最近は義足を見る機会が増えたのではないでしょうか?
パラリンピックで義足を装着したアスリートの姿を見たり、アニメや漫画等でも義足を着けたキャラクターが出てくる様になっていますね。
という事で、今回は義足について書いていきます!
知っているようで、知らない義足の世界



様々な形がありますが、これらは全て義足です!
様々な種類があるようで、
・足のどこに装着するのか(切断部分が膝より上か、膝より下か)
・どんな機能が求められるか(水泳が出来る、正座が出来る、パンプスが履ける等)
この様に使う人それぞれの状態や欲しい機能によって、義足は少しずつ形を変えているだけなんです!
そのため義足はこの様に、

はじめは全てのパーツがバラバラの状態となっています。
患者様の状態やどんな機能が必要とされているかにより、パーツを選択し、組み立てていく事でひとつの義足を完成させていきます。

義足製作の流れ
義足製作の流れはこの様になっています。
①カウンセリング
②採型(さいけい)
③製作
④適合(てきごう)
①カウンセリング
まずは『どんな義足が必要なのか』を知り、『どんな義足を作るのか』を決める所から始めます。
医者の処方箋を元に、実際に患者さんからどんな義足が必要なのかを聞いたり、切断部分について調べる事で、製作する義足のイメージを固めていきます。
②採型(さいけい)

患者様の体にあった義足を製作するために、足の型取りを行います。
方法は様々ありますが、ギプス包帯(石膏包帯)を患部に巻き付け、固まったら外す方法がよく使われています。
この採った型を元に、切断部分のコピーを作り、そこからパーツ製作を行います。
実際に患者様の体に触れて採型が出来るのは、義肢装具士の国家資格を持つ者と定められています。
③製作


採型を行い、採った型に石膏を流し入れて固める事でコピー(陽性モデル)を作ります。
ただ流し入れて固めた状態では、粗いコピーのままなので、それを削ったり、石膏をもう少し盛ったりする事で精巧な物へと近づけていきます。
このコピーが出来れば、やっと製作に入ります。
製作したモデルを元に、義足の中でも患者さんが切断した足を入れるパーツ(ソケット)を製作していきます。

ソケットが出来上がると、その他のパーツと組合せ、組み立てる事で義足が出来上がります。
(義足の膝や足底部分のパーツは、それぞれを製作するパーツメーカーがあり、そこから最適のパーツを選んでいきます)
④適合(てきごう)
適合と書くと難しいのですが、フィッティングの事です。
出来上がった義足がきちんと患者さんに合うか、また求められた機能が作動するかを確かめます。
上手くいっていなかったら修正を行い、また適合を行います。
修正と適合を繰り返し、患者様の納得する義足となれば、最終の仕上げを行い完成します!
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いかがでしたでしょうか?
もっと義足の事を知りたいな、という時はオープンキャンパスで義足の組立て体験を行っています。
よければ、一度ご参加してみてください!
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