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みえ福祉用具アイデアコンクール2023受賞作品をご紹介!

義肢装具士科4年制

2024.1.24

義肢装具士科4年制教員の宮谷です。

前回のブログでは、三重県津市で開催された「第18回みえ福祉用具アイデアコンクール2023」の授賞式の様子を、学生を引率してくれた岩国先生からご報告してもらいました!

授賞式様子のブログはこちら

三田校では福祉用具の授業で『誰もが便利に使える福祉用具を自分で考え、製作する』という実習をしています。その成果を検証するために外部のコンテストに応募しています。

そして2019年の第14回のコンテストから応募させてもらっていますが、今年は過去最高の、『4つの賞』を受賞することができました👏👏🎵

今回はその受賞作品をご紹介したいと思います~

最優秀賞 作品名:フックバックン 吉田さん

優秀賞 作品名:たたみちゃん 中出さん

三重県作業療法士会賞 作品名:KATAWATCH 井上さん

日本福祉用具供給協会三重県ブロック賞 作品名:Barber Wheelchair 藤本さん

三田校では毎年恒例になりつつある『福祉用具コンテスト」ですが、固定観念を取っ払って利用者の目線に立ち、豊かな発想力と斬新なアイデアで問題解決に取り組む学生の皆さんに、私たち教員も学ぶことが多いイベントなのです~★

それぞれの受賞作品を是非ご覧ください。

最優秀賞

コンセプト
 ネックレスの小さい留め具を自分で留めることは、高齢や病気により手が思うように動かせなくなった方にとって簡単なことではありません。当たり前に付けることができていた大切な思い出のあるネックレスを自分で着けることができなくなってしまったらどう感じるでしょうか。 フックパックンは誰でも『おしゃれを諦めず、着けたいネックレスを着けたい時に自分でつけられるように』を実現させるため考えた福祉用具です。今回は、特に装着が難しいアンティークの真珠のネックレスを想定し作成しました。フックパックンのアイディアにより、ネックレスを着けられないことで悲しい想いをする方が一人でも減ればと思います。
使い方
 フックパックンの本体は軟らかいポリエチレンで出来ており、先端にはマグネット式コネクターが、反対側の面には切れ目が入っています。この切れ目から、ネックレスの留め具を差し込めば、お手持ちのネックレスがマグネット式に早変わりです。切れ目が弁になっているため、ネックレスを引っ張っても留め具は抜けません。留め具をフックパックンから外すときは、本体を軽くつまめば切れ目が歪み、弁が解除され簡単に抜くことができます。専用の台を使用して頂けば、力がなくても簡単に付け外し可能です。専用の台の側面はマグネット式のためフックパックンの収納もできます。

優秀賞

コンセプト
片麻痺の方が省スペースで簡単に洗濯物を畳むことができたらいいなという考えから生まれました。 私は家事の中で洗濯物が一番億劫になりがちで、洗濯機のボタンの押すまではやる気を保てますが、干す畳むの作業がすごく面倒くさいです。片麻痺の方はもちろんですが、私のように洗濯物が嫌だと思う方にも本当に簡単に使えるので、是非使っていただきたいハンガーです。  
使い方
服をかけたままハンガーを真ん中で折りたたむ。床や机の上に服を下げていきながらたたむ。ハンガーを傾けて取り除いたら洗濯物は綺麗に畳めて完成です‼  

三重県作業療法士会賞

コンセプト
腕時計をする際には基本的に両手を使うことが多く、片手では容易に装着できません。麻痺側につけるのであれば、非麻痺側に着けることはできますが、それでは本来の価値である時間をみることが難しくなります。そんな片手が不自由な方・手指の巧緻動作が難しい方に向けて、腕を上から下に下ろすだけで簡単に腕時計を着け外しできるようなものを考えました。
使い方
<装着方法> 手首に時計を通し、装着具の上から下に下ろしていきます。上部の金具でバックルが内側方向に押す。そのままアールに沿ってベルトが手首に合うように下ろしていきます。最後にバックルを手首方向に押し込んで固定させ装着。 ※留め具がある場合は、アールの先にある返しに当てて留め具を留める。 <取り外し方法>取り外しも簡単です! ○ボタン式の場合:ハの字のレールに合わせて平行スライドさせ取り外し。 ○留め具式の場合:側面のフックに留め具を引っ掛け、そのままズラして取り外し。

日本福祉用具供給協会三重県ブロック賞

コンセプト
介助する人も介助される人も、もっと楽にならないかを考えていたところ、この車椅子を思いつきました。移乗する時は車椅子の座面と移乗先の高さが概ね同じくらいが良いそうですが、移乗先に上下に昇降する機能が必ずあるわけではなく、そんな時は介助者側の筋力で何とかしていると介護職をしている母から聞きました。 外出先で、車椅子から降りて介助者と同じように椅子に座っている車椅子利用者をあまり見たことがありません。私の祖父が車椅子に乗っていましたが、どこへ出かけてもずっと車椅子に座っているのはつまらなかっただろうなと思い、いつでもどこへでも移乗しやすい車椅子をコンセプトに考えました。  
使い方
後ろにあるペダルを介助者が踏むことで、美容室の椅子のように簡単に車椅子の座面の高調整が可能になり、簡単に移乗することが出来るようになります。  

みなさん、いかがでしたか?👀

義肢装具も福祉用具の一部になるのですが、今回は誰もが便利に使える福祉用具の開発・製作に関する授業での成果を紹介しました。

利用者の笑顔を想像しながらの福祉用具作りは、本当に楽しい時間です♪

そんな学生を見ながら授業するのも、教員としての楽しみでもあります☺

高校生の皆さんは、「考えたり作ったりするのが難しそう」と思うかもしれません…

安心してください

義肢装具士の勉強は、みんな入学してから初めて始めていきます。今回受賞した学生たちも同じです。少しずつ勉強していくことで、義肢装具や福祉用具の知識が付きます。

今回のブログを読んで、「わくわく」したり、「やってみたいな!」と思ったそこのあなた!

オープンキャンパスで学校の様子や学生の姿を見に来て下さい😁

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