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鍼灸科コラム『過敏性腸症候群と鍼灸治療』by若林先生

鍼灸科

2017.12.3

もうじき楽しいクリスマスですね。鍼灸科教員の若林です。

過敏性腸症候群と鍼灸治療

ウキウキ買い物、楽しいパーティー、年を越す前に最後の大掃除。息つくヒマも無く正月を迎え年が明けてからやっと一息つくことができる。そんな楽しくも忙しい時期ですね。そんな忙しい日々を乗り越えるためには体調を万全にしておいたほうが良いですよね。皆さんはいかがでしょうか?
今回は前回に引き続き、お腹の病気の中でも特に多い過敏性腸症候群をご紹介します。

過敏性腸症候群と鍼灸治療

みなさんは「過敏性腸症候群」という病名を聞いたことはありますか?
腸を調べても正常な状態と違いはみられないけど、正常な働き(動き方など)をせずに腹痛や便通異常(下痢、便秘)をきたすと考えられている病気です。
消化管(胃や腸)の病気でみられやすい病気の一つとも言われていて身近な病気だといえます。

過敏性腸症候群と鍼灸治療

では、過敏性腸症候群という病気は、どんな症状があるのでしょうか?

一般的には症状から便秘型、下痢型、交代型(便秘と下痢の両方みられる)に分類されますが、症状の現れ方は人それぞれ。
ガスがたまってお腹が苦しい、お腹が痛くなってしんどい。仕事や待ち合わせで急がないといけないけれどお腹が痛くなって電車を途中下車する。そういったことが繰り返しみられます。
症状だけでも苦しいのですが周囲の人達との関係性が悪化する可能性があるため、なんとも割り切れない部分があります。

過敏性腸症候群と鍼灸治療

原因はわかっていませんが、消化管の動きの異常と感覚過敏があると考えられており、これが下痢や便秘、腹痛を引き起こすとされています。さらにストレスが影響するため、緊張する場で見られることがあります。
ストレスを完全に避けることは難しいし、多少ストレスがあった方がやる気の源になる場合もあります。全てのストレスを無くせばよいというわけでもなさそうです。…悩ましいですね。

過敏性腸症候群と鍼灸治療

では、どのように治療をするのでしょうか?
まずは医療機関を受診して自分の病気が怖いものではないと知り、日常生活で身体と心を整えていくことが大切になります。そのために、普段の生活習慣を見直して体調を整え、ストレスと上手に付き合えるような方法を取り入れます。
医療機関では症状とうまく付き合うために必要に応じてお薬を処方されます。場合によってストレスと付き合うための方法として心理療法などを行うこともあります。

過敏性腸症候群と鍼灸治療

これに対し、鍼灸治療は「自律神経を整える」、「腸の動きを改善する」、「ストレス解消」など、体の内面からサポートしていきます。
治療自体がリラクゼーション効果を生むこともありますので、鍼灸をリフレッシュの手段として活用している方もいます。いずれにしても、普段の生活を快適に過ごすために鍼灸治療を活用していくことに変わりはありません。

鍼灸治療の効果
・全身の治療:東洋医学的な治療で全身を整えます。自律神経や精神面に効果があると思われる百会(ひゃくえ)・神門(しんもん)等のツボを用います。
・体幹部の治療:内臓に関連する天枢(てんすう)・中脘(ちゅうかん)等のツボを用いて腸の働きの改善を目指します。

過敏性腸症候群と鍼灸治療

日々の生活で便秘や下痢を生じることはありますが、症状が反復したり周囲の方々との関係性に影響が及ぶため大変悩ましい病気です。
その症状を治めるために、普段からの体調管理とストレス対処法を身に付けていくわけですが…、症状がなくても習得して日々の生活を楽しく過ごしたいですね。

では、皆さんも健康で楽しい毎日を☆

過敏性腸症候群と鍼灸治療

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