外見と心をケアする人工パーツ!エピテーゼの作り方

外見と心をケアする人工パーツ!エピテーゼの作り方
  • 神戸医療福祉専門学校
    義肢装具士科

  • 神戸医療福祉専門学校 三田校 義肢装具士科は日本で唯一の4年制。
    義肢装具士の輩出数全国No.1の名門校で、国際義肢装具協会(ISPO)の認定校です。
    モノ作りと医療を深く学ぶ実習中心のカリキュラムで確かな力が身につきます。産学連携による特別実習では、グローバルな最新技術が学べ、パラアスリート支援の第一人者である臼井二美男先生など、業界の第一線で活躍されているさまざまな方の講義が受けられます。

エピテーゼ(Epithese)とは、身体にとりつける人工ボディパーツのことです。

目や鼻などの顔面、爪や指などといった体の一部分を、人体そっくりに再現していて、身体の一部を失ってしまった人の見た目を補うことで、外見だけでなく、その心をもケアする医療用具となっています。

今回の記事では、そんなエピテーゼとは何か?というところから、その作り方について解説します。

  • 神戸医療福祉専門学校 義肢装具士科

  • 神戸医療福祉専門学校 三田校 義肢装具士科は日本で唯一の4年制。
    義肢装具士の輩出数全国No.1の名門校で、国際義肢装具協会(ISPO)の認定校です。
    モノ作りと医療を深く学ぶ実習中心のカリキュラムで確かな力が身につきます。産学連携による特別実習では、グローバルな最新技術が学べ、パラアスリート支援の第一人者である臼井二美男先生など、業界の第一線で活躍されているさまざまな方の講義が受けられます。

エピテーゼとは?いろんな場所で活躍する製作技術

エピテーゼとは医学用語で、人体の一部を本物さながらに再現した人工ボディパーツのことです。

生まれつきや事故・病気で、指や顔など体の一部をなくしてしまった人向けに、見た目を整えるために使われます。

海外では、義手や義足などもエピテーゼとして含まれる場合がありますが、日本では少し別の扱いです。

手足の機能を回復するために作られる義肢装具とちがって、自然な見た目を再現することを目的とした医療用具という位置付けになるため、例えば「乳がんで胸を失ってしまった」「事故で失った指を隠すためにずっと包帯を巻いている」等で悩んでいる方などに向けて作られています。

医療用シリコンなどで本物そっくりにつくられたエピテーゼには、このような外見からくる自信のなさや悩みを解消し、見た目と心を補う役割があります。

エピテーゼの大きな特徴は、生身の人体そっくりのリアリティのある表現が可能なことです。

このためその製作技術は医療の現場にとどまらず、映画の特殊メイクなどでも活用されています。

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神戸医療福祉専門学校の義肢装具士科はケガや病気によって失われた身体機能を「医学」、「工学」、「芸術」の視点から、最新の技術を修得できます。

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主なエピテーゼの種類

利用者の一部となるエピテーゼは、完全にオーダーメイド制となります。
必要としている方の目的に合わせて、さまざまな体の一部が再現可能です。

そこでエピテーゼの中でも特に需要の多い、以下の3つのパーツについてそれぞれ簡単に説明していきましょう。

  • 目や鼻など顔のパーツ
  • 指や爪など手のパーツ
  • 胸などプライベートゾーンのパーツ

目や鼻など顔のパーツ

エピテーゼを使えば、顔の欠損や変形を元の形に再現したり、アザや火傷の跡をカバーしたりすることが可能です。主なエピテーゼの種類

実際に、事故で失った顔の半分をエピテーゼで再現したという事例も報告されています。

このようにエピテーゼの高度な技術なら、眉毛やまつげの植毛はもちろん、義眼や鼻など顔のメインパーツまでが復元可能です。

虹彩の色や毛細血管など細部までこだわった製作技術によって、自然な見た目を取り戻すことができます。

指や爪など手のパーツ

生まれつきや、事故で欠損した指や爪などの手先のパーツは、エピテーゼの中でも要望を受けることが多いものの一つです。

材料としては主に医療用シリコンが使われ、指サックのようにかぶせて使用するキャップ式(はめ込み型)が一般的となっています。

着用の頻度にもよりますが、その耐久性は1〜3年ほどです。

最近では、女性がおしゃれを楽しめるようにという配慮から、マニキュアが使用可能なタイプなども製作されています。

胸などプライベートゾーンのパーツ

エピテーゼが使われるのは、いつも目に見える体の部分だけではありません。

胸などの普段は隠されているプライベートゾーンを補うのも、エピテーゼの大切な役割の一つです。

そのため、乳がんの手術後、乳房の再建を希望しなかった人や、性同一性障害の方など、デリケートな問題にも寄り添うケアが可能です。

実際に乳房はエピテーゼで需要が多いものの一つとなっています。

耐用年数はおよそ3〜5年で、専用の接着剤で装着するため温泉や公共施設でも心配なく入浴が可能です。

また、お湯に浸かると色が変化する、といった自然な見た目を追求したものや、乳頭のみの再建など、せんさいなニーズに応えるエピテーゼの技術が開発されています。

エピテーゼの作り方は?人工パーツの製作工程

一人一人の体に合わせて作るエピテーゼは、完成までに1〜3ヶ月かかるのが基本です。

製作工程はパーツによって異なりますが、今回は指のエピテーゼを例にその作り方を紹介します。

カウンセリング

利用者が自信を持って装着できるエピテーゼを完成させるためには、エピテーゼ製作技術者(メディカルアーティスト)と会って話すのが一番大切になります。

このためエピテーゼの完成までは、カウンセリングや型取りのために2〜3回の面会が必要です。

悩みを相談し、症例写真や製品サンプルを見てイメージを確認・共有していき、希望するエピテーゼの形や特徴を決めていきます。

型取り

型取りをして石膏の模型を製作します。
それをもとに、シリコンで指を形づくっていきます。

フィッティング・着色

撮影した写真をもとに、大まかな着色をおこないます。

指としての形が整ったら、サイズ調整や細やかな彩色表現のためにいったん仮合わせします。

その後、フィットしているかどうかを確認しながら、他の部分と比べて浮かないよう、利用者の肌の色に合わせてシワや指紋などの表情をつけていきます。

仕上げ

仮合わせの結果や、お客様からのフィードバックをもとに、エピテーゼのサイズや長さ、色彩を修正します。

納得のいく仕上がりになるまで仮合わせと修正を繰り返し、完成です。

【参考URL】
神戸医療福祉専門学校「『オープンキャンパスまるわかり!』まるで本物の身体⁉エピテーゼを知ろう!編」

人工パーツで人生が生まれ変わる

人工パーツで人生が生まれ変わる
生まれつきや事故・病気で身体の一部を失った人向けに、さまざまな体の一部を再現する人工ボディパーツがエピテーゼです。

エピテーゼのカバー範囲は幅広く、指や爪などの手先から、眼窩や鼻などの顔面部、さらには乳房などのプライベートゾーンまで再現可能なため、利用する方の人生を変える手助けができると言えるでしょう。

また、同じ人工パーツには、機能的な回復を目指す医療用具が義肢装具と呼ばれるものもあり、どちらも心のケアにつながる大切な役割を担っています。
2021.4.1時点で、国家試験である義肢装具士の合格者は5,887名いると言われてます。

その人が本来持っている笑顔を取り戻すお手伝いができる仕事を、わたしたちと一緒に目指しませんか?

心のケアに欠かせない義肢装具を作る技術を本格的に学べるのが、神戸医療専門学校の義肢装具士科です。

義肢装具士について少しでも気になった方は、ぜひ無料の資料請求からチェックしてみてくださいね。

参考:義肢装具士情報|公益財団法人テクノエイド協会

義肢装具士を目指すなら神戸医療福祉専門学校で学びませんか?

神戸医療福祉専門学校の義肢装具士科は、国家資格である義肢装具士の合格率が96.7%!(2019年度実績)
義肢装具士養成校、日本で唯一の4年制専門学校で、最新技術&グローバルな学びで多彩な活躍を目指せます。

4年制独自のカリキュラムで、医学や工学の基礎知識から整形靴の本場であるヨーロッパでマイスターの国家資格を取得したヘルプスト先生より直接指導を受けられます。

卒業生の声

「患者さんの願いを叶えられるスペシャリストをこれからもめざしていきます。」(2017年度卒業)

「患者さんに本当に喜んでいただけた時、やりがいを感じます。」(2008年度卒業)

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