みなさんこんにちは。神戸医療福祉専門学校中央校、社会福祉士科教員の下林です。
今回は資格を取った後につく仕事の1つである「生活相談員」について少しお話したいと思います。
生活相談員とは「さまざまな介護施設において、利用者受け入れ時の面談や契約、各種手続きなどの事務的な業務を担当する」職種となります。介護サービスの利用者や、その家族の困りごとや気持ちに寄り添い、施設で最適な日常生活が送れるようにサポートします。
病院や看護師などの医療関係者、ケアマネジャー、介護職員といった関係者との連絡・調整も行います。
高齢者が今後ますます増えてくる状況であり、介護サービスの需要はどんどん拡大していくものと思われます。新しく老人ホームなどの介護施設をオープンする社会福祉法人や企業も増えており、生活相談員の求人はよく見られます。
生活相談員は「配置基準」と言い、施設ごとに必ず配置しなくてはならない人数が定められているため、需要は比較的安定しています。
福祉業界は人手不足と言われるなか、「将来性のある業界で手に職をつけたい」などと考える人が、転職で福祉業界を目指すパターンも多いようです。
生活相談員への転職には同業種(例えば介護福祉士など)からの職種チェンジが多いです。「介護の経験を生かし、より多くの方を支えたい」、「キャリアアップのため」といったことです。「夜勤をするのが難しくなったから、日勤メインの生活相談員になりたい」と考える人もいます。
では、未経験や他業種からは難しいのかと言われればそうではないと思います。介護や福祉の知識がなくても場所によっては「生活相談員候補」として採用される形があるからです。この場合は経験豊富な相談員について仕事を覚える形になります。最初の1・2年は介護職として経験を積んで仕組みや業務を覚える場合もあります。
生活相談員への転職は、第一に「人柄」が重視されるといっても過言ではありません。
生活相談員は「施設の顔」として利用者のさまざまなニーズに応え、関連機関と連携・調整する役割です。高いコミュニケーション能力が求められ、多職種のスタッフと協力して仕事を進めていく力も必要です。その点では経験した職業が役立つこともあるかもしれません。
例えば接客やサービス業などはコミュニケーション力が生かされるでしょうし、事務職の経験も大いに役立つと思われます。
前職の経験が生きる「生活相談員」の仕事、社会福祉士を持っていればかなり有利に働くと思います。
神戸医療福祉専門学校中央校社会福祉士科は2024年4月に開講予定です。一緒に国家資格を目指してみませんか? 学校説明会は随時開催していますので、お気軽にご参加ください。

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