2017年11月は、『スクールソーシャルワーカーの仕事』というテーマで講演会を実施しました。
講演者は、2013年度卒業生です。
本校入学前は、25年間公立中学校で音楽教師として教壇に立たれておられました。
また、生徒指導や不登校・いじめ・問題行動に関する指導もされ、
退職後は教育センターにて適応指導教室の指導員として3年間、
不登校の児童生徒と保護者の支援をされていました。
本校を卒業後、2年間スクールソーシャルワーカーとして、
学校をベースに、先生方と協働して
ソーシャルワークを実施する福祉の専門家として活躍されていました。
講演会では、1年間の学校生活についてご講話頂き、スクールカウンセラーとの違い、
スクールソーシャルワーカーの役割や視点・機能(個人の弱点や欠点を問題とするわけではなく、
人と環境との関係に着目し、不適合状態を解決しようとすることが特徴)、
アプローチのプロセス、効果的な支援のために必要な情報収集のあり方等、
事例を用いて分かり易く具体的にお話して下さいました。
現在は、行政機関で生活困窮者自立支援相談窓口として、
母子家庭世帯を中心に就労関係や住居問題、
経済的事情を含む生活課題全体に対する相談支援に取り組んでおられます。
参加者の方からは、
事例を一緒に考える時間がありとても有意義であった事や、
個人の「環境」を知り「傾聴の大切さ」に気づいた等、様々な感想を頂きました。
卒業生の方の今後のご活躍をお祈りしております。
次回の講演会は、2017年12月10日(日)14時~15時30分
講演内容は、『他業種からの転職~1年間の学校生活と精神保健福祉士の役割について~』です。
是非、ご参加ください。お待ちしております。