スキー
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神戸医療福祉専門学校の義肢装具士科4年制は3年連続 国家試験合格率100%。義手・義足・装具などを通じて「動きたい」「歩きたい」を支える専門職。ものづくりと医療の融合分野として、義肢装具士の魅力などを紹介します。

「義足でスキーってできるの?」「スポーツに関わる医療の仕事がしたい」
そんなみなさんに知ってほしいのが、義肢装具士(ぎしそうぐし) という医療系国家資格です。

義肢装具士は、ケガや病気で手足を失った方に義足・義手をつくるだけでなく、スポーツを楽しむための“競技用義足”を製作・調整する専門家。

スキーのようなダイナミックなスポーツでは、義肢装具士の技術が欠かせません。

義足でスキーができる理由は「義肢装具士の技術」にある

スキーは、体重移動、バランス保持、膝・足首の柔軟な動きが求められるスポーツ。

義足でこれを実現するには、義足の構造をスキーに最適化する技術が必要です。

義肢装具士は、体重のかけ方、残存肢の状態、スキーのレベル、競技用ブーツとの相性を細かく分析し、義足を“その人専用”に調整します。

つまり、義足でスキーができるのは、義肢装具士が「その人が安全に、そして楽しく滑れる義足」をつくっているからなのです。

スキー用義足はどう作られる?

スキー用義足は、日常生活用の義足とは構造が異なります。義肢装具士は次のような工夫を行います。

衝撃吸収性の高い素材を使用、膝継手(ひざの関節)をスキー動作に合わせて調整、スキーブーツにフィットするソケット(義足と身体の接続部)を製作、転倒時の安全性を考慮した設計、左右のバランスを整える微調整、これらはすべて、義肢装具士の専門知識と技術によって実現します。

「義足でスキーができる」その裏側には、義肢装具士の緻密な計算と職人技があるのです。

スキー用の義足の特徴

まずはスキー用の義足とは何か、基本や特徴について解説します。スキー用の義足は、日常生活で装着する義足と形状は似ていますが、機能に大きな違いがあります。

1つはスキー特有の負荷に耐えられる機能です。

スキーの場合は、滑走時に関節などへ強い負荷が生じるだけでなく、脚を曲げた状態と伸ばした状態、中間の姿勢などさまざまな姿勢で体重を支えます。

そのためスキー用の義足に求められる機能は、強い衝撃や負荷に耐えられる機構と競技としてスキーの記録を伸ばせることです。

また、スキー用の義足は、大きく2つの特徴もあります。

①防水機能に優れている
②油圧と空圧2つの機構を使用している

これらの特徴について、さらに詳しく解説していきましょう。

防水加工

スキーを行うと義足に雪が入るため、通常の義足ではサビなどの劣化に繋がってしまわぬように防水加工が必要です。

そのためスキー用の義足は防水加工されたパーツを組みこみ、雪が入っても機能性に影響を与えないよう対策されています。

具体的な防水加工部は、以下のように各パーツに施されているのが特徴です。

  • 可動部でスキー場など雪だけでなくプールなどにも対応しているタイプがある
  • 足裏
    防水加工だけでなくすべり止めなども付けていることが多い
  • アダプター
    いわゆるすねの部分。足裏と膝部分との接続部分に防水加工を施すだけでなく、クランプやネジにも防水効果がある
  • ライナー
    太ももや膝など義足を装着するパーツにも耐水性を付けたパーツがある
  • 油圧と空圧のシリンダー

    スキー用の義足には、油圧式と空圧式2つのシリンダーをすねに該当する部分に実装しています。

    シリンダーとは、伸縮運動を支える機械部品の1つで、内部に液体や空気を入れると小さな圧力で大きな力を出す仕組みのことです。

    そしてシリンダーの機能には、以下のような強みがあるのでスキー用の義足にも用いられています。

    • 出力
      小さな力で大きな力を出す
    • 速度
      伸縮や何らかの動きの速度を制御できる(筋肉のように速く曲げたり、ゆっくり動かしたりできる)

    スキー用の義足の場合は、油圧式と空圧式のシリンダーを用いて、脚の曲げ伸ばしをスポーツ時の負荷に耐えられるよう制御しています。

    また、それぞれの役割を簡単に解説します。

    • 油圧式
      膝を曲げる時にかかる大きな力を、油の抵抗力で制御
    • 空圧式
      膝を伸ばす時にかかる力を制御、急激に伸びず・ゆっくり過ぎない速度を保てるため

    このようにスキー用の義足は、日常生活ではかからない大きくかかる負荷に耐えたり、瞬発力を発揮したりするために、2種類のシリンダーで支えているのが特徴です。

    スキー用の義足を使うことのメリット

    続いてはスキーを行う時に、スキー用の義足を使用するメリットを紹介します。

    普段の生活では気づかないところですが、各スポーツや日常生活、特殊な運動・動作によって足にかかる負荷や必要な動きは違います。

    そのため義足を製作している義肢装具士は、用途・環境に合わせてさまざまな種類の義足を設計・開発しています。

    どのような部分がメリットになっているのか、詳しくみていきましょう。

    膝を曲げての滑走が可能になる

    スキー用の義足は、膝を曲げた状態で滑走できます。

    日常生活で使う義足は、用途に合わせて設計・開発されているので、日常生活用の義足はスキーした際の膝を曲げた状態の負荷には向いていません。

    一方スキー用の義足は膝の角度を調整した上でロックできたり、独立した2つのシリンダーによる支えがあったりすることで、膝を曲げた状態で安定して滑走可能です。

    足の疲労を和らげることができる

    スキーには義足の他にアウトリガーと呼ばれる、片足を板に装着し1つの板で滑走するタイプも使用されています。

    しかし義足と違い、滑走以外の場所では歩行が難しく、片足でバランスを取るため一方の足や特定の部位に疲労が溜まりやすい傾向です。

    スキー用の義足は、日常生活の義足と同じく歩行が可能(主に短距離)で、両足を使い滑走できます。

    さらにシリンダーが負荷の軽減・制御も行うため、足の疲労を和らげることができます。

    スキー場での移動も楽になる

    スキー用の義足は、日常生活向けの義足と同じ形状ですので、スキー場内での歩行もできます。

    通常、義足でスキーを行う場合には、アウトリガーと呼ばれる小さな板がついた杖を使います。

    しかし、アウトリガーはスキー後に義足に付け替える必要があるため、スキー場の移動に時間や手間がかかります。

    一方スキー用の義足は、膝継ぎ手のロックを解除することで座ることもでき、スキー場内の移動もパーツの付け替え無しで可能です。

    ただし、重量があるため、足場の不安定な場所を移動する時は日常生活用の義足などに変える必要もあります。

    必ずしもスキー用の義足で移動するのがベストではない点には注意しましょう。

    パラリンピックのスキー選手も義肢装具士が支えている

    パラリンピックのアルペンスキーやクロスカントリー競技では、義足や座位スキー(チェアスキー)が使用されます。

    選手の記録を左右するほど、義肢装具士の技術は重要です。

    競技前の義足調整、気温や雪質に合わせた微調整、試合中のトラブル対応、選手の身体状態に合わせた義足の再設計

    義肢装具士は、まさに “アスリートの影のサポーター” といえる存在です。

    スポーツが好きな方にとっては、「選手と一緒に戦う医療職」という魅力があります。

    義肢装具士は“医療×スポーツ×ものづくり”が融合した職業

    義肢装具士の魅力は、次の3つが同時に叶うこと。

    医療職として人の生活を支える、スポーツの現場で選手を支える、ものづくりの技術を活かせる

    図工や技術が好きだった方、スポーツが好きな方にとって、義肢装具士はまさに“天職”ともいえる進路です。

    スポーツ義足を作れる義肢装具士を目指すなら、神戸医療福祉専門学校三田校

    神戸医療福祉専門学校三田校の義肢装具士科4年制は、スポーツ義足の製作を学べる環境が整っています。

    三田校が選ばれる理由
    ・高度専門士を取得でき、大学卒業と同等の扱い
    ・スポーツ義足・競技用装具の実習が豊富
    ・3Dプリンター・CAD/CAMなど最新設備を完備
    ・少人数制で技術がしっかり身につく

    まとめ:スキーができる義足を作る仕事、それが義肢装具士

    義足でスキーができるのは、義肢装具士が「その人がもう一度、雪の上に立てるように」 と願い、技術を尽くして義足を作っているから。

    スポーツが好き。人の役に立ちたい。ものづくりが好き。

    そんなアナタにとって、義肢装具士は最高の職業です。

    義肢装具士になるには


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    また、義肢装具士科の学科の詳細を知りたい方は「義肢装具士を目指す専門学校」でご紹介していますので、こちらも併せてチェックしてみてください。

    卒業生の声

    「患者さんの願いを叶えられるスペシャリストをこれからもめざしていきます。」(2017年度卒業)

    「患者さんに本当に喜んでいただけた時、やりがいを感じます。」(2008年度卒業)

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