こんにちは!義肢装具士科の堂本です。
日が暮れるのも早くなり、三田は寒空の日々です。
三田は寒いですよ、ほんとうに。
でも、私はお鍋が美味しい時期でもあるので嬉しくも思っております🍲🍲🍲
突然ですが、「福祉用具」という言葉を耳にしたことはありますか?
福祉用具とは「心身機能が低下している人が日常生活を過ごしやすくするために使う用具、機能訓練のための用具」のことです。
・・・ピーンときた方!
そうなのです、義肢装具も福祉用具の一つなのです!!生まれつきや病気、事故で身体に障害のある人が日常生活を送るため、社会参加するために装着するものが義肢や装具になります。
三田校は“義肢装具士科“ではありますが、義肢装具以外にも広義での福祉用具についても学べるようになっています。過去のブログでも登場していますが、車イスや座位保持装置も福祉用具ですし、病院や街中で見かける杖や歩行器も福祉用具です。さらには家の中の手すりや玄関前のスロープなども含まれたりします!実は世の中は福祉用具で溢れているのです!
福祉用具を取り扱う資格はいくつかあります。そのうちの一つに「福祉用具プランナー※」というものがあります。
※福祉用具プランナー
福祉用具を必要とする高齢者や障害者に対し、必要な福祉用具の選定を援助、適切な使用計画を作成、利用の支援、及び適用状況をモニター・評価まで行うことのできる専門家として、公益財団法人テクノエイド協会が提唱したものです。
4年制は4年間で福祉用具プランナー試験の受験資格を取得できるカリキュラムとなっており、4年次に福祉用具プランナー試験を受験、合格できれば、卒後2年間の実務経験(義肢装具士として臨床現場で働く)を得て資格取得となります。
しかし、2023年度からカリキュラム変更が決まり、在学中に条件を満たしていれば、卒業と同時に福祉用具プランナーの資格が取得できる予定です!


そして先日、2022年度の福祉用具プランナー試験が行われました!
試験直前にはテクノエイド協会から特別対策講義もしていただき、4年生の学生たちは試験に挑みました。


試験当日は、学内の試験とは違って外部の試験官に来ていただき、教室も試験会場にふさわしいよう整えました。
福祉用具プランナー試験の結果は…
なんと全員合格!!
本当にすごい!みんなおめでとう!
臨床で働く義肢装具士は義肢と装具だけを提供すればいいわけではありません。患者さんがより良い状態・状況になるように、適した福祉用具を提供することが求められます。
ただ、誤解のないようにですが、義肢装具が福祉用具の一つと言っても、義肢装具士は専門職として資格が確立しているため、他の福祉用具の資格を持っていても、義肢装具士を名乗れるわけではありません。
近年は車イス専門の企業様や住宅改修まで手掛けるような福祉用具の企業様へ就職希望する学生も増えてきています。広く福祉用具について学ぶことで、将来働きたい場の選択肢を広げる一助にもなっているのではないかなと思います。

✦ ✦ ✦

✦ ✦ ✦
