革靴のデザインと種類は?シーン別の選び方を紹介
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この記事の執筆者神戸医療福祉専門学校 三田校 義肢装具士科
神戸医療福祉専門学校 三田校 義肢装具士科は日本で唯一の4年制。
義肢装具士の輩出数全国No.1の名門校で、国際義肢装具協会(ISPO)の認定校です。モノ作りと医療を深く学ぶ実習中心のカリキュラムで確かな力が身につきます。産学連携による特別実習では、グローバルな最新技術が学べ、パラアスリート支援の第一人者である臼井二美男先生など、業界の第一線で活躍されているさまざまな方の講義が受けられます。

革靴は、つま先の形や靴紐の有無、さらには靴ひもを通す穴の作りなどのデザインによって、たくさんの種類に分かれています。

見た目の好みで選ぶのもいいですが、おしゃれに革靴を履きこなしたいなら、時と場所をわきまえることが大切!

何となく、という理由だけで選んだ革靴を履いていると、冠婚葬祭などの大事なシーンで恥ずかしい思いをしてしまうかもしれませんよ。

そこでこの記事では、革靴の基本となるスタイルや、デザイン、種類について解説。

冠婚葬祭やビジネスシーン・カジュアルシーンでの使い分けができるよう、場面別におすすめの革靴についても紹介していきます。

基本のスタイル

靴を持つ人

スーツに合わせることが多い革靴は、紐靴が基本。

こういったひもで結ぶタイプの革靴を、レースアップシューズといいます。

レースアップシューズは、靴ひもを通す穴(羽根)部分の作りによって、外羽根式と内羽根式に分かれます。

外羽根式

外羽根式とは、靴ひもを通す穴部分が、靴本体とは別の扇状のパーツで縫い付けられているタイプの革靴です。

靴ひもを通す穴が外に開く形になっているので、フィット感の調節がしやすく、着脱が楽なのが特徴。

疲れにくく動きやすいので、通勤時や普段靴として、ビジネス・カジュアルの両方のシーンで幅広く使われています。

内羽根式

内羽根式とは、靴ひもを通す部分が靴のボディとひとつづきになっているタイプの革靴です。

上部からV字に切れ込みが入っており、紐の締め付けで調整をおこないます。

見た目が上品でシンプルなためフォーマルな革靴として、冠婚葬祭には内羽根式がマストとされています。

革靴のデザイン

革靴のレースアップシューズはさらに、トゥ(つま先)の種類によってデザインが細かくわかれます。

プレーントゥ

プレーントゥとは、トゥに飾りのないシンプルなデザイン。
革靴の基本形ともいわれており、普段履きはもちろん、ビジネス靴やフォーマルの場でも使えます。

スーツに合わせるのなら、適度にスマートなつま先のものが上品に見えるのでおすすめ。

ビジネスの場面だと、トゥが丸いものはややカジュアルに、逆に尖りすぎているものはやや攻撃的な印象を与えてしまいます。

ストレートチップ

ストレートチップとは、トゥの部分の切り替えがストレート(真一文字)となっているデザインのシューズです。

靴のボディパーツとは別のチップ(革片)が、キャップのようにつま先にかぶせられています。

内羽根式で黒のストレートチップは、革靴の中でもっともフォーマルとされるデザインですので、冠婚葬祭に最適。

キャップ部分に装飾がなく、切り替えのラインも縫い糸のみという、シンプルなものを一足は持っておくと安心です。

Uチップ

Uチップとは、靴の甲の部分にU字型のチップ(革片)を縫い合わせたデザインのシューズです。

Uチップは、イギリスではカントリーシューズ、フランスでは狩猟用、そしてアメリカではゴルフ用シューズと独自の発展を遂げてきたデザインです。

どの国でも比較的アウトドアな用途で使われてきたため外羽根式が一般的で、革靴としてはカジュアルな方に分類されます。

このため冠婚葬祭などのフォーマルな場には向きませんが、コーディネートの外しとして取り入れるのにお洒落なアイテムとなっています。

ウイングチップ

ウィングチップとは、つま先の切り替えにW型のチップ(革片)が取り付けられているデザインの革靴です。

この切り替え部分がちょうど翼を広げた鳥のように見えることから、ウィングチップと呼ばれています。

小さな穴飾りや、ギザギザのカットが切り替え部分に施されるなど、デザインが入っていることが多いため、フォーマルな場には不向き。

野山を歩くためのワークシューズが由来とされていることもあって、大人のカジュアルスタイルを得意とする革靴です。

紐なしの革靴のデザイン

革靴デザイン

革靴の中には、靴紐がないタイプのものもあります。

レースアップシューズと比べてよりカジュアルな印象を与えるのが、紐なしの革靴の特徴です。

それでは早速、紐なしの革靴のデザインについても、その種類をいっしょに見ていきましょう。

スリッポン

スリッポンとは、スリップオン(slip-on)=「足を滑り込ませるだけで履ける」という言葉が由来。

このため紐ひもや、バックルなどの留め金を用いずに着脱できるシューズ全般のことを、スリッポンといいます。

スリッポンは、プレーンなものから房飾りのついたタッセル・スリッポン、ローファーなどさまざまな種類があります。

ローファー

Uチップのスリッポンで、靴の甲部分に革の装飾をあしらったものを、ローファーと呼びます。

ローファーは、loafer(怠け者)が語源であることからも、革靴の中でかなりカジュアルな種類。

アメリカンカジュアルシューズの代表として、幅広いファッションに取り入れられるお洒落なデザインの革靴です。

タッセル

タッセルとは房飾りのことです。

それを甲の中央部にあしらった靴を、総称してタッセルと呼びます。

タッセルスリッポンやタッセルローファー、ウィングタッセルなど、さまざまな革靴の種類との掛け合わせがあります。

モンクストラップ

僧侶が履いていた靴が原型といわれているのが、モンクストラップです。

靴側面からのびたベルトを、甲部分のバックルで留めて固定します。

ベルト1本のシングルモンク、ベルトが2本あるダブルモンクのほか、最近では履き口にまわりこんでバックルを留めるサイドモンクなどがあります。

シーン別におすすめの革靴を紹介

おすすめの革靴
ここまで紹介したように、革靴の種類はさまざま。

どれもお洒落で魅力的なものばかりですが、これらの革靴を履きこなす上で一番大切なのは、時と場所にあった種類を選ぶことです。

そこで、冠婚葬祭やビジネス、カジュアルシーンなど場面ごとにおすすめの革靴の種類を紹介します。

冠婚葬祭

フォーマルな場である冠婚葬祭では、シンプルな黒のストレートチップを選んでおけばまず間違いありません。

結婚式にゲストとして参加する場合は、会場が格式の高いホテルなどでなければ、茶色の革靴でもOK。

通夜・葬儀などの場では、できれば内羽根式の黒のストレートチップかプレーントゥの革靴を選びましょう。

ウィングチップやメダリオン、金属の装飾など飾りがあるものは、カジュアルに見えるのでNGです。

ビジネスシーン

ビジネスシーンでは、レースアップシューズ(ひも靴)であれば、そこまで大きな制限はありません。

ストレートチップやプレーントゥ、Uチップ、ウィングチップなどさまざまなデザインが楽しめます。

とはいえ、仕事で関わる人への印象を考えると、あまり派手すぎたりゴツすぎたり、つま先がとがりすぎているのはNG。

おしゃれを楽しみたいのであっても、プレーントゥやストレートチップなど、適度にかっちりしている種類がおすすめです。

カジュアル

ポロシャツなどカジュアルな格好に合わせる場合は、ローファーやスリッポンなどリラックス感のあるデザインの革靴を選べば、こなれた印象に。

逆にテーラードジャケットとスラックスパンツなど、割としっかりめのビジネスカジュアルなら、それに合わせてストレートチップやプレーントゥなどカチッとした革靴でコーディネートをまとめましょう。

色味としては、黒の革靴だとかっちりした印象に、それに対して茶色を選ぶと柔らかい雰囲気に変わります。

まとめ

革靴は、靴紐の有無やその通し方、つま先のデザインなどによって細かく種類がわかれます。

中には、冠婚葬祭などのフォーマルな場にはふさわしくないとされるものもあるので、デザイン性の高いものや、紐なしのタイプは履くシーンを選びましょう。

また、外反母趾や扁平足など、足にトラブルを抱えている方が、無理して合わない革靴を毎日履いていると、痛みが出たり、症状が悪化したりする場合があります。

そんな個人の足の形状や、症状にあわせて作られるのが、整形靴と呼ばれるオーダーメイドの靴です。

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