言語聴覚士になるには

  • この記事は、神戸医療福祉専門学校の言語聴覚士科が執筆しています。

言語聴覚士とは、病気や生まれつきの障害などによって、話す・聞く・食べる・飲み込むことに不自由がある人に対して、言語能力や聴覚能力などを回復させるリハビリを行う仕事です。
言語聴覚士は英語で「Speech-Language-Hearing-Therapist」となり、略して「ST」と呼ばれています。
「理学療法士」「作業療法士」と並ぶリハビリの国家資格です。
  

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言語聴覚士について

特長

言語聴覚士は、理学療法士・作業療法士のような患者さんの動きをサポートするものとは異なり、「話す」「聞く」「食べる」「飲み込む」といった分野の訓練を行います。

仕事内容

「話す」「聞く」がうまくできない要因には、失語症や認知症などの言語障害、伝音性難聴などの疾患、心理的要因など様々な原因が考えられます。
これらの障害を持ってしまうと、生活にも大きく影響を及ぼし、人とうまくコミュニケーションをとることができなくなってしまいます。
これらのリハビリには、文字や絵で言葉を引き出したり呼吸や発音の練習、舌や口の体操などリハビリ内容は多岐に渡ります。
また、口を動かすリハビリに携わるため、「飲み込む」「食べる」といった動作のリハビリを担当することもあります。

>>言語聴覚士の仕事内容についてはこちら
>>言語聴覚士によるリハビリについてはこちら

給与

初任給の平均は22万円〜26万円が平均と言われています。
年収にして300万円〜400万円くらいが目安となります。
言語聴覚士は人数が足りない職業であり、勤務地や勤務先によっては良い待遇で受け入れられることもあります。
もちろん、勤務先によって生活体系も大きく変わってくるので、しっかりと考えて、就職先を選んだほうが良いでしょう。

言語聴覚士になる方法

言語聴覚士になる方法

資格試験について

言語聴覚士になるためには、国家資格を取得しなければなりません。言語聴覚士の国家試験を受験するには、その受験資格を満たす必要があります。
まず、高校卒業後に言語聴覚士の養成課程がある大学や短大、専門学校で3年以上学んで、所定の過程を修了しなければなりません。
また、言語聴覚士の養成課程のない一般大学を卒業している場合でも、指定された大学や大学院の専攻科または指定の養成所で2年以上学ぶことで、受験要件を満たすことができます。
試験の合格率は、概ね65%ほどです。専門性の高い問題への対策が必要です。
言語聴覚士の国家試験は、基礎科目100問・専門科目100問で出題されます。
出題形式は、マークシートとなっているため、時間配分をしっかりと行い、効率よく問題を解いていく必要があります。
専門科目からは込み入った問題も出題される可能性があるので、瞬時に問題を読み解く力をつけるようにしましょう。

試験内容

言語聴覚士の国家試験は、「基礎医学」、「臨床医学」、「臨床歯科医学」、「音声・言語・聴覚医学」、「心理学、音声・言語学」、「社会福祉・教育」、「言語聴覚障害学総論」、「失語・高次脳機能障害学」、「言語発達障害学」、「発生発語・嚥下障害及び聴覚障害学」などから出題されます。
非常に幅広い分野から合計200問出題されるので、早い段階からの準備が必要になります。
専門科目では難しい問題が出題されることもあり、深い知識がなければ正答することが難しいものもあります。
さらに、試験に出題される問題は実践の場でも問われるものなので、受験のための勉強ではなく、実践のための勉強でなくてはなりません。
表面上ではなく、学んだことを現場でどのように応用するか考えながら学んでいきましょう。

言語聴覚士に必要な能力

言語聴覚士にとって必要な能力は、根気と洞察力です。リハビリはすぐに結果が出るものではなく、長期間かけて行うものです。そのため、地道に訓練してく根気強さが必要です。
また、コミュニケーションが難しい患者さんをサポートするため、相手の気持ちや考えていることを察する能力が求められます。

>>言語聴覚士に必要な能力について詳しくはこちら

言語聴覚療法のスキルの上達には

言語聴覚士は、他の職業の人と連携して仕事をすることになります。
患者さんは様々な問題を抱えていることがあります。自分は一つの分野しかサポートできないというのではなく、他の専門家の視点や情報を取り入れることによって、言語聴覚士としての幅も広がります。
そのため、一つの分野だけではなく、多くの人と関わりながら学んで応用することが、言語聴覚療法のスキル上達につながっていきます。

神戸医療福祉専門学校三田校の言語聴覚士科では

神戸医療福祉専門学校三田校の言語聴覚科では、4年制ならではの豊富な学内・学外実習が用意されており、コミュニケーション能力や専門的技術を段階を踏んで身につけることができます。
また、いつでも悩みなどをいつでも相談できる環境でもあります。
そのため、言語聴覚士に必要な知識や技術はもちろん、患者さんと接するために大事にするべき能力も一緒に伸ばすことができます。

在校生の国家試験合格率は、新卒者の全国平均を大きく上回る95.4%(2014〜2016年度実績、66名中63名)。
高い合格率に裏付けられ、希望者の就職率も100%に達しています。

言語聴覚士になる基礎的な学問

言語聴覚士の国家試験での試験科目は、「基礎医学」「臨床医学」「臨床歯科医学」「音声・言語・聴覚医学」「心理学」「音声・言語学」「社会福祉・教育」「言語聴覚障害学総論」「失語・高次脳機能障害学」「言語発達障害学」「発生言語・嚥下障害及び聴覚障害学」など、多岐にわたる分野から出題され、専門性の高さが求められます。
そのため、日々の勉強がものをいう試験になっています。

>>言語聴覚士になるための基礎的な学問について詳しくはこちら

言語聴覚士に向いている人

言語聴覚士に向いている人国家試験で出題される知識を身につけることは必要最低限で、言語聴覚士として活躍するためには、「細かいことにも気がつく力」「粘り強さと包容力」「自分の技能を高める強い気持ちと、素直な気持ち」が必要です。
言語聴覚士は、患者さんのわずかな口の動きや動作から分析をしていかなければなりません。この小さな動きに敏感にならなければ、患者さんに適切な指導を施すことができないのです。
また、リハビリは短期間で結果がでるものではないので、患者さんと根気強く接することが求められます。
そのうえ、言語聴覚士はミスはが許されません。そのため、自分の専門以外のことも貪欲に学び言語聴覚療法に応用することが必要になります。これらのどれかに当てはまる方は、言語聴覚士に向いています。

>>言語聴覚士に向いている人・適正について詳しく

言語聴覚士を目指す人の理由

言語聴覚士になる人のなかには、人の役に立ちたいという理由のほかに、国家資格を生かして、将来的に長く働く仕事であることに魅力を感じて目指した方もいます。
目指す理由は、人によって様々ですが、自分がなぜ言語聴覚士を目指したのかをはっきりさせておくと良いでしょう。

>>社会人から言語聴覚士になる方法とは

言語聴覚士の活躍の場所

言語聴覚士のほとんどが、病院などの医療機関で働いています。
総合病院や大学病院での口腔外科、耳鼻科、リハビリテーション科などで活躍しているしている方が多く、医師や看護師との連携も多く医療業界で働いていると実感することが多いでしょう。
また、福祉施設のニーズも高まっているので、医療機関とはまた異なる雰囲気の下で働くことも可能です。

>>小児と関わる言語聴覚士とは
>>男の言語聴覚士とは

神戸医療福祉専門学校三田校の言語聴覚士科では

関西初の4年制専門学校で、豊富な学内実習が用意されているためコミュニケーション能力を身につけることができます。
また、段階的に実習の量・質を高めることができるので、確実に知識や技術を身につけることができます。
4年間で計画的に国家試験対策ができるようにカリキュラムが組まれているため、無理なく資格取得を目指すことができます。

言語聴覚士の1日

言語聴覚士は主に医療機関で働く場合が多いです。
勤務先によって、言語聴覚士の働き方、1日のスケジュールは大きく変わってきます。
出勤すると、まずミーティングを行います。ミーティングを行うことで、患者さんの情報を共有することができ、他職種間でのコミュニケーションが円滑に進み、訓練を効果的に進めることができます。
治療においては、一人ひとりに合ったリハビリの提案を行うため、検査結果に基づき、訓練の計画を組み立てます。その上で、他職種の方も含め、コミュニケーションをしっかりと取っておくことで、自分だけでは考えつかなかったアイデアや施策を提供してもらえることもあります。そのため、コミュニケーションを患者さん、そのご家族の方、医療他職種の方と取っておくことが大切です。

言語聴覚士の現状と将来について

言語聴覚士の現状と将来について高齢化社会が進むということは、高齢者の「食べる」「飲む」といった能力に問題を抱える人が増えてきます。
この傾向はしばらく続きます。
そのため、言語聴覚士の需要は高まっていき、高齢者をサポートする業界の活躍する場は多くなります。

>>言語聴覚士の将来性について詳しくはこちら

言語聴覚士と保育士の違い

言語聴覚士と保育士の違いはあらゆる部分にあります。
例えば、保育士は大勢の子どもたちを一度に見る必要がありますが、言語聴覚士は子ども一人ひとりに対してじっくりと向き合うことができます。
またそれに伴って、一人ひとりをじっくりと見ることで、それぞれに合わせた訓練を行って発育をサポートすることができます。

>>言語聴覚士と保育士の違いについて詳しくはこちら

まとめ

言語聴覚士は、患者さんの「話す」「聞く」「食べる」をサポートする仕事です。
つまり、人の生きる力を支える仕事でもあります。
それだけ、責任があり難しい職種でもありますが、やりがいのある素敵な仕事です。
患者さんの喜ぶ顔や、リハビリのおかげで症状が改善することの感動は言語聴覚士でしか味わうことのできないものです。
少しでも、困っている人の役に立ちたいと考えている方は挑戦しがいのある分野です。

この記事を書いた神戸医療福祉専門学校の言語聴覚士科より

神戸医療福祉専門学校言語聴覚士科では、国家試験の合格率が新卒者の全国平均を大きく上回る95.4%(2014〜2016年度実績、66名中63名)!
高い合格率に裏付けられ、希望者の就職率も100%に達しています。

ご興味がある方は、ぜひ以下のオープンキャンパスや言語聴覚士科の詳細情報をご覧ください。

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