理学療法士は国家試験が必要?合格率・難易度・試験内容を解説

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    理学療法士科

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    カリキュラムの約7割を占める豊富な演習・実習で、実践力を養成。2019年度の就職率は100%で、理学療法士の国家試験合格率は97.1%と高い実績を誇っています。さらには、作業療法士科など他学科との関連職種連携により、本格的なチーム医療が学べます。

患者の日常生活でもある立つ・歩く・座る「動作支援」のスペシャリストとして重要な役割を果たす理学療法士。

近年、理学療法士はスポーツのケガ予防や病気などの分野でもニーズが高まっています。

しかし、理学療法士国家試験は難しいのではないか、と躊躇している方も多いのではないでしょうか?

この記事では理学療法士になるための流れや国家資格の合格率、試験内容などをご紹介。

さらに、合格後の進路についても解説しているので、今後の進路に役立ててください。

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理学療法士になるには国家試験の合格が必要

理学療法士になるには国家試験の合格が必要

結論から言うと、理学療法士になるためには国家試験に合格する必要があります。ただし、国家試験を受けるためには条件をクリアしなくてはなりません。

まずは文部科学大臣指定の養成校で3年以上学び、決められた課程を修了するのが前提です。国家試験を受ける条件は以下のようなものがあります。

  • 3〜4年制の専門学校で課程を修了する
  • 4年制の大学で課程を修了する
  • 3年制の短期大学で課程を修了する
  • 視覚障がい者を対象とした「特別支援学校」を専攻する

また、受験資格の一部の過程が免除される可能性のある項目は以下の通りです。

  • 海外で免許認定を受けている(日本語能力試験に合格)
  • 作業療法士の資格を取得している

参考理学療法士作業療法士学校養成施設指定規則

理学療法士国家試験の内容

理学療法士国家試験の内容

理学療法士の国家試験は、一般問題と実地問題に分かれており、すべてマークシートで解答します。

合格の基準

理学療法士国家試験の問題数は毎年変わりますが、基本的に全部で200問あり、一般問題(1問1点で160点)と実地問題(1問3点で120点)の総得点で、280点満点となります。

合格基準は総得点の6割以上となりますが、そのうち実地問題が35%以上必要になるため、バランスよく勉強することが大切です。

筆記試験(一般問題・実地問題)

筆記試験の内訳は一般問題と実地問題となります。

筆記試験 試験内容
一般問題 解剖学、生理学、運動学、病理学概論、臨床心理学、リハビリテーション医学(リハビリテーション概論を含む。)、臨床医学大要(人間発達学を含む。)及び理学療法
実地問題 運動学、臨床心理学、リハビリテーション医学、臨床医学大要(人間発達学を含む。)及び理学療法

参考厚生労働省 理学療法士国家試験の施行

また、この他に重度視力障がい者に対して、「口述試験及び実技試験」を実施。

厚生労働省の「理学療法士国家試験の施行」によると、「実地問題に代えて運動学、臨床心理学、リハビリテーション医学、臨床医学大要(人間発達学を含む)及び理学療法を行います」としています。

理学療法士の合格率は80%前後

理学療法士の合格率は80%前後

理学療法士の合格率は80%前後だと言われています。

直近で行われた2022年の合格率や、過去5年間の受験者数と合格者数はどのくらいなのかを見ていきましょう。

2022年「第57回理学療法士国家試験」の合格率

令和4年2月20日に実施した標記試験の合格者数や合格率は以下の通りです。同じ日時で試験を実施した作業療法士とともに見ていきましょう。

出願者数 受験者数 合格者数 合格率
理学療法士
(うち新卒)
13,377人
(11,141人)
12,685人
(10,549人)
10,096人
(9,296人)
79.6%
(88.1%)
作業療法士
(うち新卒)
5,920人
(5,013人)
5,723人
(4,861人)
4,608人
(4,311人)
80.5%
(88.7%)

参考厚生労働省 第57回理学療法士国家試験及び第57回作業療法士国家試験の合格発表について

理学療法士国家試験の合格基準は上記でも紹介したように、第57回理学療法士国家試験では、一般問題が1問1点(158点満点)、実地問題が1問3点(114点満点)でした。
合格基準の内訳は

総得点 164点以上/272点
実地問題 40点以上/114点

となっています。

理学療法士と作業療法士の違いは?【現役PTが解説】

過去5年間の受験者数と合格者数の推移

令和4年に実施された国家試験を含め、過去5年間の合格率を見ることでおよそどのくらいの方が理学療法士に合格しているのかが把握できます。

第53回 第54回 第55回 第56回 第57回
受験者数 12,148人 12,605人 12,283人 11,946人 12,685人
合格率 81.4% 85.8% 86.4% 79.0% 79.6%

参考厚生労働省 国家試験合格発表

上記から見てもわかるように、合格率はおよそ80%前後を推移しているのがわかります。

しかし、第56回目の国家試験から80%台を切るなど、年々国家試験の内容が難しくなってきている傾向があるように感じられます。

試験の難易度は高い?

上記の表を見ると、約5人中4人が合格できる割合となります。

しかし、単純に試験内容が簡単というわけではなく、しっかり理学療法士の知識を勉強した方が受験しているので、合格する割合が高くなっているだけです。

反対に、「しっかり勉強しても5人に1人は不合格となってしまう」というところで、理学療法士国家試験の難易度は高いと言えるでしょう。

理学療法士国家試験の難易度

理学療法士国家試験前の手続き・準備

理学療法士の国家試験を受験する前には、提出書類が必要です。受付期間や提出場所などは、事前に厚生労働省のホームページで公開されます。

ここでは令和4年9月21日に厚生労働省が提示した、2023年に受験する方のための手続きをまとめました。

概要
受付期間 2022年(令和4年)12月14日(水)から
2023年(令和5年)1月4日(水)まで
提出場所 理学療法士国家試験運営本部事務所
※直接持参:平日9時~12時及び13時~17時まで
※郵送:2023年(令和5年)1月4日(水)まで消印有効
受験手数料 10,100円
受験票の交付日 2023年(令和5年)1月下旬発送予定
※2023年(令和5年)2月6日(月)までに到着しない場合は「理学療法士国家試験運営本部事務所」に問い合わせする

参考厚生労働省 理学療法士国家試験の施行

また、令和5年2月19日に実施された理学療法士の合格発表は、同年3月23日14時に厚生労働省のホームページ「資格・試験情報」に掲載予定です。

国家試験合格後の手続き・準備

国家試験合格後の手続き・準備

理学療法士国家試験に合格したら、まず有資格者名簿に登録しなくてはなりません。

ここでは国家試験に合格した後にすべきことを紹介します。

国家試験合格後にするべきこと

理学療法士の試験に合格しても、免許申請を行い、厚生労働省が管理する有資格者名簿に登録しなくては理学療法士として働けません。

理学療法士の免許申請の方法は以下の通りです。

  1. 電子政府の総合窓口e-Govで申請書をダウンロードする
  2. 必要事項を記載する
  3. 住民票の写しまたは戸籍謄本と健康診断書を添付
  4. 登録免許税(収入印紙)9,000円分と上記の書類とともに住所地の保健所へ提出する

参考厚生労働省 資格申請案内

また、申請書に関しては養成学校で配布されるものや、保健所にあるものを使用しても問題はないです。

理学療法士取得後の就職先

国家試験に合格してから就職先を探すのではなく、すぐに働き口を見つけるためにもあらかじめ目星をつけておくのも必要です。

国家試験を受験する方のほとんどが、勉強と並行して就職活動を行っています。

近年、高齢社会になるにつれて理学療法士のニーズが高まっているため、就職先に困ることはまずないでしょう。

理学療法士が働いている主な就職先は以下の通りです。

  • 病院
  • 介護老人保健施設
  • リハビリステーション
  • 診療所(クリニック)

しかし、就職先の情報がたくさんあるからこそ迷ってしまうのも事実です。国家試験を受ける前に方向性を定めておきましょう。

理学療法士国家試験の資格を取得するまでの流れ

理学療法士国家試験の資格を取得するまでの流れ

ここまで理学療法士の合格率や、その後の手続きなどを紹介しましたが、実際に国家試験を受けるまでの流れをおさらいしましょう。

大学で学ぶ

必須科目は専門学校と変わりませんが、一般教養科目など学問分野を中心に学びます。

大学によって大学院を設置しているところもあり、4年間大学で学んだ後、研究に進むことも可能です。

特別支援学校で学ぶ

理学療法士を目指している視覚障がい者は、職業課程を設置している学校で学ぶこともできます。

指定された課程を修了することで、受験資格が得られます。

専門学校で学ぶ

実践的な職業教育の場でもある専門学校は、大学や短期大学と比べて現場で即戦力になる知識や技術を身につけられます。

国家試験は学力も大切ですが、「理学療法士としての適正」も重視されやすいため、理学療法士になるための近道となるでしょう。

まとめ

理学療法士国家試験の合格率や、資格を取得するまでの流れ

理学療法士国家試験の合格率や、資格を取得するまでの流れなどを紹介しました。

理学療法士は患者の生活の基本となる身体の動きを回復させる医療専門職として、やりがいのある仕事です。

神戸医療福祉専門学校では、理学療法士国家資格に合格するための勉強方法や、実力を身につけるためのカリキュラムを用意しています。

さらに当校は理学療法士国家試験の合格率が各学科で84.6%以上を誇り、すでに活躍している卒業生も多数います。(2016年度~2020年度実績 169名中143名合格)

さらに就職率は100%で、すでに多くの卒業生が理学療法士として活躍中です。

リハビリ系や医療系の仕事に興味のある方は資料請求オープンキャンパスへのお申し込みをぜひお待ちしております。

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