ホームヘルパー(訪問介護員)のお仕事とは?具体的な仕事内容やメリット・デメリットを解説

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神戸医療福祉専門学校 中央校 介護福祉士科は13年連続で就職率100%!
文部科学大臣から、より実践的な職業教育に取り組んでいる専門学校として「職業実践専門課程」の認定を受けており、2年間で即戦力となる介護福祉士が目指せます。

高齢者など要支援者の自宅を訪問し、利用者にとって必要な支援を行うのがホームヘルパー(訪問介護員)の仕事です。

しかし、身の回りのお世話や家事手伝いをするなどのイメージはあっても、その具体的な仕事内容についてはよく知らないという方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、介護職に興味がある方のために、ホームヘルパーの詳しい仕事内容や、老人ホームなどの施設介護と比較した場合の訪問介護のメリット・デメリットについて紹介していきます。

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この記事の執筆者神戸医療専門学校 中央校 介護福祉士科

神戸医療福祉専門学校 中央校 介護福祉士科は13年連続で就職率100%!
文部科学大臣から、より実践的な職業教育に取り組んでいる専門学校として「職業実践専門課程」の認定を受けており、2年間で即戦力となる介護福祉士が目指せます。

ホームヘルパーとは

ホームヘルパーというのはあくまでも通称で、介護保険法における正式な名称は訪問介護員といいます。

高齢者など要介護者の自宅を訪問し、日常生活の援助など必要な介護サービスを提供します。

ホームヘルパーになるには

ホームヘルパー(訪問介護員)として働くには、介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)の資格が必要です。

また、その上位資格である介護福祉士実務者研修や介護福祉士などの資格でも構いません。

介護職員初任者研修は、介護のスタート資格として位置付けられているものです。

所定のスクールで約130時間以上の講習を受け、筆記試験に合格することでその資格が取得できます。

>>ホームヘルパー(訪問介護員)になるには?何の資格が必要?

ホームヘルパーの仕事内容

ホームヘルパーの仕事内容
ホームヘルパーの仕事には大きく分けて、身体介護生活援助、そして通院介助の3つがあります。

身体介護

食事や入浴、排せつ、着替えの介助など、利用者が自力で行うことが困難な日常動作をサポートする仕事です。

寝たきりなどの利用者さんには対しては、床ずれ予防のために体位変換介助なども行います。

こういった利用者の体に直接触れて行う身体介護には、正しい知識と技術が求められるため、ホームヘルパーとなるのには介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)以上の資格が必要です。

生活援助

料理や掃除、洗濯など、身体介護以外の面で日常生活を援助する仕事です。

特に一人暮らしの方は、生活に必要な家事を全てこなすには身体的負担が大きいです。
このため、ホームヘルパーが自宅を訪問して、暮らしに必要な家事の一部分を請け負います。

日用品の買い出しや薬の受け取りなどの外出も、こういった生活援助の仕事の一つです。

通院介助

利用者の通院に関するケアを行う仕事です。

自宅から病院など医療機関までの移動や受診の手続きをサポートします。

歩行や車椅子走行の介助はもちろん、ホームヘルパーが自ら車を運転して、利用者を病院まで連れて行くこともあります。

ただし、あくまでも利用者の通院に対するケアとなるため、病院の待合室や診察室などへの付き添いはできません。

訪問入浴との違い

訪問介護とよく混同されがちなサービスとしては、訪問入浴があります。

訪問入浴とはその名の通り入浴に特化したサービスで、利用者の自宅へ特別な車両で訪問し、専用の簡易浴槽を持ち込んで入浴を行うサービスです。

訪問入浴専門の事業所によって運営されていることが多く、基本的には介護スタッフ2名と看護師1名の3名体制で派遣されます。

ホームヘルパーが活躍している場所

ホームヘルパーが活躍している場所
ホームヘルパーの主な就職先は、訪問介護事業所(ヘルパーステーション)です。

流れとしては、利用者や居宅介護支援事業所、地域包括支援センターなどから、訪問介護事業所に対してサービスの依頼が発生。
これを受けて、まずは訪問介護事業所のサービス責任者が実際に利用者の自宅を訪問し、依頼内容に基づいたサービスの説明を行います。

利用者の同意が得られたらその後、改めてケアマネジャーや各関係事業所が集まって、利用者とともにサービス計画についての会議を行い、訪問介護計画書を作成します。

この訪問介護計画書に基づいて利用者の自宅を訪問し、実際に介護サービスの提供を行うのが、ホームヘルパーの仕事です。

また、最近では高齢者専用賃貸住宅で活躍しているホームヘルパーも増えてきています。

訪問介護事業所に所属するホームヘルパーと提供するサービス内容について大きな違いはなく、利用者が快適に過ごすためのお手伝いをします。

ホームヘルパーとして働くメリット・デメリット

介護業界で働く場合、訪問介護員(ホームヘルパー)ではなく老人ホームなどの施設の介護スタッフとして働く方法もあります。

そこで次は、訪問介護員(ホームヘルパー)として働くメリット・デメリットについても紹介していきます。

ホームヘルパーとして働くメリット

訪問介護員(ホームヘルパー)として働くメリットとしては主に、以下のような点があげられます。

  • 丁寧な介護サービスを提供できる
  • 人間関係のストレスが少ない
  • 時間の融通が利くため働きやすい

次から次へとやることが尽きない施設介護では、どうしても介護が画一的になりがち。

それに対して訪問介護員(ホームヘルパー)は、利用者一人一人に合わせて丁寧な介護サービスを提供できます。

長い時を共に過ごし相手のことを知っていけば、よりニーズに即したオーダーメイドの介護や、より利用者に適した自立支援の提案などができるようになり、業務を工夫する面白さも出てくるでしょう。

また、訪問介護員(ホームヘルパー)は基本的に、利用者と1対1になることが多いです。
他の介護スタッフと現場で一緒に働くわけではないため、職場内における人間関係のストレスが少ないのもメリットの一つといえるでしょう。

そのほか、パートタイムとして勤務する場合は午前中に2件だけ訪問するなど、自由な時間帯で働きやすいというメリットがあります。

ホームヘルパーとして働くデメリット

反対に、訪問介護員(ホームヘルパー)として働くデメリットとしては主に、以下のような点があげられます。

  • 介護の知識や技術が偏ってしまう可能性がある
  • アクシデントに一人で対応しなければならない場合がある

訪問介護は基本的に一人で行うといいましたが、それがかえってデメリットになることもあります。

例えば、施設介護では常に周囲に他の介護スタッフがいるため、何かあった時は助言を得ることができますが、訪問介護となるとそうはいきません。

周囲から学ぶ機会が少ないため、つい介護のやり方が自己流になったりして、介護知識や介護技術がかたよってしまう可能性があります。

また、何かアクシデントが発生した際は一人で対応しなければならない場合があるというのも不安材料の一つだといえるでしょう。

ホームヘルパー(訪問介護員)のやりがいや魅力

ホームヘルパー(訪問介護員)のやりがいや魅力
介護の仕事のやりがいといえばやはり、利用者やそのご家族の方から直接感謝の言葉を聞けることではないでしょうか。

特にホームヘルパー(訪問介護員)は、介護職の中でも一人一人の利用者と密接に関わり、いっしょに過ごす時間も長い仕事です。

そのぶん利用者の方と強い信頼関係を構築できるため、人とのつながりやあたたかさを感じやすいのが魅力だといえるでしょう。

ホームヘルパーの気になる給与事情

ホームヘルパー(訪問介護員)として働きたいという人は、給料も気になるポイントの一つですよね。

ホームヘルパーの平均年収は約303万円。
正社員の場合は290万〜380万円の水準が一般的で、月給で換算すると25万円。
初任給は大体19万円前後が相場のようです。

これは、日本の平均年収である436万円(※2019年時点)と比較すると、やや低い数値といえます。

一方、非正規雇用の場合は、派遣社員の平均時給が1,373円、アルバイトやパートの場合は、 1,049円となっています。

まとめ

ホームヘルパー(訪問介護員)は利用者の自宅を訪問し、身体介護や生活援助、通院介助などを行う仕事です。

老人ホームなどの施設介護とちがって、基本的に利用者と1対1となるお仕事ですので、そのぶん丁寧な介護サービスを提供できたり、利用者と強い信頼関係を構築しやすいなどのメリットがあります。

そんなホームヘルパーとして働くには、介護職員初任者研修以上の資格が必要ですが、もし介護業界で長く働くことを考えているなら、介護福祉士の資格を取得するのがおすすめ。

介護関係の資格の中で唯一の国家資格ですので信頼性が高く、給料などの待遇が良くなるほか、今後のキャリアアップにも有利となります。

介護業界への就職や転職を考えている方は、ぜひ1度取得を検討してみてくださいね。

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