今回の日常生活で役に立つ鍼灸豆知識シリーズは、
大人のにきび、吹き出物の対処法!美容鍼灸のスペシャリスト330先生にお話を聞きましたよ~☆
思春期を過ぎても繰り返すにきび・吹き出物・・・。
大人になってからのにきび・吹き出物は思春期と同じように皮脂を取り除くだけでは解決しないうえ、
原因も様々で治りにくく非常に厄介なトラブルですね。
今回はそんな治りにくい大人のにきび・吹き出物について
「東洋医学」のフィルターを通して少し考えていきたいと思います。
【にきび・吹き出物は体内の赤信号】
できてしまったにきび・吹き出物・・・あなたはどうしていますか?
化粧品を変えてみる、サプリを飲む、食生活を見直すなど様々な方法があると思いますが、
だいたいの人がにきび・吹き出物そのものをなんとかして消そうしているのではないでしょうか?
でも、ちょっと待って!
そのにきび・吹き出物は、あなたの体内の異常を教えてくれる重要なサインかもしれないのです。
東洋医学では「整体観念」という考え方があります。
その「整体観念」という考え方の1つに体内の異常は様々な形で体表(皮膚)に現れるというものがあります。
ですから、にきび・吹き出物も本当は皮膚そのもののトラブルではなく、
体内のなんらかの異常を教えてくれるサインだと考えることができるのです。
つまり見えない体内からの赤信号として目に見える形で外に現れたもの、それがにきび・吹き出物の正体なのです。
【にきび・吹き出物が教えてくれること】
大人になってからのにきび・吹き出物は、顔中に出るということはあまり多くありません。
だいたいできやすい場所が決まっています。
このにきび・吹き出物ができやすい場所によって、体内のどこに問題があるのかが分かるのです。
☆鼻や額にできやすい人
辛いものや脂っこいものの食べすぎやストレスにより身体の中に熱がたまって、
血液の粘度が高まって流れが悪くなり皮膚に熱がこもるようになります。
そんなときにできやすいのが鼻や額のにきび・吹き出物です。
オイリースキン(脂性肌)でなくても発生し、赤く腫れたような痛いにきびができやすいのが
特徴です。また、このタイプのにきび・吹き出物ができやすい人は口臭や便秘に悩まされることも少なくありません。
☆髪の毛の生え際やこめかみにできやすい人
緊張しやすい人やストレスの多い人によくみられるのが、髪の毛の生え際やこめかみにできる
にきび・吹き出物です。このタイプの人はとても責任感が強く、
人にまかせるのが苦手で、テキパキと仕事をこなす反面、なんでも自分で抱え込む傾向があります。
ストレスが過剰になると血中男性ホルモンのアンドロゲンの分泌が多くなり、
これが皮脂の分泌量を促進するためニキビ・吹き出物が増えます。
このタイプのにきび・吹き出物ができやすい人は顔色がくすんで肌理が粗い、
にきび跡が残りやすく色素沈着しやすいなどの特徴があり、
女性の場合は月経不順や月経痛を伴うことも多いです。
☆頬、口の周りにできやすい人
胃腸が弱く、水分代謝が悪い人にみられやすいのが頬や口の周りにできるにきび・吹き出物です。
もともと消化機能が低下しているため、自分の消化吸収能力を超えるカロリーを摂取したり、
消化に悪い食べ物(生ものや冷たいもの)などをとると、ますます消化機能に障害をきたし、
皮膚に代謝しきれない栄養分(老廃物)が停滞してにきび・吹き出物となります。
特徴としてはオイリースキン(脂性肌)の人が多く、顔では頬や口周りにできますが、
それ以外にも胸や背中にも赤く腫れて痛みを伴うにきび・吹き出物がでることもあります。
また、胸がムカムカして気持ち悪くなったり、
食べた後に身体がだるくなったりするなどの症状も現れやすいです。
☆顎や首にできやすい人
顎や首にできるにきび・吹き出物は泌尿器、生殖器の不調でみられます。
特に女性では下半身を冷やしている人に多く、子宮や卵巣にトラブルがある場合も・・・。
また、ホルモンの分泌異常によって出てくるにきび・吹き出物も顎や首に多いです。
皮膚の黒ずみやシミが多く、中に固い芯のあるにきび・吹き出物ができやすいのが特徴です。
このニキビができやすいタイプの人は、慢性的な腰痛や月経異常、下半身の冷え、むくみなどを
もっている人が多いです。
このように「にきび・吹き出物」は私たちの見えない体内の情報を教えてくれる重要なサインとして
本当はとても役にたっているんです。
そう考えると、にきび・吹き出物が単なる厄介者ではなくなんだかとても愛しく思えてきませんか?
今回は少し長くなりましたので、
それぞれのにきび・吹き出物の対処法については次回に書きたいと思います。お楽しみに!!
以上、330でした。