言語聴覚療法とは?|STの仕事

男性の言語聴覚士
  • 神戸医療福祉専門学校
    言語聴覚士科

  • 神戸医療福祉専門学校 三田校 言語聴覚士科は、関西初の4年制。
    基礎から段階的に学べるカリキュラムと豊富な実習により、確実な力が身につきます。また、各専門分野に通じる専任教員のサポートにより、小児領域から成人領域まで、自分の目指す分野で活躍できる言語聴覚士像が目指せます。

言語機能や摂食・嚥下機能に関する障がいを対象とする「言語聴覚療法」。
この記事では、言語聴覚療法が具体的に対象としている障がいはどんなものなのか、そしてどのようなリハビリを行うのかご紹介します。

  • 神戸医療福祉専門学校 言語聴覚士科

  • 神戸医療福祉専門学校 三田校 言語聴覚士科は、関西初の4年制。
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言語聴覚療法(ST)とは何か

少女にリハビリを行なっている言語聴覚士
「言語聴覚療法」とは、英語では「Speech and language Therapy」と呼ばれている療法です。
脳卒中などが原因で起こる、コミュニケーション機能の障がいを持っている人に対し、言語聴覚士による検査を行い、どんな問題や課題を抱えているのかを確認した上で訓練や指導などを行います。
また、言語のみならず、摂食に関する疾患にも対応しており、食事の飲み込みなど嚥下機能の改善を目指したリハビリテーションも言語聴覚療法の対象範囲です。

言語聴覚療法(ST)の対象となる疾患について

言葉を聞き取れない高齢者続いて、言語聴覚療法がどのような疾患を対象としているのかをご紹介します。

言葉に関する疾患

まず、言語聴覚療法において対象としている「言語に関する疾患」については、下記に挙げている「失語症」「運動障害性構音障害」「高次脳機能障害」などが挙げられます。

失語症

「失語症」とは、脳卒中(脳梗塞や脳出血)や頭部のケガを原因とする言語障害のうち、代表的なもののひとつです。
大脳には言語を司る「言語領域」と呼ばれる部分があります。しかし、脳卒中やケガによってこの言語領域が傷つくことで「言葉がうまく使えなくなる」状態になるのが失語症です。
失語症と聞くと、言葉を発することだけができなくなると思いがちですが、話すことだけではなく「聞く・書く・読む」ことも難しくなるといった症状が出てきます。また、失語症は、脳のどの部分がダメージを受けているかということや、症状などからいくつかに分類されることも特徴です。

運動障害性構音障害

「運動障害性構音障害」とは、言葉を話すために必要とする器官がまひしたり、運動の調節がうまくできなくなることにより、うまく話ができなくなる状態のことです。
人が話をするために必要な器官は、唇や舌、声帯などが挙げられますが、この器官が動かなくなることによって起こるため、「話す」ことだけに障がいが起こります。
そのため、運動障害性構音障害の場合は、利き手にまひなどが起こっていなければ筆談などでコミュニケーションを図ることが可能です。

高次脳機能障害

「高次脳機能障害」とは、脳卒中や頭部のケガなどにより脳に損傷を受けた場合に起きる障がいです。そのほかにも、脳炎や脳腫瘍、低酸素脳症、症候性てんかんなどにより発症する場合もあります。
脳が持つ機能のうち、言語や記憶、情緒や注意などを司る認知機能に障がいが起こります。
たとえば、どこにものを置いたか忘れてしまったり、新しいできごとを覚えられない「記憶障害」、ふたつのことを同時に行うことができない、ぼーっとしていてミスが多くなるといった「注意障害」、自己中心的になる、興奮する、思い通りにならないと大声を出すといった「社会的行動障害」といった症状が見られます。

摂食に関する疾患

言語聴覚療法では、接触に関する疾患も対象としています。

摂食嚥下障害

「摂食嚥下障害」とは、簡単に言うと「食べること」「飲み込むこと」に関する障がいです。摂食嚥下障害が起こる原因は、脳卒中やパーキンソン病、また舌がんや咽頭がん、喉頭がんが挙げられています。
障がいが起こるとうまく飲み込むことができないため、食べ物が器官へ入ってむせたり、食道に入らずに喉に残ってしまうことが原因で肺炎や窒息、低栄養、脱水といった生命の危機にも直結します。
また、食べる楽しみを失ってしまうことにもつながってしまい、生活の質を落とす原因にもなる障がいです。

言語聴覚療法(ST)が行うリハビリとは

リハビリを行なっている言語聴覚士続いて、言語聴覚療法で行うリハビリについてご説明していきます。

失語症に対してのリハビリ

失語症に対するリハビリは、絵が描かれたカードを使いながらさまざまな言葉を出す練習や、複数の絵カードと文字カードを照合することで行う単語と読解力の訓練、文字を書く練習、音を確認しながらの音読といった訓練が行われます。
ただし、失語症については人によってどんな症状が出るかが大きく異なることが特徴です。
そのため、ひとりひとりの症状に合わせたリハビリが実施されます。

運動障害性構音障害に対してのリハビリ

運動障害性構音障害に対するリハビリは、話すために必要な機能(呼吸機能や唇、舌など)の機能改善を目指した訓練になります。
まずは、声を出すための基本となる姿勢や呼吸も意識しながら口の運動を行った後に、発声や発音など「話す」訓練に進んでいくことになりますが、ゆっくりと話す、聞き手に伝わりやすい話し方の訓練を行います。

高次脳機能障害に対してのリハビリ

高次脳機能障害に対するリハビリでは、障がいが起こっている能力を訓練する「機能訓練」、現在の能力を有効に活用していく方法を身につける「代償手段獲得」、生活しやすい環境を検討して調整する「環境調整」を実施します。
例えば機能訓練においては、記憶訓練として数字や記号を覚えたり、注意訓練として書き取りや計算に集中するための訓練を行うことで能力の改善や向上を目指します。

摂食嚥下障害に対してのリハビリ

摂食嚥下障害を対象としたリハビリは、患者さんが楽しく生活できるように栄養摂取方法の確立を目指すものです。
まずは食べ物を使わずに、食べるために必要な唇やあご、舌の筋肉を強化・維持するための運動をすることで、食べるために必要な機能を整えます。また、万が一誤嚥してしまった際に食べ物を吐き出すための訓練もあります。その後実際に食べ物を用いることで正しく嚥下するための訓練に進みます。
また、口腔ケアによって口腔内の環境や機能の維持・向上を図り、摂食時の姿勢についても訓練も大切です。

まとめ

さまざまな障がいを対象として訓練を行っていく言語聴覚療法についてご紹介してきました。
いずれもその人の症状に合わせ、機能の改善・維持を目的とした訓練を行うことで、よりよい日常生活が送れるようにすることを目的としています。

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「患者さん一人ひとりに合った提案ができるよう、これからもチャレンジを続けていきたい」(2018年度卒業)

「担当したお子さんが少しずつ上手く話せるようになり、その場面をご家族とも一緒に共有できてとてもやりがいを感じた」(2018年度卒業)

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