
神戸医療福祉専門学校
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神戸医療福祉専門学校 三田校 整形靴科は、本場ドイツの整形靴マイスター養成校のカリキュラムを踏襲し、2年間で医学的にもデザイン的にも優れた靴作りの技術が学べる2年制の専門学校。
靴作りの長い歴史を持つ、本場ヨーロッパ(ドイツ、オーストリアなど)での海外研修など、靴作りの本場を訪れ、視野を広げることも可能です。
「最近歩くと疲れやすい」
「いつも特定の部分が靴擦れして痛い」
などの足の悩みを抱えていませんか?
もしかしたら、その足のトラブルは、健康靴を履くことで改善されるかもしれません。
そこで、この記事では足にやさしい作りの健康靴について、その効果と工夫を解説します。
目次
合わない靴を履き続けているとトラブルになる
「少し足が当たって痛いけどデザインが可愛い」という理由から、靴擦れするような靴を無理して履いていませんか?
また、それとは逆に「歩きやすくて楽だから」と言う理由でかかとがスポッと抜けるような大きい靴を履いている人も要注意。
実は、このように自分の足の形やサイズに合わない靴を履いていると、それが原因でさまざまな足のトラブルに発展することがあるんです。


靴が原因で起こる足のトラブル
靴が原因で起こる足のトラブルには、主に以下のようなものがあります。
・外反母趾
・扁平足
・ハンマートゥ
・たこ・魚の目
外反母趾
外反母趾とは、足の親指が小指のほうに「く」の字に曲がる病気です。
だんだん親指の付け根の関節が外に突き出してきて、腫れたり痛みが生じたりします。
ハイヒールなどのつま先が圧迫されるような靴を履いていると、外反母趾になる可能性が高くなります。
扁平足
通常、人の足は土踏まずの部分が凹んでおり、ゆるやかなアーチを描いています。
偏平足とはそのアーチが崩れ、土踏まずの部分が平らになってしまう症状です。
扁平足になると、歩く時にうまく衝撃を吸収できないため疲れやすくなり、膝や腰など体の他の部分への負担も大きくなります。
偏平足になる主な原因は筋力の低下。
特に若い頃からサイズの合わない靴を履いていると、足の裏の筋肉がうまく働かなくなり、偏平足になると考えられています。
ハンマートゥ
ハンマートゥとは、浮き指とも呼ばれる足の病気です。
本来、地面に着地するはずの指の第二関節が、くの字に曲がって浮いた状態になります。
人差し指に起こりやすい病気ですが、人によっては中指や薬指が変形することも。
ハンマートゥになる主な原因は二つあって、一つ目は、幅やつま先が狭い靴を履いてずっと足が折れ曲がっている場合が続くこと。
そして、二つ目は、普段から大きな靴を履いていて前滑りしないよう足指をくの字にして踏ん張る癖がある場合です。
このように自分の足の形やサイズに合っていない靴を履いていると、ハンマートゥになりやすくなってしまいます。
たこ・魚の目
たこ・魚の目は、足の皮膚の一部が分厚く、硬く盛り上がった状態になることです。
足に合わない靴を履くなど、特定の部分に刺激を受け続けることによる防御反応で起こります。
主に足の裏にできるものを魚の目といい、それに対して足の裏以外にも様々な箇所にできるものを、たこといいます。
魚の目は患部の中心に芯があり、圧迫されると強い痛みが生じるのが特徴。
それに比べてたこは患部に芯がなく、魚の目に比べると圧痛もそれほど強くはありません。
足にやさしい健康靴とは?効果を解説
今は軽度の症状でも、「我慢できるから」といって、無理して合わない靴を履き続けていませんか?
足のトラブルは放置しているとどんどん悪化していきます。
そのまま変形が進んでしまうと、歩くたびに痛みが発生するようになってしまいます。
そこで今、そんな足のトラブルを解消する靴として注目を集めているのが、足にやさしい健康靴です。
足のトラブルを予防・改善
健康靴とは、「足のため」「歩くため」を第一に考えた靴のことです。
外反母趾や偏平足などの足のトラブルは、歩き方に癖があったり、自分に合っていない靴を履き続けたりしていることが原因になることが殆どです。
足にやさしい作りとなっている健康靴なら、履くだけでこういったトラブルが予防可能。
さらに、ものによっては、外反母趾の改善や歩き方の矯正など足を理想の形に再形成してくれる補正効果も期待できます。
歩行の負担を軽減
健康靴は、足のトラブルを抱えている方でも痛みや疲れを感じにくい、快適な履き心地となっています。
特に、外反母趾や扁平足など症状別に作られている健康靴なら、足の悩みにダイレクトに効果を発揮します。
歩行時の負担を軽減してくれるので、長時間履いていても疲れません。
そのほか足ツボを刺激してくれる健康靴など、最近では足だけでなく、体全体の健康を考えた商品が開発されています。


健康靴にはどんな工夫がある?
快適な歩行をサポートし、足のトラブルを予防・改善する健康靴。
そんな健康靴には一体どんな工夫がされているのか、部分ごとにその一例を紹介します。
トゥスペース
トゥスペースとは、靴のつま先部分のことです。
健康靴では爪や足の指が圧迫されないよう、ゆとりあるトゥスペースを確保します。
そのほか外反母趾の方向けの健康靴では、当たっても痛くないよう親指の付け根部分にソフトな素材を使用するなど、症状別の工夫があります。
ヒールカウンター
筋力が弱っていると歩行時に足がぐらついて、足の痛みや変形の原因になります。
そんな不安定な歩行をサポートするための健康靴では、ヒールカウンターが工夫されていることが多いです。
ヒールカウンターとは、靴のかかと部分に入っている半円状の芯のこと。
しっかりかかとを包みこむような、硬く安定したヒールカウンターで足のぐらつきを防いでくれます。
インソール
健康靴では、靴の中敷であるインソールを工夫することで、さまざまな足のトラブルに対応しています。
たとえば、扁平足や開帳足の人向けの健康靴には、足のアーチを補助・矯正できるようなインソールを挿入します。
また、フットベッドと呼ばれる立体的なインソールは、足裏の起伏に対応するような凸凹がついているため、衝撃を和らげる効果があります。
アウトソール
アウトソールとは、地面に直接触れる靴の裏側部分のパーツのことです。
健康靴のアウトソールは、地面からの衝撃を吸収することで体への負担を軽減します。
なるべく長時間歩いても疲れにくいように設計が工夫されています。
健康靴で足の悩みを解決しよう
「そんなに歩くわけじゃないから、わざわざ健康靴なんて買わなくても大丈夫。」
「履けない靴もあるけど、我慢できるし平気!」
実は、この記事を読んでそんな風に言い聞かせている人こそ、健康靴が必要な人です。
特に、外反母趾などの足の変形は、症状が軽度のうちから対策が必要になります。
痛みを無視して慣れない靴を履いていると、しだいに痛みが大きくなり、履ける靴も限られてしまうからです。
今のうちに健康靴で足のトラブルの予防・改善に努め、足の悩みを解決しましょう。


まとめ
自分の足の形やサイズの合っていない靴を履いていると、外反母趾や扁平足などの足が変形する原因になります。
健康靴にはそんな足のトラブルを予防・改善したり、歩行時の負担を軽減したりする効果があります。
それぞれの症状に合わせてさまざまな健康靴が開発されているので、ぜひ自分の足の悩みに合ったものを探してみてくださいね。
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