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社会人経験を経ての義肢装具士🦿実体験をお話します!

義肢装具士科4年制/三田校

2023.6.19

みなさん、こんにちは。三田校の鎌田です。

今回は「社会人経験を経ての義肢装具士」について、
私が義肢装具士を目指すまでの道のりを交えてお話してみたいと思います。

私は今、義肢装具士として働き始めて17年目になります。
ここ、神戸医療福祉専門学校三田校に入学したのは20年前。
時々初心に帰る為に、なぜ自分が義肢装具士になろうと思ったのかを思い出すようにしています。

大学卒業後、商社マンに!

 私は大学を卒業し、商社マンとして社会人をスタートさせました。
何にでも情熱を100%注いでいたい私は、

仕事に夢中になるカッコイイ社会人

に憧れていましたが、
その仕事にはあまり熱中できず早々に辞めてしまいました。
『理想と現実のギャップ』とか言いたくなりましたが、自分の甘さやワガママに十分原因があったと思います。
何となく『大学を卒業したらそこそこの会社に入って働くもんだ』というレールに乗っただけで、自分の意志や情熱のまま進めなかった気がしています。 

世間体を気にした部分もありました。

やりたいことを思いっきりやりきった20代

その後は
「何やってんだ、私は。腐ったらアカン」
と目を見開いた感覚がありました。
とにかくやってみたかった事を全部しようと思い、マスコミの仕事に就きながら音楽活動をし、時間を作って長期で海外に行けるだけ行く、という自由奔放な?20代を過ごしました。
全てに夢中で、どれだけ動いても疲れを感じない、とにかく刺激的で楽しくてたまらない日々でした。
親は心配そうに、でも黙って見てくれていました。

そんな時、大好きなミャンマーの大草原で、空を真っ赤に染める夕焼けを見ながら

「この先、もっとやりたい事ってあるかな。私、どんな人生を送ろうか」

と考えた瞬間がありました。20代での濃厚な経験を踏まえて、これから自分がやって行きたい事。自分の人生。

「海外に対する漠然とした憧れ」
「地球のどこかで、誰かの役に立ちたい、必要とされる存在になりたい」
「世界でまだ足りていない仕事は何だろう」
「結婚しても出産しても、ずっと社会の軸の一部でありたい」
「女性だからこと出来ることって、何かあるんだろうか」

そして私が辿り着いたのが『義肢装具士』という職業でした。

義肢装具士への一歩

義肢装具士は、人の体や心の痛みに寄り添う事が出来る仕事だと思う。
体の一部となる義手や義足、体の痛みがある部分を支える装具が必要な方は世界中に必ずおられるはず。
国内外でも需要が無くなるということは絶対にない。

そして、そのような方は年齢や性別に限定されているわけじゃないよね。
女性は、体を触られる時は同じ女性の方が安心するってこともあるんじゃない?

資格を持って、海外で活躍されている方も確かにいらっしゃる・・・。

自分が作ったもので、「出来ない」が「出来る」になるような仕事って、他にある・・・・!? 
これで、もしかすると心の痛みもサポート出来るかも知れない!?

これ、すごいやん! やってみたい!

それが私のスタートでした。

そこから三田校に入ると決めるまでは一瞬。
在学中は夢中で勉強し、臨床実習では2回とも憧れの海外に行かせて頂きました。
その時出あった指導教官は、今も私の上司です。
三田校に在学中に結婚もし、相変わらずの詰め込み人生で多忙極まりない・・・。
学校での毎日は、とにかく充実していました。

「自分のやりたい事の為に自分の時間を全て使えるなんて、贅沢すぎる!」
でしかなく、学校で学ぶ全てを吸収しようとしました。
先生に詰め寄りすぎて、嫌われたと思います…。

勉強や課題が大量で息つく間も無いほど大変な時もありましたが、自分が仕事に夢中になれずに居た時間の方がよっぽど苦しかったです。
学校生活に於いて、社会人1年目の苦しい経験がこんな風に活かされました(笑)

◆◇◆

今は私の20代での社会人経験、海外での刺激、情熱を注ぎまくった音楽活動…などの全てが役に立っていると感じています。
沢山の経験をし、夢中で生きること、一生懸命に考えることの大切さを培ったと思います。
そして、本当に自分がどう生きていきたいのか、を考えたことがとても活かされています。

義肢装具士は「モノづくり」を活かして人をサポートできる仕事です。
しかし、その基盤としては「モノ」がサポートするよりも「人」がサポートしている事が大きくあるんですね。

ただ単に得意を活かして作りたいものを作っているのではなく、
その人の事を誰よりも考えて、その人の人生にとって何が最善かを一生懸命に考える事に一番時間をかけていると思います。
それが義肢装具士の神髄ではないかと思っていますし、そこに夢中で臨めることを私はとても楽しめていると思っています。

臨床経験を経て、今は学校に戻って教員となり義肢装具士を目指す学生を育てています。
(いやいや、育てているつもりが、私の方が育てられています…) 

ここでも、一生懸命に考えること、色んな経験をしていくこと、
自分が本当にどうしたいのか、それらが本当に大事だと伝えているつもりです。
沢山の経験をして、色んな感情に出会って、自分の事をもっと知って、

自分の人生をより幸せにして欲しいと思います。

そんな風に、夢中に義肢装具士をしている人は、きっとユーザー様ものことも幸せに出来ると思います。

三田校には私と同じように、社会人経験を積んで入学される方が沢山おられます。
みんな一様に、大きな好奇心と覚悟を思って入学されてきています。

元編集者、元営業マン、元代表取締役(!!)、定年退職後、主婦・・・など、
20歳代から60歳以上まで、本当に様々です。
仕事を辞める決断をした時のこと、奥様に「学校に行きたい」と話した時の事、子供と共に受験生であること、みんなのこれまでの人生、三田校に入ってくる経緯などを聞くと、本当に色々あるんです。
こんな感じで一念発起で来られたみなさんは、やっぱりすごく頑張る人が多く、学校にとっても義肢装具業界にとってもとても頼もしい存在です!!

私は社会人を経て、紆余曲折 遠回りをして義肢装具士という仕事に出会いました。今、本当に充実しています。
自分の意志が薄いまま乗ったレールに乗り続けず、降りて自分の人生を考え直したのは正解でした。

自分にやり残しや興味、迷いがあるのであれば、それについて調べてみるのはプラスだと思います。
そこから今の自分の居場所を少し変えてみたい、挑戦してみたい気持ちが現れたら、歩みを進めてみてはどうでしょうか?

もし今、少しでも義肢装具士に興味がある方が居られましたら、一度三田校を見に来て下さい。
どんな事をしていて、何が面白いのか、この先どんな可能性があるのか、ぜひ色々とお話させて下さい。いつでもお待ちしています!

ありがとうございました!!

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