理学療法士の初任給は、専門学校や大学を卒業して新卒で就職した場合、平均で23万円から25万円程度とされています。これは、厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」によると、20歳から24歳の理学療法士の初任給が約25万2千円と報告されていることからもわかります。手取り額で考えると、額面のおよそ75%から85%となるため、約20万円程度になるでしょう。
一般の大学卒業者の初任給と比較すると、理学療法士の初任給は高めの水準です。例えば、一般大卒の初任給が約21万円であるのに対し、理学療法士は約23.4万円と報告されています。
ただし、初任給は勤務先の施設形態によっても異なります。大学病院のような規模の大きな病院や都市部の施設では、初任給が高い傾向にあります。一方で、中途採用の場合は、年齢や学歴、職務経歴、前職での役職、取得資格など、個人の能力が考慮されて初任給が決まるため、新卒よりも2万円から3万円ほど多くなる可能性もあります。
また、初年度のボーナスは満額支給されない場合も多く、冬に基本給の1ヶ月分程度が支給されるのが一般的です。そのため、初年度の年収は300万円程度となることが多いでしょう。
目次
理学療法士の初任給ってどのくらい?
理学療法士が専門学校や大学を卒業し新卒で就職した場合の平均初任給は、おおよそ25万円程度です。これは、厚生労働省の統計によると、大学卒の平均初任給と比較してやや高い傾向にあります。一般的に、新卒の理学療法士は経験や能力に大きな差がないと見なされ、同期入社であれば同じ給与からスタートすることが多いです。しかし、中途採用の場合は、個々の経験や能力、保有資格などが評価され、初任給に幅を持たせることが可能です。具体的には、採用時の年齢や学歴、職務経歴、前職での役職、取得している資格などが考慮され、初任給が決定されるケースが多いでしょう。例えば、25~29歳で実務経験が3年程度ある理学療法士の平均給与は約26.3万円、30~34歳で実務経験が6年程度ある場合は約28.8万円と、経験年数に応じて昇給が見込まれます。
ポイント①資格手当
理学療法士として収入アップを目指す方法の一つに、関連資格の取得が挙げられます。例えば、高い専門性が求められる「認定理学療法士」や特定の分野に特化した「専門理学療法士」は、リハビリテーション分野でのスキル向上に役立ちます。これらの資格は、専門知識を深め、より質の高いリハビリを提供するために役立ち、結果としてキャリアアップにつながる可能性があります。職場によっては資格手当が支給されるケースもあり、収入増に貢献する場合もありますが、必ずしも資格取得が直接的な収入アップに直結するとは限りません。資格手当の有無や金額は、雇用側の考え方や方針によるところが大きく、決まった傾向はないのが現状です。しかし、専門性を高め、業務で能力を発揮することで、昇進や昇給につながる可能性も考えられます。
ポイント②残業代
理学療法士の平均年収を左右する要素の一つに、残業代が挙げられます。厚生労働省の統計によると、理学療法士の月あたりの残業時間は平均5時間程度です。この平均的な残業時間と月給を基に計算すると、平均的な残業代は月々1〜1.2万円程度となります。職場によって残業手当の割増率は異なりますが、労働基準法では週40時間、1日8時間を超える労働に対して割増賃金を支払うよう定められています。残業時間や休日出勤にはそれぞれ異なる割増率が適用されるため、ご自身の働く職場の詳細な賃金規定を確認することが大切です。
【参考】20代 理学療法士の初年度の給与はどのくらい?
理学療法士として働き始めた20代前半の初年度の給与は、施設の種類や規模によって変動しますが、平均的な年収は約300万円台になるといわれています。この金額には、残業代やボーナスが含まれることが多く、月給に換算すると約20万円台後半が目安です。経験を積むことで給与は上昇傾向にあり、20代後半では年収が350万円程度になるケースもあります。ただし、勤務する施設や地域によって平均給与に差が生じるため、具体的な金額は就職先によって異なります。
理学療法士の平均年収は?
厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、視能訓練士を合わせた医療専門職の平均年収は、全国の平均と比較して低い傾向にあります。また、この医療専門職の平均年収は、看護師の平均年収より低いことが示されています。歯科衛生士の平均年収と比較すると、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、視能訓練士を合わせた平均年収の方が高いというデータは見つかりませんでした。平均給与は、年齢や経験、勤務地によって変動しますが、スキルアップや専門性の向上によって年収を高めることも可能です。
男女による違いはある?
厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、理学療法士の給与は年齢が上がるにつれて高い傾向にありますが、男女で違いが見られます。20代の初任給に大きな差はないものの、年齢別に見ると30歳以降、特に40歳を過ぎると男性の月額給与が女性を上回る傾向があります。しかし、これは過去の養成校の状況が影響している可能性があり、今後、女性の活躍が増えることで、年収の差は小さくなることも考えられます。→これってどういう意味ですか?女性が活躍しやすい職場であるため、今後の給与水準の変化に注目していく必要があるでしょう。
年齢による違いはある?
理学療法士の平均年収は、年代別に見ると大きく変動することがわかります。一般的に、年齢が上がるほど平均年収も上がる傾向にあり、経験やスキルが給与に反映されるためです。特に30代から40代にかけては、職場での経験が豊富になるにつれて年収が上昇し、この年代には給与が大幅に上がる方が多く見られます。一方で、50代後半には平均年収の伸びが緩やかになる傾向があることも特徴です。
地域による違いはある?
理学療法士の平均年収は地域によって差があり、全国の平均年収は約432万円から433万円とされています。
都道府県別に見ると、平均年収には以下のような情報が見られます。
*   **埼玉県:** 約352万~400万円、または約381万円、約436.6万円
*   **大阪府:** 約383万円、約428.2万円、または約442.2万円
*   **福岡県:** 約343万円、約402.6万円、または約410.4万円
*   **兵庫県:** 約363万円、約404.9万円、または約462.0万円
*   **北海道:** 約332万円、約411.2万円、または約413.8万円
*   **東京都:** 約408.9万円、または約412万円、約451万円
これらのデータから、特に首都圏や関西圏では平均年収が高い傾向にあることがうかがえます。一方で、北海道などでは全国平均と比較して年収が低い傾向にある場合もあります。 このような地域ごとの年収の違いは、物価、理学療法士の需要、求人状況など、様々な要因が影響していると考えられます。そのため、高い年収を目指す場合は、これらの要因を考慮して就職先を検討することが有効な選択肢となり得ます。
勤務先の規模による違いはある?
勤務先の規模による平均年収を見ると、施設規模によって給与に違いが見られます。小規模な施設から大規模な施設まで、平均月給自体に大きな差はないものの、年間の賞与に明確な違いがあることが分かります。そのため、全体の年収を比較した場合、大規模な施設の方が平均年収が高い傾向にあると言えるでしょう。月々の給与が同じであっても、ボーナスの額が年収に大きな影響を与えるため、就職先を選ぶ際には、月給だけでなく賞与を含むトータルの給与を考慮することが重要です。
雇用形態による違いはある?
理学療法士の雇用形態は、大きく分けて常勤と非常勤の2種類があり、給与や年収にも違いが見られます。常勤の場合、多くの職場では月給制で安定した給与が期待でき、昇進によって年収アップも見込めます。福利厚生も充実している施設が多いため、長期的な視点で見るとメリットは大きいでしょう。一方で、非常勤の働き方は、時短勤務などライフスタイルに合わせた調整が可能です。非常勤の給与は時給制が一般的で、常勤と比較してボーナスや福利厚生が少ない傾向にありますが、国家資格を持つ専門職であるため、一般的に時給は高めに設定されています。近年では、非常勤スタッフのニーズも高く、多様な働き方として注目されています。
理学療法士の年収って高い?
理学療法士の平均年収は、日本全体の平均年収と比較して高いのでしょうか。厚生労働省のデータによると、理学療法士の平均年収は約430.7万円です。一方、日本全体の給与所得者の平均年収は約458万円であり、理学療法士の年収は平均よりもやや低い水準となっています。これは、医療・福祉分野全体の給与水準が他の産業と比較して低い傾向にあることや、理学療法士の平均年齢が比較的若く、経験年数が短い方が多いことが影響していると考えられます。しかし、経験を積むことで年収アップは見込めます。
他職種との比較
理学療法士の平均年収は、日本全体の平均給与と比較すると若年層のデータが多いという違いがあります。例えば、日本全体の平均年収約507万円に対し、理学療法士の平均年収は約433万円ですが、これは平均年齢が日本全体の43.9歳に対し理学療法士は33.4歳と、10歳以上若い時点での平均値であるため、単純に比較することはできません。同世代で比較すると、理学療法士の年収は日本全体の平均年収と近い水準になります。給与は職場や地域、例えば大分などの地方によっても月給に違いが生じるため、正確な比較には詳細な条件を確認することが重要です。
作業療法士との違いはある?
理学療法士と作業療法士は、どちらもリハビリテーション専門職として患者の機能回復をサポートする点で共通していますが、業務内容や専門性が異なります。理学療法士は主に起き上がる、歩くといった基本的な動作能力の回復・維持を目指すのに対し、作業療法士は食事や着替え、余暇活動など、日常生活全般の作業に焦点を当てた治療や指導を行います。ただし、両者の業務領域が明確に分かれているわけではなく、連携して取り組むこともあります。
給与面では、一般的に作業療法士も理学療法士も平均年収に大きな違いはないとされています。これは、給与に関する統計調査で両職種が一緒に集計されることが多いためです。 複数の調査によると、理学療法士と作業療法士を合わせた平均年収は、情報源や調査年度によって異なりますが、およそ400万円台前半から半ば程度とされています。例えば、令和5年度の調査では理学療法士の平均年収が約432万円、作業療法士の平均年収が約444万円と報告されています。
初任給やボーナスについても、勤務する施設の種類や規模、地域によって違いはありますが、同様の水準にあることが多いです。 将来のキャリアや給与について詳しく知るには、興味のある施設の求人情報を確認したり、養成校の教員に相談したりするのがおすすめです。
他の医療職・福祉職との比較
他の医療職や福祉職と比較すると、理学療法士の平均年収は低い傾向にあると言われています。例えば、看護師や放射線技師、臨床検査技師、薬剤師などの職種と比較すると、理学療法士の給与は平均を下回る場合があります。職場によっては、こうした職種に比べて年収が低いと感じることもあるでしょう。しかし、年収だけで仕事の価値を測ることはできません。理学療法士には、患者様の健康的な生活への復帰をサポートするという、お金には代えがたい「やりがい」があります。
理学療法士の年収アップの方法とは?
理学療法士として年収を向上させるためには、主に4つの方法が挙げられます。まず、現在の職場でキャリアアップを目指すことが重要です。主任や課長などの管理職に昇進することで、年収が大幅に増加する可能性があります。一般の理学療法士の平均年収が400万円から500万円であるのに対し、管理職では600万円から800万円が期待できるでしょう。リーダーシップやマネジメントスキルを磨くことが昇進への近道です。
次に、転職を検討することも有効な手段です。特に、訪問リハビリテーションや介護老人保健施設、有料老人ホームなど、高収入が見込める職場への転職は年収アップに繋がりやすい傾向があります。訪問リハビリでは1件あたりの報酬が高く、歩合制を導入している職場もあるため、月収40万円以上を達成できる可能性もあります。 また、都市部の求人は地方に比べて基本給が5万円から10万円高い傾向にあるため、都市部への転職も視野に入れると良いでしょう。
さらに、専門性を高めるために他の資格を取得することもおすすめです。認定理学療法士(スポーツ、運動器、脳卒中など)、呼吸療法認定士、アスレティックトレーナー(AT)などの専門資格を持つことで、専門性が評価され、給与アップや転職時の有利な条件に繋がる場合があります。 これらの資格は、理学療法士としての高度な技術と深い専門知識を証明し、病院への貢献度を高めることにも繋がります。
最後に、副業や独立開業を検討することも年収アップに繋がります。副業としては、オンラインリハビリ指導や健康アドバイザー、医療系ライティング、トレーニングジムのインストラクターなどが挙げられます。 特にオンラインリハビリ指導は効率が良く、訪問リハビリの知識を活かせることが人気の理由です。 独立開業においては、理学療法士として「理学療法」を提供する形での開業はできませんが、整体院やリラクゼーションサロン、デイサービスなどの予防・健康増進分野で開業することは可能です。 また、セミナー講師として自身の知識や技術を共有することも、収入源を増やす方法の一つです。 これらの方法を組み合わせることで、理学療法士としての年収を効果的に向上させることが期待できます。
より上の役職への昇進を目指す
理学療法士として年収を上げる方法の一つに、より上の役職への昇進を目指すことが挙げられます。主任や科長、部門長といった管理職に昇進すると、役職手当が支給されるため、収入アップに直結します。勤続年数や経験年数が増えるほど昇給が見込まれるため、一つの職場で長く働き続けることも年収を上げる重要なポイントです。
管理職に昇進するには、理学療法士としての専門的な知識や技術を磨くことはもちろん、問題解決能力、意思決定能力、部下やチームをまとめるマネジメント能力、指導育成を行うコーチング能力、そして他職種との連携を図るための高いコミュニケーション能力が求められます。
ただし、理学療法士の管理職ポストは限られているため、昇進の機会が少ないという現状もあります。特に規模の小さい病院や施設では、主任や係長止まりでそれ以上の役職がないケースも少なくありません。
そのため、管理職以外にも、臨床での専門性を高めるスペシャリストとしての道や、教育者、研究者といった多様なキャリアパスも検討することが、長期的なキャリア形成には重要です。
訪問介護などの高収入の職場で働く
理学療法士の給与は、勤務する施設によって大きく変動することが知られています。特に、訪問介護を専門とするリハビリセンターでは、高収入を得られる可能性があります。近年では、病院やクリニックと比較して、介護分野での理学療法士の需要が高まっており、それに伴い高収入の求人が増加傾向にあります。これは、高齢化社会の進展により、在宅でのリハビリテーションサービスのニーズが増加していることが背景にあります。例えば、2022年のデータでは、訪問看護ステーションで働く理学療法士の平均年収が約420万円と報告されており、これは病院勤務の理学療法士の平均年収と比較しても高い水準です。そのため、理学療法士として高収入を目指すのであれば、介護分野、特に訪問リハビリテーションを提供する施設での働き口を検討することが有効な選択肢となります。
医療関連企業で働く
理学療法士としての専門性を活かし、年収アップを目指すなら医療関連企業への就職が有効な選択肢です。一般的に医療系の企業は専門知識や資格が求められるため、年収が高めに設定されている傾向があります。医療機器メーカーの求人情報では、年収400万円から800万円、あるいはそれ以上を目指せるケースも確認できます。
理学療法士が医療関連企業で活躍できる分野は多岐にわたります。例えば、医療機器メーカーでのリハビリ機器や福祉用具の開発、改良、営業、学術サポートなどが挙げられます。実際に、医療機器メーカーの営業職では、臨床経験を活かした提案や顧客との信頼関係構築が強みになります。その他、ヘルスケア系のベンチャー企業や、ハウスメーカーでの住環境整備のアドバイス、バリアフリー住宅の営業なども、理学療法士の専門知識が役立つでしょう。
企業で働く理学療法士には、臨床知識だけでなく、営業スキルやビジネススキル、コミュニケーション能力、製品知識や技術的理解が求められます。特に、外資系企業ではビジネスレベルの英語力も有利になることがあります。 医療関連企業への転職は、身体的な負担が軽減され、給与アップやキャリアアップの可能性が広がるというメリットがあります。 ただし、医療関連企業における理学療法士の求人数は医療機関と比較して少ない傾向にあるため、求人情報をこまめに確認し、計画的に転職活動を進めることが重要です。
他の資格も取得する
専門理学療法士としてのキャリアを向上させるためには、専門知識の深化だけでなく、関連資格の取得も有効な手段です。特定の分野に特化した資格や、他の医療・介護分野と連携できる資格を取得することで、自身の専門性を高め、キャリアアップに繋げられる可能性があります。
(例1)専門理学療法士
専門理学療法士は、理学療法士としての知識をさらに深め、特定の専門分野において卓越した知識と技術を証明する資格です。臨床スキルを重視する認定理学療法士とは異なり、研究・教育・学術活動を重視する資格で、上下関係はありません。登録理学療法士であれば、認定理学療法士を取得していなくても専門理学療法士を目指すことができます。専門性を高めることで、より高度な医療貢献が可能になり、キャリアアップや患者様への質の高いリハビリ提供にもつながります。
(例2)認定理学療法士
認定理学療法士は、専門性の高い知識を有し、理学療法の発展に貢献する研究能力も求められる資格です。日本理学療法士協会によって7つの専門分野が定められており、そのうち1つ以上を選択することで、ご自身が選択した分野においてスペシャリストとなることができます。この資格は、特定の疾患や対象者に対して、より深い知識と技術を持つことを証明するため、キャリアアップや年収アップにも繋がる可能性があります。
セミナーを開催する
自身の知識やスキルを活かして、理学療法士や作業療法士を対象としたセミナーを開催することも年収アップに繋がる一つの方法です。近年ではオンラインセミナーも増えているため、普段の業務に支障をきたすことなく、開催しやすい環境が整っています。セミナーの集客方法としては、自身でSNSなどを活用するほか、セミナー講師を探している企業と契約する方法もおすすめです。セミナー開催を支援するプラットフォームでは、集客から決済、開催まで効率的に行えるサービスも提供されています。
副業する
理学療法士の専門知識を活かした副業には、スポーツトレーナーやインストラクターなどが挙げられます。スポーツトレーナーは、スポーツ選手のケガのリハビリや予防、身体動作の指導などを行います。プロのスポーツチームや地域、企業のスポーツチームなどと個人契約を結ぶことで副業として活躍できます。また、ジムのインストラクターとして働くことも可能です。特に、パーソナルトレーニングを行うジムが増加傾向にあるため、インストラクターの需要は高まっています。これらのリハに関連する仕事以外にも、文章作成が得意な方には、ライターや記事監修といった在宅での副業も人気です。理学療法士としての専門知識を活かして記事を執筆したり、監修したりと、隙間時間を有効活用できるでしょう。
理学療法士の年収が比較的高い職場とは?
理学療法士として働く中で、年収が高い職場を選ぶことはキャリア形成において重要なポイントです。一般的に、訪問リハビリや訪問看護ステーションといった在宅医療の分野では、他の職場と比較して高い年収が期待できる傾向にあります。これは、地域によっては理学療法士の需要が高く、専門性の高いサービスを提供することから報酬が優遇されるためと考えられます。また、規模の大きい病院や急性期病院なども、福利厚生が充実しており、年収が高い傾向が見られます。ご自身の経験やスキル、キャリアプランに合った職場選びをすることで、理学療法士としての年収アップを目指すことができます。
訪問看護ステーション
訪問看護ステーションとは、病気や障害を抱える方が自宅で療養生活を送れるよう、医療的ケアや生活サポートを提供する事業所のことです。看護師だけでなく、理学療法士や介護士なども在籍しており、利用者の自宅や施設を訪問してケアを行います。訪問看護の職場では、個々の働き方や訪問件数に応じて給与や年収が変動する歩合制が導入されているケースが多く、頑張りが収入に反映されやすいという特徴があります。特に訪問リハビリを提供するステーションは、病院やクリニックよりも給料が高い傾向にあります。
訪問リハビリ
訪問リハビリは、自宅で生活する方を対象に、理学療法士や作業療法士が直接訪問し、リハビリを提供するサービスです。病院や一般的な施設と比較して、訪問リハビリは高い給与水準が期待できる職場の一つです。その理由として、訪問件数が給与に反映される成果主義の傾向や、固定費が抑えられる分、人件費に充てられる点が挙げられます。ケアマネージャーとの連携も重要で、利用者一人ひとりに合わせた質の高い訪問リハビリを提供することで、高い年収を目指すことが可能です。
診療所・クリニック
理学療法士の就職先の一つにクリニックがあり、病院と比較して高い年収を得られる場合があります。整形外科クリニックでは歩合制や能力給を導入しているところもある為、年収500万円を超える職場もあります。また、内科系のクリニックは整形外科と比較して給与が低い傾向にありますが、保障が充実している場合が多いでしょう。クリニックは病院に次いで在籍数が多い就業先で、専門性を高めながら地域に密着したリハビリテーションを提供できます。就職先を選ぶ際には、給与や福利厚生、専門分野などを比較検討し、詳細条件をよく確認することが大切です。
まとめ~理学療法士の給料・年収ってどのくらい?~
理学療法士の初任給は、専門学校または大学を卒業した新卒の場合で約25万円とされています(2025年のデータに基づく20歳〜24歳で経験年数0年の場合)。これは、厚生労働省の令和5年度賃金構造基本統計調査による大卒の初任給平均額約23.7万円と比較すると、同程度かやや高い水準と言えるでしょう。日本は高齢化が進行しており、医療現場だけでなく福祉の分野でも理学療法士の需要が高まっています。患者さんの身体機能回復をサポートするこの仕事は、大きなやりがいを感じられるでしょう。しかし、理学療法士の資格取得者が増加している現状では、長期にわたり活躍し続けるためには、常に最新の医療情報やリハビリテーション技術を学び続ける必要があります。専門知識と経験を積み重ね、プロフェッショナルとしてのスキルを磨くことが重要です。また、リハビリテーションの現場では体力も求められるため、学生時代から体力を養っておくことが、就職活動においても有利に働く可能性があります。自身のスキルアップと健康維持に努めることで、理学療法士としてのキャリアを長く築いていけるでしょう。
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