こんにちは!
義肢装具士科教員の川上です!
前期振り返りWEEKという事で学内の授業やイベントを振り返ってきました!
今日は趣を変えて、在校生にもちょっと役に立つ(……かもしれない!?)義肢装具士の仕事に必須な石膏について振り返っていきたいと思います!
義肢装具士の友達。毎日使う、石膏!!
石膏と聞いたら、美術の時間にデッサンで使用する石膏像をイメージしやすいかもしれませんね!
という事で!
そもそも石膏(せっこう)とは?、から始めていきます!!
※『そういう事には興味ないよ!』って方は少し飛ばして下さいね。
硫酸カルシウム(CaSO4)を主成分とする鉱物である。硫酸カルシウムの1/2水和物がバサニ石(CaSO4・0.5H2O)、2水和物が石膏(CaSO4・2H2O)、無水物が硬石膏(CaSO4)。これら硫酸カルシウムの各水和物および無水物を一纏めに「石膏」という場合もあるので注意を要する。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
という事で!
Wikipediaの説明が一番簡潔でまとまっていたので引用しました。
私たち、義肢装具士が使用するギプス包帯(石膏包帯)は石膏をガーゼ等の生地に焼き付けて包帯状に巻いた印象材の一つです!
15㎝幅、10㎝幅、7.5㎝幅など幅の違いや硬化時間の早い遅い、伸縮性のあるなしなど色々な種類があります!

ギプス包帯は何に使う?
義肢装具士は、この石膏包帯を使用し採型(さいけい/型どり)をしていきます。
足の型や断端(だんたん/切断部分)の型など製作に必要な部位を採型します!
採型し身体から外したものを陰性モデルと言います。


この陰性モデルにギブス泥を流し、固め、陰性モデルを外すと採型した部分の復元ができます。
復元したものを、陽性モデルと言います。


陽性モデルをそのまま使うのではなくて、削り修正や盛り修正をして製作していきます。

※グレーの部分は、石膏に墨汁を少し入れどの程度盛ったのか後でわかるようになっています。
陽性モデル製作の必需品、ギプス泥!
先程、さらっとギプス泥と出てきたので、これについても紹介します。
陽性モデルを製作する際に、陰性モデルに流す液状石膏をギプス泥と言います。
(↑で墨汁を少し入れたやつもギプス泥です!)
作り方は簡単。
1、粉状の石膏(β型半水石膏) を用意します。

2、水を準備します。

3、1の粉状の石膏を標準混水量まで入れます。

4、ヘラを使い良く混ぜます。

トロトロとしてくれば完成です!
これを、このまま固めてみましょう!
約5分程度で、固まります。


石膏を使い分ける義肢装具士
この様に、使う場面や使用方法によって色々な石膏を使い分け義肢装具を製作してます!
オープンキャンパスでは、石膏体験や採型体験などのメニューがあるので
是非、遊びに来て下さい!
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