義肢装具と幻肢痛の関係性とは

義肢装具士の男性
  • 神戸医療福祉専門学校
    義肢装具士科

  • 神戸医療福祉専門学校 三田校 義肢装具士科は日本で唯一の4年制。
    義肢装具士の輩出数全国No.1の名門校で、国際義肢装具協会(ISPO)の認定校です。
    モノ作りと医療を深く学ぶ実習中心のカリキュラムで確かな力が身につきます。産学連携による特別実習では、グローバルな最新技術が学べ、パラアスリート支援の第一人者である臼井二美男先生など、業界の第一線で活躍されているさまざまな方の講義が受けられます。

近ごろ、義肢装具士も登場するテレビドラマをきっかけに、義肢装具士という職業が多くの人々に注目され始めています。
そして、その作品内の中でも監修がついている「幻肢痛」という単語を初めて知ったという人も多いのではないでしょうか。
義肢装具士という職業と、幻肢痛というものがなんなのか、興味が沸いてはいるけど、どのようなものなのか、しっかりと知りたいという人に向けて、今回は義肢装具士と幻肢痛について、多角的にお話しします。

  • 神戸医療福祉専門学校 義肢装具士科

  • 神戸医療福祉専門学校 三田校 義肢装具士科は日本で唯一の4年制。
    義肢装具士の輩出数全国No.1の名門校で、国際義肢装具協会(ISPO)の認定校です。
    モノ作りと医療を深く学ぶ実習中心のカリキュラムで確かな力が身につきます。産学連携による特別実習では、グローバルな最新技術が学べ、パラアスリート支援の第一人者である臼井二美男先生など、業界の第一線で活躍されているさまざまな方の講義が受けられます。

幻肢痛とは

幻肢痛まずは、幻肢痛というものがそもそもどんなものかという点から見ていきましょう。
幻肢痛とは、四肢をはじめとする体の一部分が何かしらの要因で欠損となり、患部切断をしたにもかかわらず、切断した部分がまだあるように錯覚を起こしてしまうことを指します。

まれなケースとして、脳卒中などの病の症状である感覚遮断や運動麻痺となったときにもなると言われています。
そのことから、神経系の症状と言われていますが、大元の原因は脳にあり、上位中枢神経が何かしらの要因でより働くようになり、症状を発生させる神経障害性疼痛とも呼ばれています。

主な症状としては、欠損した部分の先端などに痛みやけいれんなどが発生するなどが挙げられ、幻肢痛を患っている人々の多くが不快感を抱きます。
また、発症しやすい年代ですが、小児などの幼い人の発症はほぼなく、逆に成人の方がより発症しやすい傾向です。
そのため、四肢などを欠損し、切断などをして過ごしている人々の多くは、幻肢痛で日々苦しんでいることが多いと言えるでしょう。

義肢装具の役割

義足の人幻肢痛とはどのようなものかを見てきたところで、次は義肢装具士が製造している義肢と装具の役割について見ていきましょう。
義肢と装具の役割から確認していった上で、いずれ共通で言える役割について説明していきたいと思います。

義肢の役割

まずは義肢の役割について見ていきたいと思います。
義肢は、交通事故や病などの要因から四肢などの部位を失った人々が装着する器具を指します。
足の場合は義足、手の場合は義手と呼ばれており、素材もさまざまなものがあり、いずれも欠損してしまった部位の代わりとしていくことが大きな目的となっています。

今日もっとも多く使用されている素材としてはプラスチックや鉄、アルミ、チタンなどの金属で、支える部分などに木綿や羊毛、ナイロン、炭素繊維といった繊維や、皮革、木材、ゴムなどが使用されています。
いずれを全て使用するのではなく、対象となる人々の体質に見合うものを取り入れ、義肢装具士が義肢を製作していきます。

引用:J-STAGE https://www.jstage.jst.go.jp/article/jspo1985/4/2/4_2_77/_article/-char/ja/

装具の役割

次に、装具の役割について見ていきましょう。
装具は、交通事故や病などの要因から負傷してしまった四肢や胴体など、体のあらゆる部位を治していくために、もしくは症状軽減のために装着する器具を指します。

使用する目的はほかにも、リハビリや日常生活の補助、さらには症状が悪化しないように予防、矯正などが挙げられます。
手や腕などの上肢などの部位の場合は上肢装具、足などの下半身などの部位の場合は下肢装具、腰や胸、首などの胴体に関わる部位の場合は体幹装具とそれぞれ名称があります。
装具もまた、義肢と同じような素材を用いて、対象となる人々の部位に合わせて義肢装具士が製作していきます。

引用:J-STAGE https://www.jstage.jst.go.jp/article/jspo1985/4/2/4_2_77/_article/-char/ja/

以上のように、義肢と装具はそれぞれの役割が異なっています。

そして、義肢と装具はいずれも義肢装具士が、対象となる人々の部位の型をとり、当該の部位が違和感を感じないように製作していきます。
そして、義肢装具士が製作する義肢と装具には共通の役割があります。

幻肢痛を軽減させる

義肢装具士が製作する義肢装具は、先ほどお話しした役割のほかに、幻肢痛を軽減させるという大きな役割があります。
先ほどお話ししたように、幻肢痛は欠損された四肢などの部位があるものであると、脳や神経が感じてしまうことから、痛みやけいれんが発生する仕組みとなっています。

なので、義肢装具士が義肢や装具などを製作し、対象となる人々に装着できるようにすることで、あらゆる要因で欠損した部位があるものと認識させていくことで、幻肢痛を軽減していきます。

もし対象となる人々が違和感や幻肢痛があるといったときは、義肢装具士が義肢装具を装着しているときに違和感や幻肢痛に対してどのように思っているのかをヒアリングし、調整を行なっていきます。
いずれを繰り返していくことで、義肢装具士は義肢装具を装着する人々が悩みとして抱えている、幻肢痛の軽減に助力している立場と言えるのです。

義肢装具士と幻肢痛の今後

義足の人以上のように、義肢装具士は何かしらの理由で体の部位を欠損した人々ともっとも多く接することになる職業です。
そして、義肢装具士が製作する義肢と装具によって、対象となる人々の多くが抱えている幻肢痛を和らげるということを進めていきます。

とはいえ、欠損した人々が皆義肢や装具を手に取れるかと言われると、まだそうとは言えるものではないと言える状況です。
その原因として挙げられることとしては、幻肢痛の分野に強い医師があまり多くないことが挙げられます。

今日の日本では幻肢痛の研究があまり進んでいないことから、幻肢痛の原理を理解していてもなかなか動けないというのが現状です。
なので、今後多くの患者から幻肢痛を和らいでいくために第一歩を踏めるように、義肢装具士と医師がより幻肢痛の分野に視野を広めていくことが、今後の可能性を広げていくための課題と言えるでしょう。

まとめ

今回は義肢装具士と幻肢痛について、さまざまな視点でお送りしました。
冒頭でもお話ししたように、テレビドラマをきっかけに義肢装具士と幻肢痛という存在がお多くの人々に知られ、関心を示している人々が増えつつあります。
医師や義肢装具士がより幻肢痛で悩む人々に多く接することができるように、このページで義肢装具士や幻肢痛がどのようなものかと理解するためのきっかけとなったら幸いです。

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