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【鍼灸科の豆知識シリーズ】                 ④もう悩まない☆防ごう熱中症  熱中症のポイントと予防

鍼灸科/中央校

2022.7.18

みなさんこんにちは。神戸医療福祉専門学校中央校の鍼灸科教員の前田見太郎です。

今年は2つの高気圧が重なり、既に猛暑となっています。

7月後半から8月後半では厳しい残暑となるそうですが……

炎天下、外で活動し強い日光で発生したものを日射病、閉め切った部屋や車中では熱射病。これらをまとめて熱中症と言います。

今回は鍼灸師も関わることの多いスポーツの現場と高齢者の方々のケースでお話しをしたいと思います。

まず、そもそも熱中症は炎天下、気温が高い状況下で起こりやすいと言われますが、意外に気温が低い日でも湿度が高かったり、風通しが悪かったりすると熱中症になることもあります。また、体が暑さに慣れていない時期にも起こりやすいです。

さて、熱中症は重篤な状態に陥ることはご存じかと思います。

重症度の見極めで以下の点を知っておくと良いと思います。

【軽度】応急処置で対応できる場合

 立ちくらみ (血圧低下による)

 筋肉痛   (発汗による塩分消失)

 大量の汗

【中・重等度】病院へ搬送が必要な場合

 頭痛、吐き気・嘔吐、体がだるい・体に力が入りずらい

 呼びかけへの反応が悪い、けいれん、高体温

 汗が出なくなる

 スポーツ中は頑張りすぎて、高齢者は暑さやのどの渇きに対する感覚が鈍く寒がりが多いため体温の上昇に気づかないことが多く重篤な熱中症になるケースもあるためご注意を。

 熱中症かなと思ったら涼しい場所へ移動し、体温を下げるようにし意識障害(応答が鈍い、言動がおかしい、意識がない)などがないか確認しましょう。

意識障害がなければ、水分摂取を勧めてください。

意識があっても水分補給ができなければ医療機関へ搬送が望ましいです。

うちわで送風しても意外と体温は下がりません。約30分以内に体温を下げることが救命のポイントになります。

 熱中症の重症度に関わらず、体を冷やすことが望ましく一般的には首、脇の下、脚の付け根を冷やすことを推奨しています。

スポーツ現場では冷(氷)水浴や水道水散布で全身を冷やす方法もとられています。

 涼しく風が通る環境で補水(水分補給)をしますが、冷水は吸収しにくいため特に高齢者は常温に近い温度で1日、約1,200mlを起床時、朝食時、10時、昼、15時、夕食時、就寝時の7回、コップ1杯の水分補給をすることをお薦めします。

カフェインの含まれているコーヒーや紅茶、眠気覚まし飲料水などは利尿作用があるため、適していませんのでご注意を。

 スポーツ現場ではウォーミングアップ前に体重1㎏あたり7g程度のクラッシュアイスを食べておくと運動開始15分~30分の体温の上昇と無駄な発汗を抑えることができます。

運動中は吸収率の高い5~15℃程度で15分おきにコップ1杯分、1時間に4回、合計500~1000ml(約1リットル)を運動中は補水し、運動終了後1時間以内にも補水することが望ましいとされています。

鍼灸とは直接、関係のないお話でしたが、東洋医学には未病という考え方があります。“病気になる前の体の不調の時に治療するのがよい”というものです。

体や精神的に疲れていると熱中症にもなりやすいです。

普段から様々な体の不調(ひずみ)を鍼灸施術で調整することをお勧めします。

 

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