいでしょう。

5. 給料の高い職場に変える

【250文字】
現在の職場で給料のアップが見込めない場合は、今より条件のいい職場に思い切って転職してしまうのも一つの手。

例えば、現在の職場の業務形態がグループホームの場合、訪問介護事業所に転職するだけで平均月収ベースで考えると約2万円の給料アップが見込めます。

業務形態を変えないで昇給を目指す場合は、ハローワークや転職サイトで福利厚生や待遇、昇給制度などを確認しながら自分に合った条件の職場を探すのが無難でしょう。

また、給料は地域によっても大きく変わってきます。地域相場もチェックしながら、可能な範囲で県や市をまたいで働くことも選択肢に入れてみるのもおすすめです。

介護福祉士の給料はこれから上がる?

介護福祉士の給料はこれから上がる?
近年日本では介護職に従事する人が少ないことが課題になっています。

そんな問題を解消するために「介護職員処遇改善加算」という施策が実施されているのを知っていますか?

この施策は、介護福祉士を含む介護職員の給料をベースから引き上げるためのもの。

いくつかの条件を満たした事業所に対して、政府から報酬が支払われるというものです。給料が約9,000円アップできる程度の金額になっており、必ず従業員に支給されることになっています。

このように、介護職の給料や待遇を改善するための施策が進んできているため、今後も少しずつではありますが給料が上がっていくことが期待できるでしょう。

【カンタン解説】介護職員処遇改善加算とは?令和4年度最新

まとめ

以上、介護福祉士の給料・年収についてでした。いかがでしたか?

介護福祉士の平均給料は32万円前後で、年収にしておよそ394万円前後となっていることがわかりました。

勤務先や役職によって給料も変わり、また資格を取得することで昇給も望むことができます。その他、手当やキャリアアップで給料を上げることもできるため、努力次第で自分の望む給料・年収に近づくことができるでしょう。

決して楽な職種だとは言えませんが、やりがいがあり、人のサポートをするのが好きな人に向いている職業です。やりがいと収入のバランスを取りながら、仕事を充実させていきましょう。

介護福祉士を目指すなら神戸医療福祉専門学校で学びませんか?

神戸医療福祉専門学校 中央校では、介護福祉士になるための知識と経験を身につけ、資格を取得することができます。

2年間で資格を確実に取得するためのサポート体制が万全。就職後すぐに現場で活躍できるよう、実習や講習なども充実しています。

国家試験全員合格と就職全員内定に向けて取り組んでいるので、国家試験である介護福祉士の合格率は96.8%!(2017~2020年度実績)
また、希望者の就職率は13年連続で100%に達しています。(2009~2020年度実績)

学内でじっくりと学んだ後、自信をもって学外実習にのぞめ、2年間の多彩な実習で即戦力となる介護福祉士を目指します。

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