みなさんこんにちは♪
神戸医療福祉専門学校三田校 義肢装具士科4年制の教員 今井です。
「採型」とは、義肢や装具を製作する際に、患者さんの身体の特定の部位の正確な形状を型取ることです。これは、その人にぴったり合った義肢や装具を作るための最も重要な最初の工程です🙂✨
義肢装具士法において「義肢装具士」とは、厚生労働大臣の免許を受けて、義肢装具士の名称を用いて、医師の指示の下に、義肢および装具の装着部位の採型ならびに義肢および装具の製作および身体への適合を行うことを業とする者をいう。と定義されています。
私は義肢装具士の一番重要な業務は、採型を行う前の「設計」であると考えています。
・その方が現在どのような状態で、どのようなものを必要とされているのか。
・治療上必要なことは何か。日常生活を送る上で必要とされる機能は何か。
医師やリハビリ関係者、その方のご家族や施設の方、ユーザーが関わる周囲の方々と相談しながら、お一人お一人を評価し、その方が必要とされる義肢装具を設計することこそが義肢装具士に必要とされる最重要スキルだと考えています。
よって「採型」とは、ただその人の身体の型を正確にとるのではなく、自分が設計したその方が必要としている、その方にぴったりの義肢装具を製作するための型をとる工程を指していると考えています。「設計」無くして「採型」はできません。ここが義肢装具士という仕事の一番難しいところであり、また義肢装具士という仕事のだいご味でもあると私は考えています。
「採型」の方法は様々です。石膏を使用して型をとる方法、3Dスキャンする方法。どの方法を採用したとしても、目指すべき目標は同じです。
ぴったりの定義はお一人お一人異なります。ぴったりのレベルを上げるため、座学での勉強や実習での採型練習は今日も続きます✊

