
特殊な職業のため一般的な生活をしている人にとっては馴染みがないと思いますが、言語聴覚士は事故や病気で後遺症を負った方などに、子供から高齢者まで、幅広い世代にリハビリを行っています。
ここでは、言語聴覚士が行うリハビリについてお伝えしていきたいと思います。
目次
対象症例
リハビリが必要な対象症例を紹介します。
リハビリは障害を持つ本人だけでなく、ご家族を含めた周囲の方々に対して、理学療法士、作業療法士、医療関係者と連携を取りながら訓練や指導などの専門的な支援を行います。
リハビリが必要な対象症例は主に以下の8つです。
失語症
失語症は、脳の機能に支障が出来、人との会話、読み書きや簡単な計算をするなどが困難になる障害です。
障害を持つ本人だけでなく、ご家族を含めた周囲の方々に対して、理学療法士、作業療法士、医療関係者と連携を取りながら訓練や指導などの専門的な支援を行います。
構音障害
発音が歪む、はっきりしないなど、言葉が不明瞭になる障害です。
音声障害
声が小さくなる、ガラガラ声、かすれ声といった声の障害です。
注意障害
高次脳機能障害の一つとされ、脳の病気の後遺症や交通事故で脳に傷ついた場合に起こる障害です。
集中力が低下し、仕事や勉強を長く続けられない場合や、ぼんやりすることが多く、周囲が呼びかけても返事をしないなどの様子が現れます。
また、同時に2つ以上のことができない、考えられないという症状も見られます。
半側空間無視
半側空間無視とは、視力に問題がないのに、目にしている空間の半分に気がつきにくくなる障害です。
通常この症状は、脳の 右半球を損傷することによる左半側空間無視であることがほとんどです。
左側の半球の損傷に伴って起こる右側の半側空間無視というのはまれです。
記憶障害
円滑にコミュニケーションが図れるように発話練習や補助手段の検討を行います。
遂行機能障害
遂行機能は、ある目標を達成させるために計画的に段取りをつけて行動する機能で、人が社会的、自立的、創造的な活動を行うのに非常に重要な機能とされています。
脳の障害によって前頭葉の働きが悪くなると、料理や洗濯、片付け、入浴など、日常生活を送るための段取りをつけられなくなるなど様々な行動が難しくなります。
嚥下障害
ムセる、飲み込みにくいなどたべる能力の障害です。
飲み込みが困難になった患者様に対し、食卓の形態や姿勢・安全な飲み込み方を指導・援助します。


言葉が話せない原因とは
「言葉が話せない」という症状が脳の病気にとても多く見られる後遺症ですが、その中にも「失語症」「吃音症」「音声障害」など言葉が出せない原因は様々あり、入院中も気がつかないことが多いのです。
言語聴覚士は、患者さんの後遺症の症状を正確に判断し、改善のために必要なアプローチを行います。
鍼灸と組み合わせたオリジナルのリハビリ
言語聴覚士の施術の中には、鍼灸のアプローチと合わせて最良の効果を求めるリハビリを行なっている医療機関もあります。
脳梗塞のリハビリでは失語症や吃音症など言語障害、高次脳機能障害に対して、言語聴覚療法と合わせて鍼灸アプローチを合わせる形で行なっています。


まとめ
いかがでしょうか?
言語聴覚士の需要は年々高まってきています。
理由は、高齢化社会が進んでいることがあります。
高齢化社会が進むとリハビリステーションはさらに必要とされ、老人ホームなど福祉施設での求人が増えることが予想されますので、今から言語聴覚士を目指す方にとって良い兆しでしょう。
そのため働き口は多く確保されている仕事といえるでしょう。
気になる方は、インターネットで情報を集め、学校の資料請求をして見ましょう。
神戸医療福祉専門学校の言語聴覚士科では、開校以来の国家試験の合格率は、91.3%! 4年間で計画的に国家試験対策ができるようカリキュラムを組んでおり、無理なく資格取得をめざせます。 また卒業時には「大学卒業者と同等の学力を有する」として「高度専門士」の称号が附与されます。 4年制ならではの豊富な実習と基礎から段階的に学べるカリキュラムで、コミュニケーションの大切さや、その重要性を見つけ出せるような指導が受けられます。 ご興味がある方は、ぜひ以下のオープンキャンパスや言語聴覚士科の詳細情報をご覧ください。 「患者さん一人ひとりに合った提案ができるよう、これからもチャレンジを続けていきたい」(2018年度卒業) 「担当したお子さんが少しずつ上手く話せるようになり、その場面をご家族とも一緒に共有できてとてもやりがいを感じた」(2018年度卒業) ご興味がある方はぜひ以下のリンクより学校の詳細をご覧ください!言語聴覚士を目指すなら神戸医療福祉専門学校で学びませんか?
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