手話通訳士になるには資格が必要?仕事内容や試験情報を解説

  • 神戸医療福祉専門学校
    言語聴覚士科

  • 神戸医療福祉専門学校 三田校 言語聴覚士科は、関西初の4年制。
    基礎から段階的に学べるカリキュラムと豊富な実習により、確実な力が身につきます。また、各専門分野に通じる専任教員のサポートにより、小児領域から成人領域まで、自分の目指す分野で活躍できる言語聴覚士像が目指せます。

手話通訳士はドラマ「Silent」の題材にも取り上げられ、話題になりました。

さらにニュース番組では耳の聞こえない人のために手話で翻訳しているのを見かけるなど、意外と身近なところに手話が存在します。

興味はあるけれど、手話通訳士はどんな仕事なのか、どうすればなれるのか分からない方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は手話通訳士について仕事内容や資格情報、向いている人などの基本情報をまとめました。

ぜひ参考にしてみてください。

  • 神戸医療福祉専門学校 言語聴覚士科

  • 神戸医療福祉専門学校 三田校 言語聴覚士科は、関西初の4年制。
    基礎から段階的に学べるカリキュラムと豊富な実習により、確実な力が身につきます。また、各専門分野に通じる専任教員のサポートにより、小児領域から成人領域まで、自分の目指す分野で活躍できる言語聴覚士像が目指せます。

手話通訳士とは

手話通訳士とは

聴覚障がい者の中には補聴器を使えば会話ができる方や、途中で失聴した方、言語を覚える前に失聴した方などがいらっしゃいます。

手話通訳士は聴覚障がい者に対し、日常生活を円滑に送ってもらうための仕事です。

ここでは、手話通訳士の基礎情報や手話通訳者との違いをまとめました。

手話を使い聴覚障がい者と健聴者との意思疎通を図る

言葉を覚える前に失聴した方は「ろう者」と呼ばれ、意思疎通のために使用するのが「手話」です。

手話通訳士は視覚障がい者に対して身振りや口などを使い、健常者と意思疎通ができるようにさまざまな手段を図ります。

手話は地域によって使い方も変わり、ろう者の多くが手話を母語として生活しています。

しかし、手話は日本語とは違う文法や表現を持つので、簡単に習得できるものではありません。

そこで必要とされるのが「手話通訳士」です。

手話通訳“者”との違い

手話通訳士とよく間違えられやすい名称は、手話通訳“者”です。

手話通訳者も手話通訳士と同じ手話を対話手段とし、耳の聞こえる人のために音声言語にして、聴覚障がい者とコミュニケーションを図ります。

手話通訳者と手話通訳士の大きな違いとして、試験の難易度や主催団体が異なることが挙げられます。

手話通訳者になるには国家資格を取得する必要はありませんが、全国手話研修センターが実施している「手話通訳者全国統一試験」に合格しなくてはなりません。

一方手話通訳士になるには厚生労働大臣が認定した「社会福祉法人聴力障がい者情報文化センター」が実施している手話通訳技能認定試験に合格する必要があります。

手話通訳士に向いている人

手話通訳士に向いている人

「手話通訳士はどんな人が向いているの?」と気になる方も多いですよね。

ここでは手話通訳士に向いている人の特徴をピックアップしました。

困っている人をサポートしたい

「困っている人を助けたい」「健常者とのつながりを作ってあげたい」という気持ちの強い人に向いています。

手話通訳士は聴覚障がい者と健常者のコミュニケーションをつなげる仕事です。

それだけではなく、聴覚障がい者の悩みを関連団体に伝えるなど、日常生活を円滑にできるようにサポートします。

「困っている人を助けられた」という場面も出てくるので、やりがいのある仕事といえるでしょう。

コミュニケーション能力が高い人

コミュニケーション能力が高く、人とのつながりを大切にする人に向いている仕事です。

聴覚障がい者の中には気難しい方もいるかもしれません。

しかし、根本的なところに「人が好き」という気持ちがあれば、ずっと長く続けられる仕事といえるでしょう。

聴覚障がい者にも気持ちが伝わり、健常者とのコミュニケーションをつなげやすくなります。

相手の気持ちを汲み取れる人

人によって伝える言葉や表現が微妙に違うことがありますが、手話通訳士はそれを汲み取ってきちんと相手に伝えなくてはなりません。

さらに健常者の言葉の意味を考え、手話を変えながら正確にわかりやすく伝える必要があります。

相手の気持ちを汲み取れる人は生まれ持った人や、普段から言語感覚を磨いている人です。

また、手話通訳士を介して意味が変わってしまわないように注意しなくてはならない点も抑えておいたほうが良いでしょう。

手話通訳士の仕事内容

手話通訳士の仕事内容

仕事は聴覚障がい者から依頼を受けて手話通訳するのが一般的です。

手話通訳士としての活躍の場は医療や福祉、司法や教育など幅広いのが特徴。

ときには医師との会話や銀行などの契約など、聴覚障がい者のプライバシーに関わることに立ち会う場面もあるでしょう。

手話通訳士としての働き方

手話通訳士としての働き方として、聴覚障がい者の日常会話だけではなく、ビジネスや冠婚葬祭、学会の場など多岐にわたります。

主な働き口として以下のような場所があります。

  • 手話通訳派遣センター
  • 聴覚障がい者団体
  • 自治体の手話講師
  • 地方自治体都道府県庁や市町村役場

近年では手話通訳士になりたい人も多くなり、その人たちに向けて手話研修するなど講師として教える仕事も増えてきました。

平均年収は300万円前後

手話通訳士の平均年収は、Indeed(インディード)によると2,980,276円でした(最終更新日2022年11月14日)。

日本人の平均給与は男女合わせて約433万円です。

手話通訳士の仕事内容にもよりますが、平均よりも年収は低いことがわかります。

手話通訳士になるには試験が必要

手話通訳士になるには試験が必要

前述でも少し解説しましたが、手話通訳士になるには手話通訳技能認定試験に合格しなくてはなりません。

手話通訳技能認定試験に合格して資格を取得

手話通訳士の資格を取得するためには、社会福祉法人の聴力障がい者情報文化センターが実施する手話通訳技能認定試験に合格する必要があります。

その後同センターに手話通訳士の登録を行った方が認定されます。

試験は年に1度あり、内容は以下の通りです。

試験科目 試験内容
1.学科試験
  1. 障がい者福祉の基礎知識
  2. 聴覚障がい者に関する基礎知識
  3. 手話通訳のあり方
  4. 国語
2.実技試験
  1. 聞き取り通訳〔音声による出題を手話で解答〕
  2. 読取り通訳〔手話による出題を音声で解答〕

学科試験と実技試験はそれぞれ別日に行われます。2024年度は学科試験が2024年7月28日、実技試験が2024年9月29日です。

ちなみに、学科試験に合格して実技試験が不合格となった場合は、次回の受験時に学科試験が免除されます。
第35回(令和6年度)手話通訳技能認定試験(手話通訳士試験)について

試験の合格率

手話通訳技能認定試験の合格率は毎年平均して1〜2割で、かなりの難関だということがわかります。

2022年に行われた試験には1,071名が参加し、合格者は103名。合格率は9.6%という結果となっています。

手話通訳士として取得したい資格は「言語聴覚士」

手話通訳士として取得したい資格は「言語聴覚士」

厚生労働省によると、手話通訳士として登録されている方は3,922人(2022年3月2日時点) 。

現在手話通訳士だけで生計を立てている方は、国内で数十人のみといわれています。

少ない人数だからこそ、資格を取得しておくと企業や聴覚障がい者団体などから重宝されるかもしれません。

また、手話通訳士として一緒に取得したい資格は「言語聴覚士」が挙げられます。

言語聴覚士とは、病気や生まれつきの障がいにより、「話す」「聞く」「書く」などの言語能力や聴覚能力に問題を抱えている人の回復をサポートする仕事です。

>>言語聴覚士の仕事内容の詳細

聴覚障がい者のサポートのプロである手話通訳士と、コミュニケーションのプロである言語聴覚士の2つの資格を併せ持つことで、より聴覚障がいのある人に寄り添う活動が可能になるでしょう。

>>言語聴覚士の資格を専門学校で学ぶメリットとは

まとめ

手話通訳士は聴覚障がい者にとっていなくてはならない存在

資格を取得するのが難しい手話通訳士ですが、聴覚障がい者にとっていなくてはならない存在です。

国内でも取得している方が少ないので、今のうちに知識や技術を身につけて取得しておくと、仕事の需要もあり将来的に安泰できておすすめです。

また言語聴覚士も取得しておけば、さらに仕事の幅が広がります。

神戸医療福祉専門学校 三田校では言語聴覚士についての知識を学び、資格を取得するためのカリキュラムを組んでくれます。

多くの方の言語や聴覚をサポートする仕事に就きたい方は、ぜひオープンキャンパスへお越しください。

当校には豊富な学内外実習もあり、実際の現場を知ることができますよ。

言語聴覚士を目指すなら神戸医療福祉専門学校で学びませんか?

神戸医療福祉専門学校の言語聴覚士科では、開校以来の国家試験の合格率は、91.3%
高い合格率に裏付けられ、希望者の就職率も100%に達しています。(※2022年度実績)

4年間で計画的に国家試験対策ができるようカリキュラムを組んでおり、無理なく資格取得をめざせます。
学年ごとの学習到達度に合わせた弱点科目の分析など、ひとりひとりの学びをきめ細かくサポートしています。

また卒業時には「大学卒業者と同等の学力を有する」として「高度専門士」の称号が附与されます。

4年制ならではの豊富な実習と基礎から段階的に学べるカリキュラムで、コミュニケーションの大切さや、その重要性を見つけ出せるような指導が受けられます。

ご興味がある方は、ぜひ以下のオープンキャンパスや言語聴覚士科の詳細情報をご覧ください。
また、言語聴覚士科の学科の詳細を知りたい方は「言語聴覚士を目指す専門学校」でご紹介していますので、こちらも併せてチェックしてみてください。

卒業生の声

「患者さん一人ひとりに合った提案ができるよう、これからもチャレンジを続けていきたい」(2018年度卒業)

「担当したお子さんが少しずつ上手く話せるようになり、その場面をご家族とも一緒に共有できてとてもやりがいを感じた」(2018年度卒業)

>>卒業生の声の詳細はこちら

ご興味がある方はぜひ以下のリンクより学校の詳細をご覧ください!


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